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《タイムリープの仕事を知る#2》プロダクトが提供する価値の最大化に向き合う仕事、タイムリープのPMについて。

こんにちは、タイムリープ広報の中薗です!

私たちタイムリープは、2019年の創業以来RURAという遠隔接客サービスを提供してきました。
これまでホテルやフィットネスジム、商業施設など様々な業界にRURAを導入していただき、人手不足の解消や接客の質の向上などを実現してきました。
これを実現しているのが、お客様にRURAを届けるビジネスチームと、そして顧客の声を大切にしながら高速で改善を繰り返しているプロダクト開発チームです。

今回は、そんなタイムリープでプロダクトマネージャーはどんなことをしているのか?どんな難しさややりがいがあるのか?などを、プロダクト部部長 兼 PMグループ長の郷直美さんにインタビューしてきました。

少しでも興味を持っていただけますと幸いです!

まずは、郷さんのご経歴を教えてください

1社目はSIer的なポジションではあったのですが、開発エンジニアや切削機械の組み込みエンジニアであったり、導入時に現地に赴いてご支援したりと、いろんな場所と仕事を飛び回っていました。新規事業の部署で、当時登場したばかりのPepper向けアプリ開発のプロジェクトマネジメントとして、クライアントとの要件定義から開発まで担当していたりもしました。

その後、自社プロダクトとして家庭用コミュニケーションロボットを開発しているGROOVE Xに転職。ファームウェアエンジニアとしてハードとソフトをつなぐ役割を担いつつ、工場の立ち上げや経理業務にも挑戦し、幅広い経験をさせてもらいました。

その頃からご縁があって業務委託としてタイムリープに関わっていたのですが、2022年7月に正式に入社して、今に至ります。

タイムリープのPM(プロダクトマネジメント)はどんなことをするの?

郷さんは、タイムリープでどんな役割を担っているのでしょうか?

プロダクト部の部長と、PMグループのグループ長を兼任しています。
プロダクト部として、どのような方向を目指していくのか?という方針や目標を定め、それをどう実現していくのかを決めて、みんなでそれを実現できる環境や体制を作っていくのが部長としての役割です。
そして部としての大きな目標の中で、PMグループの目標を定めて推進していくのがPMグループ長としての仕事になります。

では、タイムリープのPMグループのミッションはなんでしょう?

PMグループのミッションは、一言でいうと「RURAの価値の最大化」です。

RURAが提供できる価値を最大化するために、長期的なプロダクトビジョンの策定から、「ここの操作をもっとやりやすくしたい」といった細かな改善まで、さまざまな視点でRURAのことを考えています。また、機能開発をはじめとしたあらゆるプロジェクトを完了までリードする、プロジェクトマネジメントの役割を担ったりすることもあります。
ちなみに、事業としての成長においてはビジネス戦略部という別組織が責任を担っているので、PMグループはあくまで「プロダクトが提供できる価値の最大化」に向き合う組織です。

ただ、「この業務をやるグループ」と狭く捉えずに、「RURAの価値を最大化するためには」という視点で柔軟に考えて取り組んでいくことを大切にしています。

なるほど。色んなことに取り組むポジションだと思うのですが、開発フローの中でのPMの関わり方や業務について教えてもらえますか?

これが現在のタイムリープのプロダクト開発フローをざっくり表したものになります。

全体としてウォーターフォールの形を取りつつ、設計からテストまでの開発工程はスクラムを取り入れたハイブリッドのフローになっています。

社内やお客様からいただく「こういう機能がほしい」という要望からスタートするのですが、この段階でのPMの仕事としては、その要望の背景などの情報を整理して優先順位をつけるというものがあります。
「開発しましょう!」と決まったら、次は要件や仕様を決めていくことになります。
「こういう機能がほしい」という要望に対して、実現したいことや状況を整理しながら要件を定義します。要件が決まったら仕様検討なのですが、この辺りから、デザイナーやQA、開発エンジニアなど他のグループにも入ってもらうので、PMとしてはハブの役割も重要になります。
要件定義・仕様検討が終わると実際に開発をするスクラムのステップに入るのですが、ここでは、PMはエンジニアとの細かな仕様の認識合わせや、仕様通りに実装されているかのレビューを実施します。
そして開発フローの最後の最後、「リリースしてよし!」という最終判断を下すのもPMの仕事になります。

昔からずっとこの開発フローなわけではなく、改善を繰り返して現在はこのフローになっています。
プロダクトもそうですが、今が恒久的に完璧な状態、というのはあり得ないと思っているので、開発フローもその時その時の最適にしていけるように、常に改善を繰り返しています。

開発の流れとPMの関わる部分がイメージできました!もう少し詳細もお聞きできますか?

