転職時期到来
9月から11月は、転職市場が動く時期だそうです。
理由はいくつかあって、夏のボーナスを受け取ってから辞める人が多いこと。
多くの会社が下半期に入り、採用を再開すること。
新卒で入って半年経ち、思っていたのと違うと気づく人が出てくること。
もうひとつ、こういう指摘もありました。
お盆に帰省して、家族や友人に会う。そこで気持ちが動く人がいる、と。
この話、うちの募集とはかなり相性がいい気がしています。
八峰町への移住を伴う仕事ですから、応募する人にとっては転職であると同時に、引っ越しであり、生活の作り直しでもある。ひとりで決められる話ではありません。
夏に地元へ帰った人が、そこで何を考えるか。
親が年をとっていること。
友人が近くにいること。
都市部で払っている家賃と、こっちの暮らしの差。
そういうことを、実家の居間で考える時間があったんじゃないかと思います。
うちに応募してくれた海外の方も、条件を下げてでも農業をやりたいと言っていました。給料や肩書きより先に、どう生きたいかを考えている。
ああいう動機は、たぶん忙しい時期には出てこない。
立ち止まる時間があって、初めて言葉になるものだと思います。
うちに来る応募が、そういう流れの延長にあるかどうかは分かりません。
ただ、秋に問い合わせが増えるのは事実です。
会社側も、この時期に動いています。
下半期が始まって、今年の残りをどう使うかを決める。
来年度に向けて、どういう人が必要かを考える。
うちの場合は新規事業をどう進めるかという話が絡むので、余計に人の話になります。
ただ、正直に言えば、時期に合わせて採用しているわけではありません。
採用に無理はしない
いい人がいたら採る。それだけです。
9月だから急いで決めるとか、年内に何人という目標があるとか、そういう動き方はしていない。
地方の中小企業で、そこまで計画的に採用ができる会社はあまりないと思います。
むしろこちらが気にしているのは、応募する側のタイミングです。
特に大きいのが、家族と話す時間で、本人がその気でもパートナーが納得していなければ進みません。
話し合いには時間がかかるし、一度で決まる話でもない。
何度か会話を重ねて、少しずつ形になっていく。
応募のボタンを押す前に、その工程があるはずです。
移住を伴う転職は、本人の意思だけでは進まなく、家族の同意がいる。
子どもがいれば学校の区切りも関係する。今の職場の引き継ぎもある。
秋に応募して、年内に選考をして、年度の変わり目に動く。
そういう流れが、生活の区切りと噛み合いやすい。
逆に、春や夏に動き始めると、次の区切りまで間が空いてしまう。
だから秋の応募は、こちらとしても話が進めやすくて、お互いに現実的な時間軸で考えられます。
もうひとつ言っておくと、今すぐ決めなくていいと思っています。
うちの募集は、まだ形が固まりきっていない新規事業(おおよそは決まってきてますが)に関わってもらうものです。
3年、場合によってはそれ以上、生活ごとこの町に来てもらうことになる。
勢いで決めていい話ではない。
秋に話を聞いて、冬に一度来てみて、春に決める。そのくらいのペースでも構いません。実際、雪の時期を見ずに決めてしまうのは、あまりおすすめしないかもしれません。
やっぱりギャップが原因ですぐ辞めてしまうのはお互いにとって本当に良くないので。
そうしたことから転職市場が動く季節だからといって、それに合わせて焦る必要はないでしょう。
ただ、考え始めるきっかけとしては、悪くない時期だとは思います。
空気が涼しくなって、一年の終わりが見えてきて、来年どうするかを自然に考える。
そういう季節ですから。
もし今、そういうことを考えているなら。
一度話をするところから始めてもらえたらと思います。