「え、そんなことまで言っちゃって、本当に大丈夫ですか?」
11月19日(水)の夜。 株式会社ユーザベースの平川さんをパーソナリティーに迎え、クラフトバンク代表の韓が「NGなしのぶっちゃけ話」をするイベントを開催しました。
堅苦しさを忘れ、リアルタイムで対話しつつ深掘りする、小規模ミートアップ。 アルコールの力も相まって、オフレコぎりぎり(ほぼアウト?)の話題が飛び交う濃密な時間となりました。
メディア記事ではまず書けないぶっちゃけトークでざわめいた会場の様子を、本記事でほんの少しだけレポートします。
▼写真:株式会社ユーザベース 平川さん
赤裸々トピックの一部をご紹介
1.創業初月に倒産の危機。資金調達とMBOの裏側
創業18年の内装工事会社が、DCMベンチャーズから9.7億の資金調達。スタートアップ界隈の人々を「なぜ?」と驚かせた2年後に、その内装工事会社からのカーブアウト(MBO)で創業したのがクラフトバンク株式会社です。
大きな判断に至る社長の葛藤、そしてメインバンクや株主とのギリギリの合意形成など、リアルすぎる裏側を語りました。
2.実はこの時から〇〇してました。今だから言えるステルス戦略
クラフトバンクはなぜ、後発ながらたった1年で工事会社や職人さんに認められるプロダクトを出せたのか? その裏には、顧客にも「絶対に言わないでください」と箝口令を敷くほどの、徹底したステルス戦略がありました。
会場では、元同業者がおもむろに立ち上がり「えぇ〜ッ!? あの時すでに?!」と大興奮する様子も(笑)。
これは、社員にとって「外部からの雑音をなくして顧客に向き合う」という、創業時のカルチャーづくりの原点となっています。
3.「SaaSだけど、デジマは捨てた」泥臭すぎるローカル戦略
通常のSaaS企業であれば、webサイトや広告などのデジタルマーケティングに多額の費用をかけるはず。しかしクラフトバンクはあえてそれを捨て、実際に顧客と対面で会って口説くという徹底した現場主義を取っています。なんと、月の交通費だけで1,000万以上もかかっている……(笑)。そんな常識はずれの戦略の意味とは?
自然と生まれる、会話式のQ&A
100人規模のセミナーなら、基本的には登壇者側の一方的な講話で、挙手をするにも勇気が要ります。でもここは「半径2m」の小さな輪。普通の会話のように、聞いていて気になったことを深掘りできる距離感です。
以下は、イベント中に自然と飛び出した質問たちと、ぶっちゃけがちな韓の回答です。
Q. 「業界にガツンと入り込む」って、口で言うのは簡単ですが、実際どうやったんですか?
韓:好きだからできた、というのは前提ですが、創業チームはみんな内装工事会社出身で、実際に現場で働きました。
だって現場に入ったら絶対痛感するはずなんですよ。どれだけ職人さんがすごいか、いかに自分が現場で役に立たないか、ってことを!
現場で実務経験を積んで、邪魔になって初めて、職人さんへの本当のリスペクトが生まれる。「インダストリーに張る」って言っているスタートアップは結構あるけど、ここを原点にしている会社は意外と少ないと思います。
Q. フルリモート勤務だと、建設現場のカルチャーと乖離しませんか?
韓:実は「フルリモート勤務」というのは半分嘘なんです(笑)。普通「フルリモート勤務」って聞いたら、家でパソコンカタカタしてるんだなって想像するでしょ? けど、そうじゃなくて。
地方在住の100名のメンバーが、地元のお客さんに日々会いに行ってるんです。そのエリアに会社の事務所がないだけで、現場にいる。ね、フルリモートと言いつつ、要するに「オフィスがないだけ」です(笑)。
オフィスの家賃を払わなくていい代わりに、自宅業務のための環境整備や制度づくりは手厚くしています。
Q. 今、社長が一番時間を使っていることは何ですか?
韓:社内へのメッセージングですね。組織が160人を超え、権限移譲が進んできたからこそ、言葉の選び方が難しい。「これを言ったら誰かが傷つくかもしれない」と悩みながら、マネジメント層への研修的な意味も含めて思いや考えを伝えています。あとは野武士のようなセールス系のマネジメントかな。
CPOが強固な基盤を作ってくれたおかげで、プロダクト周りは創業当初から手放せてるんですよ。というか設計が複雑すぎるんで、もう僕はとっくに仕様を把握できてません(笑)。
次回、あなたも「半径2m」の内側へ。
今後は「半径2mのMeetUp」と題して、少人数で開催していきます。あえて大規模にしないのは、一人ひとりとしっかりお会いして、濃密な「ここだけの話」を共有したいから。
結果だけでなく、そこに至るまでの「思考プロセス」を知りたい。
予定調和な成功談ではなく、苦悩を含めた臨場感ある本音を聞きたい。
教科書通りのノウハウではなく、実りある経営戦略を語り合いたい。
そんな方はぜひ、半径2mの内側でお会いしましょう。
(執筆・撮影:青柳ゆみか https://x.com/aopan_na )