ベルリン発、機能美と思想を背負うゴルフバッグ
2023年7月。東京・有楽町にて期間限定で開催されたポップアップに、ひとつの異色な存在が登場しました。そのプロダクトは、ゴルフアイテムでありながら、ミリタリー、モード、アウトドア、すべての文脈をクロスオーバーしていた。 ドイツ・ベルリン発のバッグブランドから派生したプロダクトライン。その設計思想には、"運ぶ"を極限まで追求した哲学とクラフトマンシップが息づいています。
中でも注目を集めたのは、再販リクエストが殺到していたキャディバッグ。 耐水・耐久性に優れたCORDURA素材をベースに、特殊なパーツやショルダーストラップが組み込まれたそのバッグは、まさに“プロダクトデザインの塊”。 重さをどう分散させるか、どこにポーチをどう装備するか、どの場面で何が必要か、それらすべてが設計され、選び抜かれた素材と機能で構成されています。
SEEKERはこのプロジェクトにおいて、販売計画から空間演出、ビジュアル設計、PRディレクションまで多面的にサポートしました。
- 商品が持つ哲学やスペックを、どう伝えるか?
- 一目見た瞬間に、その"らしさ"を伝えられるか?
- ただ並べるのではなく、体験として設計するにはどうするか?
私たちはいつも、商品そのもの以上に、そこに込められた思想や背景に注目します。 今回もまた、「これはバッグではない、思想だ」と感じさせられるような現場づくりを目指しました。
ハイスペック=感性の設計
プロダクトの“強さ”だけを伝えるのは簡単です。 でも、それを手に取る理由をつくるのは、むしろ"静かな感性"だと私たちは思っています。SEEKERが担うのは、言葉にしづらい部分の翻訳。ビジュアルと空間の言語化。そして、来場者に“想像の余白”を渡すこと。このプロジェクトでは、それぞれの機能やパーツに宿る物語をどうすくい取り、どう伝えるか。 その設計に一番こだわりました。
持ち運ぶ道具に、哲学を宿す。SEEKERでは、プロダクト、空間、グラフィック、販路設計など、あらゆるタッチポイントで"ブランドの世界観"を翻訳・編集しています。