先に断っておくと、今回は全くもってハッカソンの話ではない、本当に一切出てこない。ハッカソンの記事を期待した諸兄には申し訳ないが、その場合はこのページをそっと閉じてもらいたい。ただ、ハッカソン開催などのタイムラインが流れてきても大抵が東京開催だって気持ちをタイトルに表したかっただけなのだ。もしタイトルに何となく語呂の良さを感じた人がいるならば、その人は紛れもなく昭和の人であるとだけ伝えておこう。
何でもAI就職氷河期って話よ
さて、アメリカではAIが職を奪っているとの論調が強まっているらしい。米国雇用統計は悪化した結果8月の失業率は4.3%に上昇し、特に新卒者の雇用状況が色濃く悪化しているという、これまででは説明できない状況を解説するにあたり、従来では大卒ホワイトカラーの新卒者が担っていた初級作業をAIによる自動化が奪っているということだそうだ。新卒を育成するという概念がないジョブディスクリプション型雇用では初級作業者のジョブがAIに置き換えられているということなのだろう。ところで、AI就職氷河期のニュースはNHK WorldJapanでも取り上げられているのだが、人がAIに置き換えられることに危機感を持つニュースをAI音声が読み上げる構図がなんともシュールだった。まるで星新一のショートショートのような世界がすぐそこにある。
アメリカでは大きなトピックなのだそうだが、日本においてはまだ実感はない。日本は新卒採用で苦戦している人材市場だから現実味が薄いと言えば薄い。採用目標に満たない企業が一度落とした学生に再アプローチをかけているらしく、ナリコマでもあおりを受けて、他の本部では内定承諾後辞退が出ているくらいだ。まだ新卒市場は就職氷河期のかけらも無い、むしろバブル期である。日本は一括採用、企業内育成の文化もあって、名だたる大企業が「AIで業務リプレイスが進んだので、新卒採用を行わない」と言い出さない限り変わりないのであろう。
ナリコマでも就活中の学生さんからAIに代替されて無くなる職業について質問を受けることがあるが、アメリカと日本とでは企業姿勢や雇用環境も含めて少々事情が異なると答えている。それでもIT開発においてはコーディング業務がAIに置き換わることはそう遠くない未来だろう。
ナリコマはAI肯定派なのだ
日本の企業ではAI導入に消極的との話も聞こえてくるが、ナリコマでは積極的に導入していくことを推進している。そのために今年度中にAI利活用に向けたデータ基盤を構築することを計画している。
実際給食業界は空前の人手不足である。地方の過疎化も手伝って、病院/介護給食の現場では調理員の高齢化と慢性的な人手不足で給食閉鎖の危機が目前である。その社会課題に対してナリコマはデジタル×ロボティクスでサスティナビリティを提供してきた。さらにAIを加えることで、もっと人から作業を奪うことができれば危機を乗り越えて行けると考えている。だからナリコマはAIを業務に取り込んでいくのだ。そのためにもっとたくさんのITエンジニアにジョインして欲しい。今の今でITエンジニアが必要なのだ。
そこで東京採用なのである。私たちは首都圏のITエンジニア職もナリコマにジョインしてもらいたいと思っている。
何故東京か?答えは簡単である。ITエンジニアがどこにたくさんいるのかと言うと、だいたい40%が東京で20%が神奈川、次いで大阪で20%という圧倒的な東高西低であである。ことIT人材は首都圏に一極集中と言っても過言ではない。当然、ITエンジニア採用担当としては、より多くのITエンジニアを求めるべく東京の人材市場を開拓するということは自然な流れとなるのだ。
大阪から東京へ出張などで行く度に東京の印象は、シンプルに「人が多いなぁ」と思う。最近はインバウンドの影響もあるので、大阪の梅田や難波は人が溢れていると感じるが、東京はどこに行っても人が溢れている。
まぁ元々東京23区内で985万人いる街だから、感じる以上に人も多い。人が多ければ様々な機会が集中するのは世の理。AIやビッグデータなどのIT技術の応用事例も東京発信が主で、イベントなどでITエンジニアの交流機会も多い、大学のITに対する取り組みというものも関東圏の学校の方が積極的だと感じる。事業系の開発でのアジャイルでの開発事例も関西より関東の方が多く聞く、知り合いのSierに聞いても、関東系のプロジェクトでないとアジャイル事例に当たらないと言っていた。前述のとおりITエンジニアの属する企業の60%が首都圏って、そらセミナーもイベントも東京開催になるわなって話だ。ITエンジニアとして育った環境が違えば視点も違う。多様な視点のITエンジニアが在籍することで開発の幅も広がるだろう、是非、東京のITエンジニアにもナリコマにジョインして欲しいと思うのである。
ナリコマ×首都圏エンジニアって何か面白いこと起こせないかな?
この秋、第二のスタートアップを目指し東京営業所を改装して、東京オフィスは営業とマーケティングとITが同じワンフロアに同居し協働しやすいオフィスとした。
システム部的には、東京オフィスはSFA/CRMシステムの開発拠点として成長してくれたらと構想している。今のSFA/CRMシステムは自社製ではあるけれど、まだ単なる営業進捗管理のシステムでしかない。顧客との接点を管理するシステムなのだから、非常にもったいない使い方である。もっとユーザーの声やエリアの伸びなどを分析して、製品開発/献立開発など商品へフィードバックする、生産計画や投資計画など生産へフィードバックするなど、営業管理や顧客管理に止まらないナリコマの持つリソースを最大効率に活かすためのSFA/CRMシステムに育てていく拠点となることを期待している。
手前みそながら、ITエンジニアの職場としても考えてもナリコマって面白いフィールドだと思う。食とか介護に関連する企業ではあるのだけれど、ことITについては昔から、事業をドライブするための重要なキーだと認識している企業だ。この分野で誰も成したことのないサービスをITで実現していくことを善しとしている経営方針なのだ。だからITエンジニアがやりたいことを事業と結び付けて企画することができる会社だ。ITに理解のない上役などが色々と横やりを入れてくることもない。事業会社でWebサービス会社のようなムーブができる会社はそうそうない。
東京オフィスの環境は、もっとユーザーと開発チームが近い関係でIT開発を進めるために、営業とマーケとITが顔を合わせて業界や顧客の情報を共有しながら、営業戦略に沿った形でSFA/CRMシステムに実装していく仕事ができる環境だ。それはまだIT開発部門が3人の頃のワークスタイルと同じなのだ。東日本にはこれからナリコマを必要としている施設さまが眠っている。東日本での伸長が進めば東日本エリアで新工場が建設されるであろう。20年前の大阪のIT開発部門は3人であったが今は70名である、東京でも同じく組織が成長して東と西のIT開発2大拠点となることが目標である。仲間と一緒に事業を広げていく面白さを東京オフィスでも実感して欲しい。
さぁここまで読んで面白そうだなと思ったあなたは是非ともナリコマに応募して欲しい。今はあなたにとってもチャンスのタイミングなのだ。そして東京オフィスをもう一つの開発拠点として作り上げてくれないだろうか?
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この記事を書いた人のインタビューはこちら
東京新拠点への挑戦!チームの垣根を超えるシステム開発〈前編〉
東京新拠点への挑戦!チームの垣根を超えるシステム開発〈後編〉