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技術で世の中を変える!創業メンバー羽鳥のピュアな想い

Hatori Shuhei(Chief Technology Officer)
Fractaの日本の最初のメンバーとして、日本オフィスの成長を牽引し、Fracta Leapの創設に貢献。 米国Fractaが水道管劣化診断アルゴリズムに挑戦するときに加藤(Fracta 創業者・CEO)から声がかかり議論に参加した。社会課題に挑戦しているメンバーの姿に刺激を受けて、また技術を社会課題解決に活かすためFractaに参画した。人生を通じて、地球上の地中・水中を豊かにする仕事をしたい。

Fracta Leapの創設に関わり、現在はCTOとして事業を引っ張っている羽鳥さんに話をうかがいました。

Q1:どんな学生時代でしたか?

大学院の専攻は応用統計学で、クラスタリング手法の研究をしていました。大学院では統計・機械学習の学術書や論文が面白くて、毎日それらを読み耽っていましたが、それまではエンジニアらしい生活をしていません。

高校生では文化祭実行委員会に所属していました。最後の年には実行委員長でしたが、負けず嫌いな性格だったので「どの高校よりも女子高生を呼ぶぞ」と意気込み、「文化祭によく来る女子高生を全員呼べば日本一だ」という戦略を立てて(笑)、友人のイケメンたちに頼み込んで、毎週末は他校の文化祭を回ってビラ配りをしていましたね。結果として例年を大幅に超える8,000人を超える女子高生が来てくれて、この体験があってから「徹底した先に面白いことがある」と信じるようになりました。

高校時代はほぼ毎日渋谷にいたので、大学に入学した時点ですでに遊びに飽きていました(笑)。お酒が苦手なので人付き合いもほどほどでしたし、その時々で興味があることに没頭していましたね。求人広告のフルコミッション営業をしたり、バンドサークルに入ってドラムを始めたり、大学の謝恩会を開催する団体を立ち上げたり、理工学部の数式Tシャツを販売したり、高卒女子向けのキャリア教育プログラムを作って授業をしていました。大学時代までを知る友人からは、データサイエンティストのイメージはないと思います。

そんな私がデータサイエンティストになったのは、二つの転機があります。
一つは、大学生の時に起こった東日本大震災でした。 メディア等で被災地の惨状を目の当たりにして福島に足を運んでみましたが、何もできることがなく唖然としました。このときに理系科目の不勉強を反省して、専門性を身につけて世の中に貢献することを決めました。
もう一つは、学生時代にデータ解析コンペで受賞したことです。最初は金融工学の研究をしていて苦しい日々が続いていました。その後、自分が活躍できる場所を探すために研究室を移りましたが、統計・機械学習の勉強は楽しく、データ解析では苦労せずに受賞経験ができたので、自分に向いているのかなと、打ち込むことに決めました。

*コンペで受賞した時の写真

Q2: 前職では何をしていましたか?

大学院卒業後は、リクルートホールディングス(現リクルート)にデータ解析職として入社しました。
以前、知人のお父さんから「きみは、どんなことを大切にして生きていて、なにを天命として果たすと考えていて、どんな武器をもってそれを達成するのか」と聞かれたことがあり、これは衝撃的な出来事だったのですが、以来ずっと問い続けてきました。

そんな折、大学院時代にノーマン・ボーローグの「緑の革命」を知りました。小麦の生産量を数倍にして世界中の食糧危機を救った発端には、稲塚権次郎さんが育成した「小麦農林10号(ノーリン・テン)」という親品種の存在があります。日本人が関わったこの偉業に感銘を受けて「科学技術によって多くの人の命を救う」ことを天命にしようと思いました。(会社のプロフィール写真でダルマを抱えていますが、ノーリン・テンの親品種である「達磨」にあやかっています)

そして、世界中の森林伐採・放棄から多くの問題が生まれていることをみて「森林の育成・管理の課題を解決する」と決めたのですが、ビジネスとして成立させる方法が思いつかず、悩んだ末、アントレプレナーシップ精神の強いリクルートで学ぶことを決めました。

そのリクルートでは、本当にやりたいことをやらせてもらいましたね。
学生時代には求人広告営業の経験があったので、「アルバイト求人媒体の営業支援がしたい」と伝えたらリクルートジョブズの出向が決まり、入社当初からすべての業務が営業支援系で埋まっていて驚きました。仕事におけるWILL・CAN・MUSTを問われていましたが、本当に人の意思を尊重する会社でした。私はデータ活用の新規案件を検証する部署に配属されましたが、そこでは、大手営業向けの営業支援ツールの企画、求人原稿の自動作成のR&D、マーケティングにおけるデータ活用、売上構造分析からの検索ソート施策などに携わっていました。

Q3: どうしてFractaに入社することに?