そうですね、例えば要望整理から要件定義についてですが、社内外からの要望やフィードバックを受け取って、JIRAやnotionなどのツールを用いながら情報を整理することから始まります。

いただいた要望を全てそのまま開発するわけではなく、情報整理の段階で「この要望は、何を実現したくて出てきたものなのか?」「このフィードバックにはどんな背景があるのか?」という背景をなるべく正しく把握することが大切です。
そのために、クライアントの声を預かったカスタマーサクセスにヒアリングしたり、RURAのユーザーがフィードバックを投稿できる窓口をRURA上に設けたり、時にはクライアントにご協力いただきRURAを使っているところを見学させていただいたりと、VOC(Voice of Customer)を意識した取り組みも行っています。

また、リリースしたら終わりではなくて、リリースした機能は触られているか?想定した使い方をしてもらっているか?などユーザーのリアクションをログから取得して分析するという、大事な仕事もあります。

より良いプロダクトを目指して、その分析結果をまた開発要望や優先度付けに反映させて、また開発に活かしていく、という改善のサイクルをぐるぐると回している感じですね!

改めて、PMって本当に広い視野でいろんなことに関わっているんですね。

「プロダクトマネージャーとはなんなのか」というのを話す時によく参考とされるものとして、プロダクトマネジメントトライアングルというものがあります。

引用: https://productlogic.org/2014/06/22/the-product-management-triangle/ 
訳: https://ninjinkun.hatenablog.com/entry/the-product-management-triangle-ja

「エンジニア」「ユーザー」「ビジネス」という3つの点とその間をつなぐ業務・スキルが書いてあるトライアングルで、この三角形の領域を健全に機能させることがPMの仕事と言われます。
PMというのは各ステークホルダーのハブであり、場合によっては自らがどこかの機能を補うこともあるし、とにかく守備範囲が広いのです…!

なので、「プロダクトがユーザーに提供できる価値の最大化のために、なんでもやるポジション」と私は捉えています。

タイムリープのPMの特徴は?

RURAのPMをする中で、難しいなと思うことはありますか?

「正解がわからない」ということが、難しいところでありやりがいでもあるかもしれません。

遠隔接客というのはまだ新しいサービスなので、タイムリープと、RURAを導入するクライアントと、店頭で接客を受けるユーザーとの間に、「こういうことができるサービスだ」という共通イメージがなかったりします。
そういう意味で「この機能を入れておけばOK」といった正解がないため、リリースをして反応を見ないとわからない、というのが大変なところではあります。

また、これはRURAの特徴でもあるのですが、クライアントによって業界も違えば接客のオペレーションなどのユースケースが多岐に渡るのも、プロダクトのことを考える上で難しいところのひとつです。
※導入事例:https://timeleap-rura.com/case

ただ、だからこそ、私たちがRURAで実現したいこと・提供したい価値を起点に機能や体験を考えて実装していくことが重要であり、それが同時にやりがいでもあると思っています。

たしかに、まだ新しいサービスだからこその難しさはありますよね。そんなタイムリープでPMをすることの良さって、どんなことだと思いますか?

プロダクト全体に関わることができる、ということですね。

開発する機能ごとに担当が分かれているわけではないし、開発工程の全域に渡って関わっているので、プロダクト全体を俯瞰することができます。
色んな職種のメンバーと協力して、「RURAというプロダクトが何を目指すのか」「なぜこの機能が必要なのか」「どうやって実現するか」というプロダクトの全体像を見ながら意思決定をしていくのは、PMとして非常にやりがいを感じる部分ですね。

それに加えて、世の中にまだ浸透していない新しいサービスで価値を届けるというチャレンジをしている真っ最中なので、PMとして幅広い経験ができるし、結果として自身も成長することができるのがいいところだと思います!

少し話は変わりますが、タイムリープのPMとして活躍していただける方ってどんな方だと思いますか?

そうですね…。正解がない中でプロダクトも組織も開発工程も日々改善を続けているので、そういう環境で「プロダクトの成長のためになんでもやる」ということを、楽しそう!と思える方や、色んなことに挑戦したり経験したりするのが好き、という方はきっとご活躍いただけると思っています。

プロダクトや事業の成長を考えるとやりたいことは本当にたくさんあって、まだまだ実現できていないことだらけです。
色んなことに挑戦することが好きな方にとっては、絶対に楽しいタイミングだと思います!

タイムリープでRURAのPMをすることは、遠隔接客という新しいサービスであるからこその難しさややりがいがあること、そしてプロダクトの全体に関わりながら、みんなでRURAの提供価値の最大化を目指して働く楽しさがあると改めて実感しました。

興味を持ってくださった方、私たちと一緒に、会社と自分自身の成長を一緒に目指していきませんか?



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