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”大きく変わった”と言われている新卒採用市場、ホントのところは?

みなさんこんにちは。新卒採用担当の淺井です。

今日は新卒採用担当者らしく、21卒の新卒採用市場についてお話ししてみようかと思います。

私の推察なんかも入っておりますので、あくまで一個人の意見として読んでいただければ幸いです。


コロナ禍で新卒採用はどれくらい変わったのか?

早いもので2020年ももう半分が終わり、下半期が始まろうとしています。

この半年は日本が、いや、世界が大きく変わった半年でしたね。

2020年2月のクルーズ船ダイヤモンドプリンセス号の船内感染から始まり、今もなお感染者数がおさまることのないこのウイルスは、就職活動にも大きな影響を与えました。

本来なら3月1日のリクナビ・マイナビなど大手人材会社の合同説明会を皮切りに、例年通り新卒の就活が一斉スタートする予定でしたが、3密を避けるよう叫ばれイベントが続々と中止をされていく中、ほとんど例年通りの動きを行えた学生はいないのではないでしょうか。

特に近年は「売り手市場」と叫ばれ、有効求人倍率は20年卒で1.83倍。あのバブル期よりも就職しやすい状況下だと言われていた矢先でしたので、戸惑う学生が本当に多かった印象です。

続々とオンライン説明会・面接が導入され、採用担当も学生も手探りの中オンラインを導入していくことになりました。(これに関しては以前も同じような記事を書きましたので、割愛しますね。)

また、大きな不安材料となったのはTVの影響もありました。

ANA、JAL、USJなど大手企業の新卒採用打ち切りのニュースは衝撃的で、目の前の状況とリンクし就職氷河期の到来だと思わせるくらいでした。

これだけでも昨年までと比べて十分すぎる大きな変化だと言えると思います。


本当に新卒採用をやめる企業は増えたのか?

就職活動真っ只中の学生さんからすると、一番気になる話題ですよね。

正式な数字などは21卒の採用活動が終わってみないと分かりませんが、おそらく答えはNOでしょう。

NOと言い切ると語弊があるかも知れませんが、「新卒採用をやめた」のではなく「中断した」あるいは「今年は採用できなくてもしょうがない」と思う企業が多い印象です。


もちろん業界によっては(特に観光・飲食や接客業など)新卒採用自体をやめた企業も多いでしょう。

しかし、某大手ナビサイト運営の方からのお話によると、そういう会社自体はそこまで多くないとのことでした。

ではなぜ企業から「今年の選考は行わないことになりました」という連絡があるのか。

ここからは私の推測も含まれますが、合同説明会の中止・社内説明会ができない・未来のことが読みにくい状況下の中、「今年の採用」を見送るケースが多いのではないでしょうか。

特に日本の新卒採用はスケジュール通りに動いていくものであるため、一番採用が活発化している時期を逃すと人事としてもどうしたらいいのかわからない、まさに未曾有の採用というわけです。

それなら変に焦って採用目標人数を無理やり埋めるより、今年はいったん採用できる人数(早期などに接点を持っていた学生のみ)に絞り、来年度に備えようと考えている企業も一定数いるでしょう。

実際、先ほどのナビサイトの22卒インターンの企業申し込みは21卒より増えたという話でした。

ここがリーマンショックや就職氷河期時代とは違う点だと思います。


コロナからどう学ぶのか、が大切。

コロナウイルスの影響で、世界は大きく変わりました。

ちょうどタイミングとして就活自由化が始まるタイミングでしたので、思い腰をあげ強制的に変化しなければならなくなってしまいました。

ここで変われるか、変われないか、が大きなポイントだと思います。


今までは採用も就活もルーチンのような流れがありましたが、今後の世界は違う。

いろんな事態を想定し、不測の事態にどう対応できるかが就活生も企業側も問われてくると私は思います。

日本は少子高齢化大国ですので、雇用の問題はこれから先もずっと課題です。

人事として今回のコロナから何を学び、何を変えていけるのか。

「例年の流れ」に身を任せすぎず、自分たちの力でできる採用とは?


答えはまだ誰も知らないでしょうし、一つだとは限りません。

ここを考えていくのが私たち人事の仕事だと思っています。

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