Fractaとの縁ですが、Fracta CEO加藤さんとの出会いを遡ると大学院時代です。
NTVPの村口和孝さんが講師を務める大学院の授業「アントレプレナー育成講座」を受講していたときに、村口さんから「面白い人が来るからもぐりにきなよ」と薦められ、加藤さんが講演するビジネススクールの授業に参加しました。

それまではスタートアップに漠然とした興味を持つ程度でしたが、加藤さんから「ロボットベンチャーをGoogleに売却するまで」のエピソードが語られる中、それまでの想いや怒りを熱量そのまま伝える姿をみて高揚したことを覚えています。私は不器用な人間だという自覚がありますが、自分にとって「世の中を変えていく人」のロールモデルはこの人なのかもしれない、と正直に聞きたいことを質問しました。

それから半年ほど経ち、私はリクルートに入社しており、Fractaは創業当時だと思いますが、加藤さんが私との5分程度の会話を覚えていまして「羽鳥くん、統計を勉強していたよね」と連絡がきました。この記憶力には驚きましたね(笑)。初期の水道管アルゴリズムの構築方法で意見を述べる機会があり、これがFractaとの縁の始まりです。

その後、リクルートで充実した日々を送っていましたが、徐々に外に出ることを意識するようになりました。理由は大きく二つあります。
一つは、森林のような公共性の高いビジネスはステークホルダーが多く、Web媒体でのマッチング事業では学べない観点があることに気付きました。
もう一つは、国際学会のKDDに参加したときに、Pinterestなどのペタ規模のデータを所有するサービスや、GAFAなどの機械学習アルゴリズムの精度が競争力となる世界における技術的課題を目の当たりにして、技術力で勝負する環境に身を置きたいと思うようになりました。

*参加させてもらった国際学会KDD2018の様子。

こうした心境の変化があるなかで、加藤さんからJoinのお誘いがありました。公共性の高い社会課題を技術で解決して世の中を変えようとするFractaは、この二つの葛藤をクリアする環境であることに気づいて飛び込むことにしました。
当時の出会いと入社の経緯は、加藤のnoteにも記載されています。
016:「本物」を体現するエース、ヒロと羽鳥君の活躍

入社当時は、日本オフィスの最初のメンバーでしたが、立ち上げ時の大変さは感じず、むしろ毎日がとにかく楽しかったです。リクルートはオフィス勤務でしたが、現Fracta Leap CEOの北林からは「とにかく現場に行ってこい」と(笑)。それからは鉄道のレールの上に立つような日々が続きました。
日常で利用している社会インフラを支えている現場の方々から教えていただく経験・知識の深さは素晴らしくて、自分もプロフェッショナルでありたいと刺激されていました。心から尊敬できる方々と何をすべきかを考える日々で、仕事がもっと面白くなりましたね。

*米国オフィスに行った時。半強制的にサーフィンもさせられました…。

Q4: Fracta Leapの魅力は何ですか?

第一に、これはFractaとも共通することですが、他の会社が提供していないソリューションで、社会的に大きなインパクトを生み出そうとしている点です。世の中を変える!という強い意志が会社全体にあると思います。

そのためには、世の中で試されていないであろうアプローチに果敢に取り組んでいく必要があります。新しい発見を生みだすプロセスには沢山の失敗が付き物ですし、最初から想像できる結果は、すでに誰かが取り組んでいるでしょう。ですから、可能性が見えたときには、失敗することを恐れずに、素早く小さなチャレンジをするようにしています。

第二に、AIベンダーのスタンスではないこと。あくまで、社会インフラの未来を見据えたときに、課題を見つけるために自ら動き、それらに必要となる技術要素があれば、AI領域に関わらず検討する姿勢があります。一例でいえば、3D化ツールを用いたプロダクト開発、実験ラボを借りてのセンサー開発など、新しいことをするために制約を外そうとしています。

第三に、ドメインに入り込んでいること。社会インフラで変革を起こすプロセスには、多世代間での技術・経験を集約しながら、未来をあるべき姿を問い、本質的な課題と抜本的な解法を見出さなければいけません。そのため、スタートアップだけでは、最適な解決策にはたどり着けないと思っています。加えて、現在の社会インフラの関係者の実態を知りながら、これまでの技術や経験の蓄積を学び、どのように応用するかを考える必要があります。

だからこそ、私たちは水処理の国内最大手である栗田工業と互いの技術を持ち寄るような協力体制を組んでいます。強力な関係性があるからこそ踏み込めることもあるためこの環境も一つの強みだと考えています。

Q5: どんな人と一緒に働きたいですか?

一緒に働いているメンバーは、良くいえば突き抜けている、悪くいえば変わっている人が多いです(笑)多様性に富んだメンバーが、日々切磋琢磨して新しいものを生み出そうとしています。
仕事の面白さは断言できますね。以下のような方におすすめです!

・培ってきたスキルで社会に貢献したい
デジタル技術の適用余地がまだまだ残されている領域です。現場の第一次情報を聞き、課題を見つけて、提案したアプローチを実現する。これまでの総合的な能力・経験値が役立つと思います。

・未来を開拓したい
人類未踏の壁に挑みます。誰もチャレンジしていないから面白い。このアプローチなら世界を変えられる。思い立ったら行動したい。そんな熱狂的な人材を全力でサポートする会社です。

・夢や目標がある
潜在的な課題を見つけて解決策を打ち出すまでは簡単ではありませんが、挑戦できる環境です。ここで成し遂げたいことがある人には、Fracta Leapは楽しいと思います。

数年内にAI関連の技術者だけで30-40人の規模にすると発表(※)しています。
一緒に働けることを楽しみに、ご応募をお待ちしております!

フラクタ、AIで水処理のコスト削減 栗田工業と(日本経済新聞)

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