どうも、インターン生ライターのレペゼン独逸です!!
突然ですが、みなさんは「エンジニア」と聞くとどのようなイメージを思い浮かべますか?
なんでも作れる魔法使いでしょうか?
はたまた呷るように飲み干した魔剤を頼りに日々寝不足と戦っていそうなイメージでしょうか?
エンジニアの売りって「これがあったらいいなを形にする」ことだと勝手に思っているのですが、大学で知り合ったエンジニア勢の話によると、企画部が考えたことを受託という形で受け持つことが多いんだそうな。自分が作りたいものを自由に実装できる時間って勤務時間外や自宅にいる時間などに限定されてしまうのではないでしょうか。
「いや、そんなもんだよ」ってツッコミたくなりますよね?
(まあまあ、茶番だと思って聞き流してください。人にもよるけど週末は寝て過ごすみたいな人もいれば、家帰ってきてからもなんだかんだで開発作業しているような人もいますよね。ちなみに私のエンジニア彼氏は後者です。)
なんとディップには勤務時間内であっても各々の好きな開発作業ができるネ申システムがあるんです!その名も自由研究!というわけで今回は元バンドマンのエンジニア社員である芦野さんご自身が勤務時間内に作られたというスマホアプリを実際に動かしながら、ディップ独自の自由研究制度について「RPAしくじり先生」でお馴染みの進藤さんも交えてお話を伺ってみました!!
ディップの制度「自由研究」ってなに?
ーズバリ自由研究とはなんですか?
本業である営業効率化アプリの開発をするためのスキルアップを目的として、個人的にやらせていただいているプロジェクトが「自由研究」です。
ー給与発生時に業務とは別のプロジェクトを進めてもいいということですか?
そういうことになります、エンジニアはどちらかというと企画を出しにくい立場なので、自分が作りたいものを作らせていただける時間があるというのは有難いことだと思います。
ー進藤さん、このシステムが作られたきっかけはなんですか?
もともと始めたのはグーグルだという噂の「20%ルール」ですね。もうなくなったらしいけど。私たちのチームではこれを義務ではなく、自由に全く業務と関係ない事に当てていいことにしています。だっていいアイデアとかって、そういう時に生まれるし、技術とか手法とか目標とか関係なく試したいことってあるじゃない?
ーいやはや、インタビュー序盤にして名言が飛び出してしまいました。石に掘って後世に伝えたい。これは他の部署の社員さんにも適応されるものなのでしょうか。
そうですね、エンジニアだけではなくプランナーとかの仕事の人も同様で、登壇したり、tinderで採用してみたり、なんでもありです。ぼくらのチームが採用に強くなったのも、遊びでwantedlyを使い始めたから。そこから本業につながることもあるし、ないこともあるし、やってみればいいんじゃないでしょうか。
(あ、そうそう、業務時間外なら副業もオッケーなので、それはそれでがんばりましょう。それで私に焼肉おごってください。)
給与発生時でも”息抜き”に自分の好きなアプリ開発ができる!?
ー自分の実装したいものを勤務時間内に作れるというところが非常に魅力的だと思うのですが、本業との兼ね合いはどうされているのでしょうか。
これはあくまで自分の時間の使い方の話なのですが、一つのことを長くやっていると集中力が切れてしまうんです。というわけで、何本か同時に並列して開発することが多いですね。アプリ開発は純粋に楽しいんです。でもそればかりだと仕事の方が…ってことでそれぞれのバランスを考えながらやっています。
ーアプリ開発は芦野さんにとってリフレッシュに近いんでしょうか。
リフレッシュというより、リラックスですね。開発中によく音楽を聴きながら作業をするのですが、 一つのことに没頭してる時に音楽を聴くと超集中できます笑 その集中できてる時間が結構好きなので、時間を忘れて開発してしまいます。 また自分の想像したものがアプリとして形にできた時の達成感と喜びは他ではなかなか味わえないのでハマってしまいます。
実際に芦野さんが作ったアプリで遊んでみた!
自由研究①:FUIUCHI CAMERA
ーアプリを実装したきっかけは?
