「軌道工事」の専門業者として、軌道の新設・改良・保守に伴う工種を請け負う清田軌道工業。裏方としての誇りを持ちながら、軌道の安全を支え続ける。
【自身のキャリア】
2018年4月 入社
〜6月 全体研修
7月 東京支社 工事部配属
2022年 2級土木施工管理技士取得
2023年 1級土木施工管理技士補取得
|進化を続ける鉄道技術に魅せられて
「高校の建設工学科では、まつづくり・空間デザイン・ものづくりなどの建設系分野を中心に専門性の高い学問を学びました。祖父が建設関係の仕事をしていた影響で、もともと興味がありました。」
入社6年目を迎えて、責任あるポジションを任されている山本さん。
「高校1年生の時に、実際の工事現場で使用されている測量機器を操作し、距離・高さなどを測定したり、その測定結果を計算し誤差を算出する測量実習を学びました。」
道路や橋梁などの測量技術を学ぶなかで、鉄道についても興味を持つようになった。
鉄道技術の知識をさらに深く吸収したい、知識を活かせる仕事に就きたいと考え、鉄道業界に絞って就職活動を行った。
|清田軌道工業を志望した理由は?
「軌道工事を柱として、軌道検測や土木工事、踏切の設計から施工・販売を行うなど業務が多岐にわたっており、数多くの現場で技術を習得できると考えたからです。」
「高校の先輩も就職していて、働きやすい環境が整っていると勧められて決意しました。」
|入社後はどのようなプログラムで学んでいきますか?
「入社後2ヶ月間は大阪本社で全体研修があります。そこで一人前になるための心構えや、社会人としてのビジネスマナーなどの基礎をはじめ、鉄道に関する専門的な知識を座学で学びました。また、鉄道会社の訓練線を使っての実地研修は、実践的なスキルを身につけることができました。」
|様々な部署がある中で、「軌道部門」へ配属された時の心境は?
「高校で学んだ技術を活かせる軌道工事をおこなう部署で働くことが夢でした。好きな仕事を通して自分が成長できる喜びもありましたが、列車の安全・安定輸送を縁の下から支える軌道工事は、電車を利用する人々の命や生活を守る仕事でもあるので、身が引き締まる思いでした。」
|現在は、軌道の保守を担当されていますが、具体的な業務内容を教えてください。
「砕石道床の突き固め作業やレール交換などの現場作業をはじめ、工事関係書類や実施工程表の作成などの事務的なものが多くありますが、さまざまな業務を通じて、判断力や柔軟性を身につけることができています。」
|日常で大事にしていることは「コミュニケーション」
「複数のスタッフが協力して進めていく工事の現場では、円滑なコミュニケーションが必要不可欠です。列車の運行に支障が出ないように限られた時間内で仕事を終わらせるためにも、進捗状況を確認しあって進めることが重要です。天候など、現場ではイレギュラーな事柄がつきものです。刻一刻と変わる状況を都度共有することで、安全意識の工場が図れます。」
|現場を監督する際、必ず行うこと
「現場に行く際は、作業する現場の写真を並べて隅々まで観察し、安全に、そしてスムーズに工事が進められるよう何度もシミュレーションをしてから向かいます。もちろん、シミュレーション通りに進まないことも多々ありますが、そうした状況の中でも的確な対応を行うことが腕の見せ所です。」
|仕事はミリ単位、やりがいと達成感は桁違い
「工事が終わった後、実際に乗車して工事した区間の揺れや音が少なくなり、乗り心地が良くなったと実感できた時は喜びもひとしおです。」
「保線の仕事はミリ単位で線路を保守する繊細なもので、列車の安全・安定輸送の土台を担っています。社会において重要な役割を果たす、必要不可欠な仕事です。最初は大変かもしれませんが、必ず皆さんにとってやりがいのある、魅力的なものになるはずです。鉄道インフラを支える保線の仕事を通じて、一緒に大きく活躍できる環境のなかで働けることを楽しみにしています!