プロローグ:ウズベキスタンの食卓で
2025年8月、私はウズベキスタンにいた。
目の前には、伝統料理のポロフ。香り高い炊き込みご飯の上に、柔らかく煮込まれた羊肉が盛られている。テーブルを囲むのは、現地の日本語学校に通う学生たちだ。
「山根さん、私は日本で建設の仕事がしたいです」
ひとりの学生が、真剣な表情で語り始めた。
「ウズベキスタンは地震が少ない。でも日本は違う。地震が多いのに、高いビルが壊れない。その技術を学びたいんです」
別の学生が続ける。
「学んだ技術を、いつか国に持ち帰りたい。ウズベキスタンの建設業界を、もっと良くしたい」
彼らの多くは、すでに結婚している。家族を母国に残し、日本で働きながら学ぶ。それは単なる出稼ぎではない。自分の成長と、家族の生活と、そして母国の未来のための、明確な目的を持った挑戦だった。
私はその時、確信した。ここにこそ、私たちがやるべきことがある。
なぜ今、海外なのか
株式会社いきがいは、「一人ひとりに心から燃える『いきがい』を」というミッションのもと、日本の若者たちの挑戦を支援してきた。
通信事業で学生たちに実践的なビジネス経験を提供し、
起業家教育プログラムで「やったことのないこと」に挑戦する機会を作っている。
しかし、事業を続ける中で、ひとつの大きな課題に直面した。日本の労働力不足、特に建設業界の深刻な人手不足だ。
その解決策として、外国人労働者の受け入れが進んでいる。しかし現実を調べれば調べるほど、多くの歪みが見えてきた。
不十分な日本語教育。限られたキャリアアップの機会。文化的な理解の欠如から生まれる摩擦。
これは本当に「解決」なのだろうか?
日本のためになっているのか?相手国の若者のためになっているのか?
私たちが目指してきた「いきがい」の提供とは、真逆の構造がそこにあった。
「搾取ではなく、共創を」
調べていくうちに、ウズベキスタンをはじめとする中央アジアの国々には、日本で学び成長したいと願う優秀な若者たちが大勢いることを知った。
特にウズベキスタンの若者たちは、日本の高度な建設技術に強い関心を持っている。耐震設計、精密な施工管理、品質へのこだわり。自国では学べない技術を、本気で習得したいと考えている。
実際に現地の日本語学校を視察した。教室では、学生たちが真剣な表情で日本語を学んでいた。彼らが求めているのは、単なる仕事ではない。「学びと成長の機会」だった。
ウズベキスタンには、美しい建築物が数多く残されている。この国には、ものづくりへの誇りと、技術への敬意がある。その文化的土壌があるからこそ、日本の技術との相性も良いのだと感じた。
ならば、私たちがやるべきことは明確だ。
質の高い日本語教育と文化理解の提供。日本での実務経験を通じたキャリア形成。そして、母国に戻った後の産業創出支援。
これは、まさに「いきがい」教育の国際版ではないか。
日本と相手国、双方が成長できる関係づくり。搾取ではなく、共生・共創を。
AIの時代だからこそ、経験の価値
なぜ今、海外事業なのか。それには、もうひとつの理由がある。
AIによる効率化が急速に進む今、逆に「人間にしかできない経験」の価値が上がっている。
言葉も文化も違う環境で、ゼロから信頼関係を築く。相手の背景を理解し、共通の目標に向けて協力する。予期せぬ困難に直面し、創意工夫で乗り越える。
そこでしか得られない経験は、AIでは代替できない。
サマルカンド。千年以上の歴史を持つこの街は、かつてシルクロードの要衝として、東西の文化が交わる場所だった。異なる文化が出会い、新しい価値が生まれる場所。
今、私たちは新たな形で、日本とウズベキスタンをつなごうとしている。
「やったことのないことに挑戦する」― これは、私たちが日本の若者に提供してきた価値だ。それを、国境を越えて展開していく。
海外でビジネスを立ち上げる経験は、日本国内では決して得られない学びをもたらす。それは、私たち自身の成長にもつながるし、会社全体の視野を広げることにもつながる。
これから私たちがやること
この事業は、まだ始まったばかりだ。
ウズベキスタンでの日本語教育機関の設立に向けて、具体的な準備を進めている。単なる語学学校ではなく、日本の文化やビジネスマナー、そして何より「日本で共に働き、共に成長する」ための実践的な教育を提供したい。
そして、日本に来た若者たちが、しっかりとしたキャリアを築き、いずれ母国に戻って産業を創出できるよう、長期的に支援していく。
これは、ウズベキスタンだけの話ではない。他の国々でも、同じような挑戦をしていくつもりだ。
一緒に挑戦してほしい
この海外事業を、私一人で成し遂げることはできない。
だからこそ、あなたの力を借りたい。
まずは日本での事業で、力をつけてほしい。通信事業での営業やマネジメント、教育事業での企画や運営。そこで実践的なビジネススキルを身につけ、「いきがい」の提供という私たちのミッションを体現してほしい。
そして準備ができたら、一緒に海外へ挑戦しよう。
言葉も文化も違う国で、ゼロから関係を築く。現地の若者たちと共に学び、共に成長する。日本と相手国をつなぐ架け橋になる。
それは、きっとあなた自身の「いきがい」にもなるはずだ。
こんな人を求めています
- 新しいことに挑戦することを恐れない人
- 社会課題の解決に、本気で取り組みたい人
- 国際的な視野を持ち、将来的に海外で活躍したい人
- 日本だけでなく、世界中の人々の「いきがい」を支援したい人
募集ポジション
学生インターン
- 通信事業:営業
- 教育事業:海外事業の立ち上げ・運営
総合職(新卒・中途)
- 通信事業:営業、マネジメント
- 教育事業:企画、運営
- 将来的に:海外事業の立ち上げ・運営
まずは国内事業で基盤をしっかり作り、その後のキャリアパスとして海外事業への関与も可能です。
あなたの「いきがい」は、国境を越える。
一緒に、未来を創りませんか?
まずは気軽に話を聞きに来てください
この記事を読んで、少しでも興味を持っていただけたなら、ぜひ一度お話ししましょう。 「話を聞きに行きたい」ボタンから、お気軽にご連絡ください。
私たちがどんな想いで事業を展開しているのか、どんな挑戦が待っているのか、詳しくお伝えします。
株式会社いきがい 代表取締役 山根