1
/
5

【予算100万円】元お化け屋敷!?のオンボロ物件をDIYでおしゃれオフィスにできるのか_DIYオフィスストーリー1話目

 2021年に“新生”クラフトバンクとしての門出を迎えた我々が働く場所は日本橋馬喰町にある築59年を数える元住宅のオフィス。穴だらけの障子、破れた壁紙とむき出しの天井、便座の無いトイレにメンバーからは「お化け屋敷みたい」と言われ本当にここをオフィスにすることができるのかと途方に暮れていた3カ月前。「半素人集団」「予算100万円以下」「工期1ヵ月」という非現実的なリアルを振り返ってみようと思う。

ついに見つけた!築59年のオフィス候補

「とにかく賃料の安い物件を探していました」前身からのMBOが決まりメンバー数人がインターネットや不動産店舗、知人を介して新たな拠点となる物件を探した。物件を見つけてきた岩本さんは「とにかく都心に近くて家賃の安い物件を探していました。元内装会社のアンチテーゼとして、そしてコロナ禍にスタートする建設テックベンチャーとして、当初から”自分たちでつくる”という考えもありましたしリモートワークが定着していたからこその空間をつくりたかった。多少狭かったり古かったりしても良いだろうと考えていました」彼が見つけてきた物件はJR馬喰町駅から徒歩5分、大通り沿いにある築59年3階建のビルにある元住宅だった。「物件見学に何名かで行ったんですが自分たちでDIYをしようと決めていましたし、中身はボロボロでしたが家賃が月10万円という破格の条件だったので」本人は当時を振り返るが、現地で撮影した写真をメンバーに共有したところ「汚すぎるでしょ」「お化け屋敷じゃん」「(ここがオフィスになっても)絶対に行かない」メンバーからは辛らつな意見が大多数であった。オフィスDIYの中心メンバーでさえも「本当に大丈夫か」という思いを持っていた。

内装工事の元プロが音を上げる条件

クラフトバンクはIT企業ではあるものの建設業界のプロたちが働いている。現場管理、電気工事、図面作成等のバックグラウンドを持つメンバー達が中心にどういったデザインにするか、必要な工事やかかるコストを見積る。予算100万円以下という厳しい予算に対し現場管理経験のあるメンバーが「これは無理だよ。絶対できない」と本音を漏らす状況であった。工事についての知見があるからこそ”常識”で考えたらできない。プロだからこその不安感であったと思う。これまで手掛けてきたオフィス案件は狭小のものでも数百万円~、工期はもちろんであるが予算についてはできる可能性すら感じなかった。事実、インターネット等で検索をしてみるとよくわかるが、オフィスの工事費用は坪単価で参考価格を確認することができる。こだわりが無いシンプルなオフィスでも10万円~20万円/坪、デザイン性の高いオフィスになると30万円以上の坪単価になることも珍しくない。元プロたちに無謀と思わせるほどの物件、女性社員からの罵詈雑言、暗雲立ち込める空気感が私たちのDIYオフィスのスタートであった。

風向きが変わった24時間

風向きを変えたのはメンバーの一人が個人的に持っている技術であった。お化け屋敷のような現地の写真を専用のカメラで撮影する。場所や向きを少しずつ変え十数か所から撮影し専用のCADソフトに入力すると、あらかじめ登録してある家具や素材情報を元に3Dのリアルな完成物件パースを作成することができる。このパースは描かれている範囲であればワンクリックで寸法も確認することができ「あの柱から窓枠までどのくらいの長さだっけ」「この家具あの隙間に入るかな」といった時もクラウド上で確認することができるのだ。

出来上がったパースのイメージは、シンプルながら古い建物の良さを活かしながらリフォームしたような味のある良い雰囲気を持っていた。このパースに代表の韓さんと岩本さんは大はしゃぎをしていたが私を含めて他のメンバーは「本当にできるのか」「今の状態に(ドン)引きしているのでそれどころではない」というのが本心ではあったが一部のメンバーが家族や友人に「今こんなにボロボロだけど、こんな風になるんだって!ちょっと信じられないけど(笑)」と話していた様子は皆の気持ちに雲間から一筋の光がさしたように感じた。

海外ドラマ24(ジャック・バウワーの出ているあの有名なヤツです)よろしくDIYオフィス中心メンバーが現地調査に行った24日午後からの24時間で風向きが少し変わってきた。次回はいよいよ工事の始まり。ITエンジニアがキーボードをツルハシに持ち替えたり、カスタマーサクセスのメンバーが柱に塗装をしたり…是非ご覧ください!

2021年8月10日公開の第2話はこちら↓↓

母さん、僕はIT企業に入社し解体ごみの中でコード書きました_DIYオフィスストーリー2話目 | クラフトバンク株式会社
前回は築59年の元住宅、お化け屋敷のようなオフィスの様子を紹介した。内装工事のプロであった社内メンバーがイメージパースを作り、工事の方針や予算を見積もるものの、厳しい条件と状況に「本当にここをオフィスにできるのか」という知見があるからこその不安感漂うスタートを紹介した。今回第2話はいよいよ始まったDIY工事を解体の様子を中心に様子を振り返っていく。 ...
https://www.wantedly.com/companies/craftbank/post_articles/338588
クラフトバンク株式会社's job postings
13 Likes
13 Likes

Weekly ranking

Show other rankings