プロフィール
坂本 純玲 (さかもと すみれ)
2024年11月入社。業態開発部/デコボコワークスA型開発 所属。
専門学校を卒業後、パン屋勤務を経て、現在は就労継続支援A型事業所(※1)
「バーガーテラス」に勤務。
※1障害のある方がサポートを受けながら雇用契約を結んで働く事業所
―デコボコベースに入社したきっかけと決め手を教えてください。
前職はパン屋で2年半ほど勤務し、その後友人の紹介で放課後等デイサービス(※2)のアルバイトを1年経験しました。そこで卒業を控えた高校生と関わる中で彼らの魅力に触れ、「社会でどう輝くのだろう」と福祉に関心をもちました。
そんな時、この会社で「一からバンズを作れる経験者」を探していることを知ったのです。「経験を活かして福祉に携わりたい」という私の思いと会社側のニーズが重なり、入社が決まりました。
※2 障害のある、または発達に特性のある小中高校生が放課後等に通う通所型の福祉施設
―現在の具体的な業務内容を教えてください。
現在はバーガーテラスでバンズの生産管理や新商品の開発を担当しています。やりがいは、働く利用者さんの成長を間近で見られることです。
最初は洗い物に苦労していた方が、今では1人で鉄板調理やバーガーの組み立てをこなせるまでになり、社員の指示がなくとも利用者さん同士でそれぞれの持ち場を守り、スムーズにお店を運営できている日もあります。
また、「ここを改善しませんか」と一緒に対等に話し合える関係になれたとき、チームとしての成長と大きなやりがいを実感します。
8月新商品の「和牛パクチーサルサバーガー」と自家製トマトサルサソース
開放感あふれる客席スペース
―入社から現在までのキャリアの歩みを教えてください。
最初は、障害のある方の生活や就労を支援する「ディーキャリア浦和スタジオ」のアルバイトからスタート。バーガーテラスの商品開発を目的とした、デリバリー専門の「ゴーストキッチン」が水道橋に立ち上がることになり、そのメンバーに選ばれました。
前職のパン屋では「作って売る」だけだったため、レシピ整理や商品開発は未経験。入社1ヶ月で開発業務を任され、最初は不安でした。当時は先輩と私の2人体制で、先輩がいない日は1人で厨房に立つこともありました。その後、仲間が増え、汐留での対面販売をスタート。小さなミキサーとオーブンで「どうにかバンズを形にできないか」と試行錯誤を繰り返す日々でした。こうした経験が、現在の「バーガーテラス」へとつながっています。
怒涛のスピード感のなかで目の前の課題に向き合い、実践で解決を繰り返したことで、問題解決力や論理的思考力が鍛えられました。記憶がほとんどないほど濃密な1年半でした。
―キャリアを築く中でぶつかった「壁」や、そこから得た学びはありますか?
最初の大きな壁は「福祉支援とは何か」が分からず、「自分が完璧でなければ支援できない」と気を張り詰めていたことです。しかし、研修や他オフィスの見学を通して「教える先生」ではなく、利用者の自立に「並走する存在」でいいのだと気づき、意識が変わりました。
また、先輩スタッフの「支援員も人間。調子が悪いときの対処法を見せることが、利用者さんのヒントになる」という言葉にも救われました。完璧を求めず、自分の状態を開示して寄り添う大切さを学びました。
一人で抱え込まず悩みを共有し支え合える環境と、先輩方の柔軟な姿勢こそが、私にとって最大の学びです。
―「前職の知識・経験が、今の仕事に活きている(掛け算になっている)」と感じる瞬間はありますか?
前職のパン屋で培った経験は100%活きています。一からバンズを作れる技術を活かした店舗づくりはもちろん、日々の作業支援でも強みを発揮できています。
たとえば手先を動かすのが苦手な利用者さんへ「ゴムベラはこの持ち方だと作業しやすいよ」と具体的なコツを伝えられます。豊富な「技術的工夫」を持つことで、利用者さんの「できた!」という自信や成功体験を引き出せています。
また、バーガーテラスは雇用契約を結びお給料が発生する現場です。厳しい飲食業界を経験したからこそ、優しさだけでなく「プロとして臨機応変に動く大切さ」を社会で通用する基準で伝えられています。
「福祉マインド」に「パン職人としての技術とプロ意識」を掛け合わせる姿勢こそが、店舗の運営と質の高い支援を支える大きな土台になっています。
創業記念祭にて表彰される坂本さん(左)
ーデコボコベースならではの強みはどんなことですか?
入社してから、人に恵まれた環境に何度も救われてきました。皆さん裏表がなく、お互いを自然と受け入れてくれる温かい文化があります。
変化のスピードが早い仕事ですが、この温かい人間関係があるからこそ自分の強みを活かせています。変化を「楽しい!」と前向きに捉え、恐れずに自分の可能性やキャリアを広げられるのは、この会社ならではの強みだと思います。
―この環境だからこそ見つかった、今後の目標や挑戦したいことはありますか?
一つは引き続き新商品の開発と、新店舗を見据えたお店の仕組みづくりです。商品の開発にとどまらず、今後は仕入れや調達ルートの開拓といった業態開発にも深く関わり、お店を裏側から支える仕組みを一から生み出していきたいです。
もう一つは、福祉支援の知識や技術を深めること。支援の工夫や選択肢の引き出しを増やし、利用者さんからの質問や相談に対して、いつでも的確なヒントを返せる存在になりたいです。
―最後に、デコボコベースで「自分らしいキャリア」を築きたい方へメッセージをお願いします!
デコボコベースには、十人十色で個性豊かな仲間がたくさんいます。「凸凹が活きる社会を創る。」というビジョンへの共感さえあれば、誰もが自分らしく輝ける場所が必ず見つかるはず。自分ではまだ気づいていない強みも、ここならきっと活かせます。
私のように福祉未経験でも、一から丁寧に支えてもらいながらやりがいのある仕事に挑戦できる環境があります。少しでも興味がある方はぜひ一歩を踏み出してみてください!
バーガーテラスの皆さん