この春セールスチームの一員としてデイブレイクに入社した安彦さん。彼がふと「ベンチャー、楽しいですわ」と発言したことがきっかけで、このインタビューは始まりました。前職では鉄鋼業界に勤め、まだ入社して間もない安彦くんが、ベンチャーを(デイブレイクを)楽しいと言ってくれている!もっと深く話が聞きたい!と盛り上がり、早速話を聞きました。入社したその日から、ムードメーカーとなって新しい風を吹き込む安彦さん。そのパワフルさや人懐っこさは、どこで磨かれたものなのか。彼のバックグラウンドや、ここでの野望を語ってもらいました。
裁量権の大きさが、自分にとっての働く意義
デイブレイク、すごく楽しいです。僕にとって「裁量権」が働く意義の軸になっていて、若手・ベテラン問わず裁量権が大きいベンチャーは、僕の性格に合っていると思います。デイブレイクには毎日たくさんの食品事業者から問い合わせがありますが、「案件の大小」と「営業担当のスキルの成熟度」が必ずしもマッチするわけではありません。挙手すれば止める人はいないので、僕が大きな案件を担当することもあれば、マネージャークラスが個人経営の飲食店を担当することもあります。挑戦したい物事に対して思考を凝らしてやってみて、そのフィードバックがすぐに返ってくる。成長機会が非常に多い環境です。ひとつひとつ順を追って成長していく方法も一つですが、通常1年2年かけてようやくたどり着けるステージに入社1カ月で立たせてもらえているので、ワクワクしながら働いています。
また一方で、慎重に対応すべき案件に対しては、各々がそれを察して相談する冷静さも持ち合わせていて、がむしゃらとは違う「バランスの良さ」があります。みんな計画性をもってパワフルに動いている。自分の役割、チームの中のポジションを理解し、心が通うチームワークも、ベンチャー(デイブレイク)の特性ではないでしょうか。
前職で磨いた信頼関係構築と、プロ意識
前職では、鉄の一次製品(鉄パイプや部品の原料になる鉄板)を、自動車メーカーや建築業者などへ販売していました。同じ営業でも、極めてニッチな世界です。あまり胸を張って言える事ではありませんが、そこに入社した決め手は条件面でした。当時の僕は、やりたい事があったわけではなく、「ちゃんと休みが取れて、無難なお給料がもらえる」環境を求めていました。学生時代、奨学金返済や生活のためにアルバイトに明け暮れていて、23才にして「働くペースを緩めたいと」考えてしまっていたんです。そんな折に、アルバイト先で出会った方とのご縁で、前職への入社を決めました。
そんな取るに足らない理由で入った会社でしたが、やりがいはありました。「鉄」という素材は、裾野が非常に広く、ほとんどの産業に使われています。例えば、街を走っている自動車や、建物に使われているパイプ、階段。街を見渡せば、自分が手掛けたかもしれない鉄部品があふれていて、「あらゆる産業を支えている」と言ったら大袈裟かもしれませんが、自分のやっている仕事が、大きな意味で社会に役立っている感覚がありました。
ただ、基本的に付加価値の低い商材なので、営業には苦労しました。今すぐ買い替える事情がないものを提案しているので、価格を下げれば売れますが、いかに値下げせずに契約を取るかが勝負。まずはお客様との関係性を深め、仕事(商品)の話題が出た時に、しっかりと提案する。信頼関係構築と、プロとして洗練された知識・提案力をつけておくことで、実績を積んできました。
デイブレイクを知った2日後にスカウトが届く。運命を感じた出逢い
学生時代、飲食店のアルバイトで責任ある立場を任せていただいていて、そこでの経験から、「いつか食の世界に携わりたい」と考えていました。ですが、「2年以内に50%が閉店する」とも言われる厳しい飲食店経営を、職人として秀でた才能があるわけでもない僕が、真正面からやっても儲からないなと思ったんです。それで、一旦条件の良い鉄鋼業界に就職しました。鉄鋼業界で働いている間も飲食業界への関心はずっとあって。興味本位で読んだ書籍「フードテック革命」で、デイブレイクを知りました。
そしたら、ちょうど本を読んだ2日後に、デイブレイクからWantedlyを通じてメッセージをもらったんです。本を読んで「こんな会社があるんだなぁ」と思っていた矢先だったので本当に驚きました。最初は冷凍機を売っている?と半信半疑でしたが、話を聞きに行って、「実現したい世界のために、冷凍機を売っている。いくつかの展望を横櫛で通すための手段が冷凍技術だ」という話を聞いた時に、腑に落ちるとともに好奇心が搔き立てられて。自分もこの世界に飛び込んでみたいと感じました。
超大手で活躍してきた人が、ここに集まる理由はなんなのか
面談では木下社長が自身の生い立ちや会社の成り立ちを話てくれて、話の内容というよりは、木下社長の人間性に引き込まれていった感覚がありました。こんな言い方をしたら失礼ですが、木下社長は華やかな経歴ではないし、冷凍技術も、発展してきているとは言え、独創的というわけではない。それなのに、超大手で活躍していた人達がデイブレイクには集まってきている。これは何故なんだろうかと。それを確かめたいという気持ちもありました。
中に入ってみると、やっぱり社長の引力は肌で感じます。あらゆる業界の名だたる人が集まってきて、うそでしょ、と思うことをやってのける。これが噂の木下社長か、と驚かされます。
