「無理なく、自分らしく働く」
とても大切な価値観だと思います。ここ数年で、働き方を尊重する良い時代になりました。けれども、私たちが命を預かる仕事では、それだけでは足りません。チームの一員として果たす「責任」も同じくらい大事です。
安心して休む権利があるのは、安全な医療を提供する義務をみんなで果たしているから。
権利と義務は対立するものではなく、お互いを支え合う“両輪”です。
今日は、動物と仲間、そして自分自身の未来を守るために大切にしている「働く大人の約束」についてお話しします。
なにをやっているのか
私たちプリモ動物病院グループは、関東圏で地域に根差した一次診療の役割を担っています。一言でいえば、動物とご家族にとっての「最初の相談相手」ですね。
私たちが目指しているのは、単なる病院の集合体ではありません。例えるなら、一人ひとりがプロとして輝きながら、全体として美しいハーモニーを奏でる「オーケストラ」のような組織です。そのために、「動物の幸せ」「働く人の幸せ」「病院の持続性」という三つの要素のバランスを、感情論やその場の空気ではなく、誰もが納得できる“仕組み”で支えることに挑戦しています。
“両極端”に揺れてきた、動物医療の現場
皆さんもご存じの通り、かつての職場には「滅私奉公」、つまり個人の時間を犠牲にして組織に尽くすことが、ある種の美徳とされる風潮がありました。しかし、これでは働く人が燃え尽きてしまい、医療を長く続けることはできません。
その反動からか、今度は「権利」が個別に主張される場面も増えました。もちろん、働く人を守る権利は重要です。しかし、時にチームへの貢献やプロとして果たすべき責任という視点が、置き去りにされてしまうこともあるようです。
本当のプロは、「権利」と「義務」の両輪で走る
さて、ここで一度立ち止まって考えてみたいのです。
これは、どちらかが一方的に我慢すれば解決する話なのでしょうか?
私は、そうは思いません。
私たちは、権利と義務は対立するものではなく、むしろお互いを支え合う「両輪」の関係にあると考えています。例えば、「計画的に休みを取る」という“権利”が保障されるのは、私たちが「安全な医療を提供する」という“義務”を果たし、チームとしてご家族の信頼を得ているからです。
この健全な関係性を組織として守り、育てていくこと。それこそが、動物とご家族の生活の質、つまり 「QAL」を高め続ける唯一の道だと信じています。※QAL(Quality of Animal Life)=動物とその家族の生活の質を高めること
バランスを支える具体的な仕組み
では、その「大人のバランス」を、私たちはどのように実現しているのでしょうか。三つの具体的な仕組みをご紹介します。
- 私たちが果たすべき「プロとしての義務」を定義する
まず、権利を語る前に、私たちがプロとして最低限果たさなければならない義務を、5つの項目で明確に共有しています。 - 安全の義務: 危険な兆候を見たら、すぐに上位者に報告・相談する。
- 準備の義務: 担当する症例の予習や、手順の確認を怠らない。
- 説明の義務: ご家族が納得できるよう、分かりやすく伝え、理解を確認する。
- 記録の義務: 正確な医療記録を、連携先が困らない形で、残す。
- 改善の義務: 日々の振り返りに参加し、チームの仕組みをより良くしていく。
- 私たちが主張すべき「個人の権利」を保障する
上記の義務を果たすことを前提に、会社はスタッフ一人ひとりの権利を明確に保障します。 - 計画的に休息を取る権利
- 公正な基準で評価される権利
- 学び、成長する機会を得る権利
- 心身ともに安全な環境で働く権利
- すべての判断を「三つのQ」のテーブルに乗せる
そして、日々の業務で迷ったとき、あるいは新しい提案を考えるとき、私たちは常にこの三つの視点に立ち返ります。 - QAL (Animal): その判断は、動物と家族の暮らしの質を上げるか?
- QWL (Work/Life): 働く人の生活の質は守られるか?
- Sustainability: 病院は、持続可能か?
この三つのバランスが取れた答えこそが、私たちの進むべき道、というわけです。
こんなことやります
- 一次診療の担い手として、一般診療や予防医療を提供する
- ご家族との対話を重ね、信頼関係に基づいた診療計画を立案・実行する
- チームで行う症例カンファレンスや日々のレビューに参加し、医療の質を高める
- 正確で分かりやすい医療記録を作成し、チームや連携先との情報共有を円滑にする
- 後輩や学生の学びをサポートし、組織全体の知識・技術の底上げに貢献する
- 担当症例の予習や自己学習を通じて、専門知識を継続的にアップデートする
- 組織をより良くするための、建設的な仕組みの改善提案を行う
求める人物像
【このような方と、ぜひ一緒に働きたいと考えています】
- ご自身の「権利」と、プロとしての「義務」を、セットで考えられる誠実さをお持ちの方
- チームの一員として、果たすべき責任を自律的に遂行できる方
- 組織をより良くするために、感情論ではなく、建設的な対話ができる方
【次のようなご経験や想いをお持ちの方、大歓迎です】
- 後輩や部下の指導・育成に携わったご経験
- 業務改善や新しい仕組みづくりに興味がある方
- 総合診療を軸に、自身の専門分野を伸ばしていきたいという意欲
まずは話しましょう
誰かが一方的に犠牲になるのでもなく、権利だけを無責任に主張するのでもない。
この「大人のバランス」を、同じテーブルを囲んで真剣に考え、実践していける仲間を探しています。
もし、あなたがこれまでの職場で、そのバランスの歪みに悩んできたのなら。ぜひ一度、私たちの話をオンラインで聞いてみませんか。「雰囲気」ではなく「仕組み」で、あなたのプロフェッショナルとしてのキャリアを支える準備があります。