友人がFUIUCHIというアパレルブランドをやっているんです。そのブランドのロゴデザインをぼーっとみながら想像を膨らませていったとき、ふと「iPhoneのカメラで不意打ちができたら面白いんじゃないか」と思い立ったのがきっかけでした。
なんというか、もともとなにかを作ろうとしていた訳ではなくて、構想が降りてきた感じです(笑)普段から直感的に「これがあったらいいな、便利だな」と思ったものを作るようにしていますね。
ーそうなんですね!どう動いているかといった技術的な話もお聞きしたいです。
まず、言語についてはSwiftを使っています、iOSアプリを作る際に使われる言語ですね。
つづいてプログラムに関してですが、意外とシンプルです。iPhoneのカメラには、顔認識機能というものが搭載されているんですが、顔を映したときにでてくるこの四角い枠↓を使っています。
ーつまり、それが反応した時にシャッターが自動的におりるようプログラムされていると!
そうですね!
まさに「顔認証されたときにシャッターがおりる」という処理を施しています!
ーなるほど!ではでは、早速アプリを使ってみましょう。あ、やっぱりシャッターボタンがないんですね。
そうですね、元からシャッターボタンを設置する予定はありませんでした。自分で押したらそれは真の不意打ちではなくなる気がして。
ーいまふと思ったんですけど、
チンパンジーなんかもギリギリ認識できるんじゃないですか?
あ、たしかに w w w w
で、できた・・・・・
柴犬もいける・・・・ポメラニアンもいけました。
人間以外の動物も不意打ちできたのか…新たな発見w w w w
ー犬飼ってる人なんかは、愛犬の変顔写真を収められそうですね。
たしかに!こんな感じでユーザーに新しいアプリの使い方を見出していただけるのも、作った側としてはとても楽しいんです。
自由研究②:アンギョン
ー他にもなにか作られたんですか?
そうですね、「アンギョン」なんてものがあります。
アンギョンとは、韓国のアイドルのツイートを自動翻訳して日本人が誰でも閲覧できるような形にしたサイトです。
Google翻訳をつかっているので誤訳や不自然な表現が多出するのが問題点だったのですが、あえてそれをユーザーが訂正してシェアできるような形にしたんです。Googleが翻訳しきれない造語や現代語などを、各々の手で綺麗な文章にしていく。韓国語の学習として大いに活用できると思います。
ーあ、なんかウィキペディアみたいですね。ウィキは誰でも書き込み可能ですし、世界中のユーザーの知識を蒐集したものなので。ちょっとだけポリシーが似ていると感じました。
ログが残る機能はありませんが、たしかに似ていますね。みんながどんどん参加してくれたらと思っています。
それからまだ実装には至ってないんですけど、ユーザーが翻訳したツイートのなかで「この人の翻訳が一番しっくりくる!」っていうものに “いいね“ できるような機能や、最もファボが多いツイートを上位に持ってくるといった機能も追加したいです。それをランキングにすればインセンティブにも繋がるかなと。
ーうおお、いいアイデアですね!
懸命に辞書を引く言語学習者の姿が想像できます…
自由研究③:where!
ー出来立てホヤホヤの『where!』というアプリについてもお話を伺いたいです
そうですね!『where!』は、相手のいる方向を “矢印のみ” で表してくれるアプリです。お互いのいる方向と距離がわかります。ちなみに、このアイデアはおざけんさんから頂きました。
ー「好きな人があっちにいるんだな」みたいな感じで厳密な位置までは教えないけど方向がわかると!なるほどロマンチック…(キブラコンパスっぽいな)
そうですね、ほかにも隠れんぼや待ち合わせなど、様々な使い方ができると思います。地図が読むのが苦手でも、相手のいる方向さえわかれば矢印の通りに歩いてゆくだけなので便利です。
これから先やってみたいこと
ーこれから先、自由研究制度をつかってチャレンジしてみたいものってありますか?
実はいま「遠距離でも同じ音楽をリアルタイムで聴けるアプリ」を作っている最中なので、それを完成させたいです。
また最終目標は、映画サマーウォーズのOZのような一つの世界を創ることです。自由研究で出来るか分からないのですが、その世界のパーツをちょっとずつ作っていきたいですね笑
ー「イヤホン片耳かして!」ってやつを遠隔で体感できるってやつですね、これもまたロマンチック〜 そしてOZといえば、壮大な仮想空間。実現できると良いですね!応援しています!
引用元:https://jisedai.work/ashino-app/