最終的に入社を決めたのは、諒さん(セールス統括執行役員の下村諒)の存在が大きかったですね。これまでのキャリアを聞いて優秀な人であることは分かっていましたが、入社する前は、ロジックじみた話ばかりされるのではないか、ついていけるだろうか・・・という心配もありました。でも、一緒に仕事をしてみると、惹かれる一方でしたね。営業マンとして超優秀でありながら、相手の目線に立って話をしてくれて、その目線を外さない。近くで見て、改めて凄い人だなと思いました。諒さんは、営業チームみんなの憧れじゃないでしょうか。
社長からインターンまで、熱量はみんな一緒
デイブレイクに入社して感じたことは、想像以上にみんなが一生懸命だということ。自分たちの「やりたこと」を形にするために働いているので、その熱量はやっぱりすごい。「既存の事業を回していく熱量」と、「自分たちが信念をもって生み出したものを、世に出していこうとする熱量」は、種類が違う気がします。前職でも真面目にやってきた自負がありましたが、全員が一生懸命な環境というのは、すごく刺激を受けますね。社長からインターンまで、熱量はみんな一緒で、カリスマ性を帯びた社長の構想を、みんなの熱量で実体にしていく。主人公のために仲間が得意分野で戦い、チームの力で目標に向かって邁進する。マンガの一幕に入り込んだ気分です。
将来的にやってみたいことは、心も豊かになるパーソナライズ栄養食
子どもが生まれたこともあり、去年は健康について見直した1年でした。僕は食べ物に健康が左右されやすいタイプで、添加物の多い物を食べていると体調を崩しがち、というシンプルな体をしていて(笑)東洋医学の「医食同源」という考え方を大切にしています。そういった背景もあって、いつか「高品質な無添加の食材をパーソナライズして届けるサービス」をやってみたいと思っています。Jrアスリートや、受験生もある種アスリートだと思うのですが、今取り組んでいることに最適な食を、遺伝子レベルでパーソナライズして届けるサービス。今ある「万能食」は美味しくなさそうですし、万能だから我慢して食べているように見えます。そうではなくて、できるだけ自然のもの、新鮮で栄養豊富な食材を使って、心も豊かになる食を届けたい。これを実現するためには物流や保存の知見が重要で、それを学べると思ったことがデイブレイクに来た理由の一つです。
冷凍のプロとして軌道を整えて、本当のベストに導く
デイブレイクでは、特殊冷凍機の営業を担当しています。お客様は、販路拡大や生産性向上、廃棄削減などの業態改善のために冷凍ソリューションを求めていらっしゃいますが、お客様と話をしていると、今やっていることの延長線上で考えられる方がほとんどです。食材や業態によっては、その方法では上手くいかない。別の角度から、もっと最適化させられるのでは、と感じることが多々あります。そうした案件を、我々のノウハウをもって発想を転換させて、成功に導くことができれば、この仕事はすごく楽しいと思います。ただ、たぶん今の僕が淡々と提案しても、お客様には響かない。なので、まずお客様の考えや試したいことに全力で寄り添って、仮に失敗しても、その結果を踏まえて改めて提案してみたらどうだろうか・・・とか、自分らしいやり方を模索しているところです。
特殊冷凍はすごく可能性のある技術ですが、魔法ではない。使いどころは難しいし、使いこなすにはそれなりのノウハウが必要です。凍結テストをしても、お客様の理想を形にできる例は極わずか。ただ、成功せられれば、ダイレクトにお客様の経営が改善できます。お客様は夢を持ってきてくれているので、思い描かれている形に極力近づけながら、冷凍のプロとして軌道を整えて、本当のベストに導いてあげるのが、僕等のやるべきことだと思っています。
地元に残した家族のためにも、成果を残し、成長を
成熟した業界では、怠けていても一生懸命でも、そこまで差が出ないこともありますが、ベンチャーはさぼったらすぐに数字が落ちるし、やった分に対しては明確に伸びる。自分の努力次第でいかようにでも成長できるので、目標に対して貪欲な人にはすごく魅力的な環境だと思います。また、僕にとっては、「目標になる人(下村諒さん)」が身近にいることも有難い。諒さんは、あんなに営業ができるのに、ロジカルで、相反する要素を持ち合わせています。それでいて、人を安心させる人間味もある。僕がこれまで見てきたトップセールスマンは、マンパワーで売ってくる人が多かったのですが、そうではなくて、ちゃんとロジックがあって、「こうしたら売れる」という方法論をメンバーに教えてくれます。フィードバックの時間もすごく贅沢で、他のメンバーがフィードバックを受けている話も聞き耳を立てずにはいられない(笑)そいういう憧れの人が身近にいるのは、すごく恵まれていると思います。
最初の会社を主に条件面で選んだ過去があるので、興味の向くままにチャレンジでき、再スタートを切れていること、背中を押してくれる家族に、とても感謝しています。安定を捨てて、なおかつ地元に家族を残して来ているので、しっかり結果を残して成長しないといけないですね。
「食」のことは誰でも毎日3回は考えるじゃないですか。なので、世の中の関心は高い。フードテックはその食の発展を担う業界ですから、これからもっと繁栄していくと思います。その筆頭として、デイブレイクの冷凍技術が一目置かれ、業界を牽引していくような世界を創っていきたいです。