こんにちは、THS工事部の嘉陽田です。
9月に入ってもまだまだ残暑が厳しいですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
今日は、私の趣味で感じたことや学んだことが、仕事にどのように生かされているかについてお話ししたいと思います。
私の趣味のひとつに、旅行先で写真を撮ることがあります。
といっても本格的なものではなく、「映えっぽい写真が撮れたら満足」というレベルです。
表紙の写真は先日、横浜の山下公園に行った際に撮影した一枚です。
天気がとても良く、これぞ「夏の空」という感じだったので、氷川丸をモデルにして撮影しました。
2枚目の写真は色々な角度から何枚も撮った中で、一番“しっくりきた”一枚です。
一見ただの趣味ですが、実はこうした写真を撮るときの「感性」が、仕事にも良い影響を与えてくれます。
こちらは以前施工したエアコン配管カバーの写真です。
2本の配管がありますが、どちらがエアコンの配管カバーか分かりますか?
正解は――右側です。左側は建物の雨樋。
アップにすると、雨樋は建物の外壁に合わせて2トーンで仕上げられているのが分かります。
通常のエアコン工事では、下側の色(アイボリー)だけで仕上げることが多く、壁の段差部分は施工が簡単なジャバラ状のカバーで処理されることがほとんどです。
ですが、ジャバラカバーは見た目が雑になりやすく、耐候性も劣ります。
そこで、弊社ではあえて全てを曲がり部品で施工し、壁の色の切替部分も雨樋とぴったり揃うように仕上げました。
正直、とても大変な作業でした。
ですが、お客様が完成をご覧になったときの笑顔を見た瞬間、「やってよかった」と心から思えました。
仕事に生きる“感性”
趣味の写真が、どう仕事に役立つのか――それは「感性」にあります。
仕事は慣れてくると、どうしても流れ作業になりがちです。
エアコン工事の世界でも、「とりあえず付けばいい」という考え方が主流です。
しかし、建物はひとつとして同じものはありません。
外壁の色、形、配置が異なれば、配管の取り回しや仕上げ方も変わるべきです。
そのときに活きるのが、「こうしたらもっと綺麗に見える」「色を合わせると統一感が出る」という感覚です。
写真撮影と同じで、視点を少し変えるだけで“見え方”は大きく変わります。
そして、その感覚は訓練しないと身につきません。
趣味として写真を撮ることは、まさにその訓練になっているのです。
構図を考え、色や光のバランスを意識して撮影する――
その積み重ねが、施工の仕上がりを一段上のレベルに引き上げてくれると感じています。
これからも趣味で磨いた感性を武器に、お客様に喜んでいただける仕事をしていきたいと思います。