“営業嫌い”だった私がたどり着いた、「売り込まないインサイドセールス」という形(前編)
こんにちは、ナリコマの山岡タケルです!
いきなりですが、私はもともと“営業が嫌い”でした。むしろ、一番やりたくなかった仕事です。「スーツを着る仕事はしたくない」と言っていたほどです。というのも、「営業=しつこい」という固定概念があったのかもしれません。
新卒で食品メーカーに就職した私は、将来商品開発に携わりたいと思っていました。でも、まずは“現場から”ということもあり営業部へ配属。そこから私の営業キャリアがスタートします。
※この記事では、ナリコマ入社にたどり着いた経緯までの話をしています。入社後の話は後編をご覧ください。
「営業してこい!お前は配達員じゃない」
営業からキャリアをスタートさせた私ですが、最初に配属されたのは喫茶店周りのルート営業。1日30〜40件、商品を配達しながら営業をするスタイルです。お客さまと関係をつくっていき、新商品が出たら案内するというもの。
ですが、私は地図を見て「いかに効率的に配達できるか?」考えることにハマってしまいました。17時で配達が終わるところを14時までに終われるようにしたんです!ということに喜びを感じ、早く会社に戻ると「なんで早く帰ってきてるんや!営業してこい!配達員じゃないんやから!」と言われていました。今から思うと「ごもっとも」という話なのですが、当時の私にはものを売るという考えがまったくなかったんですよね。
そんななか、小売店向けの営業部署に異動しますが…最後まで営業という仕事に馴染めず、結局その会社を退職してしまいました。
「営業から抜け出せない…そして、毎日30件の飛び込み営業」
その後、企画職で転職を試みるも、営業経験というキャリアをぶら下げた私はなかなか採用されず。企画部署で応募しても「営業経験あるんやんな?じゃあ、営業で面接受けへんか?」と言われる日々。最終的にたどり着いたのが、印刷会社での「企画営業」という名の飛び込み営業でした。
毎日、車なしで1日30件の飛び込み。所属していた会社は大学や官公庁に強みのある印刷会社だったので、先生の研究室をひたすらノックし続けていました。やっているうちに成果が上がっていき、大学だけでなくなぜか神社やお寺など特殊な仕事を受けることも。
受注した仕事は一部デザイン案件もあり、ディレクションをするのは楽しくもありました。ですが、当時の印刷会社はハードだったこと、先行き不透明な業界であることから退職することにしました。
「安定企業から急にベンチャーへ!?」
ハードだった印刷会社でかなり疲れ果ててしまい、安定を求めて大手グループの人材会社に入社することとなります。基本的に9:00〜17:30で帰れる超ホワイト企業です。とてもいい企業でした。
時々、人材業の専門誌が回覧で回ってきて、そこには「副業」とか「独立」とか魅力的なワードが書いてあったのです。私は父がフリーランスでしたし、周りにはフリーランスのWEBデザイナーで活躍する友人もいて、どこか血が騒いだといいますか…このままではぬるま湯に浸かったまま過ごしてしまう!将来のために生き抜く力をつけないと!ということで、何を血迷ったのかいきなりITベンチャーに入りました!
「毎日100件のテレアポと衝撃の連続」
実際に入ってみれば衝撃の連続でした!当時大阪支店の立ち上げ…というか再立ち上げのメンバーとして入ります。当時は4名で、一番早い入社で私の4ヶ月前に入社した人でした。上司も現場にはいません。「顧客管理表はどこ?」「本社のミスに対する文面をイチ営業担当が作るの?」など、驚きの連続でした。
研修もそこそこに、入って1週間で1日100件のテレアポがはじまります。とにかくテレアポをしなくても売れる環境をつくりたかったので、ひたすら頑張りました。確固たる気持ちで取り組んだ結果、テレアポをせずとも売れる仕組みができてきました。
「それでもなお、営業が嫌いだった」
営業のキャリアは、たしかに私を成長させてくれました。営業をやっていたからこそ、コミュニケーション能力が養われたのだと思っています。それでもなお、営業が嫌いだったんですよね。だから、会社に掛け合ってマーケティングの部署に異動させていただけることになりました。現場でもがいていたからこそ、売れる仕組みをつくるということは私がやりたかったこと。そして、一番初めに任されたのがWEBセミナーでした。
自分で企画して、スライドつくって、集客して、編集して、受け付けして、メール送って…他の業務をしながら、それを月3本こなしていました。ものすごいスピードでPDCAをまわしていました。そこから派生して、自分がセミナーで得た知識を記事化したり、ホワイトペーパーをつくったり、メルマガ、MAツールの導入などいろいろ経験させていただきました。これが今の活動のベースとなりました。
「次のフィールドで戦ってみたい」
これまで培ってきたいろいろ経験を引っ提げて、次のフィールドで戦ってみたい!という想いから当時の会社を旅立つこととなります。その結果出会ったのが、ナリコマです。「デジタルを使って営業のスタイルを変えていく」という、言葉に魅かれ直感的に「おもしろそう!!」と思ったのです。まさに「営業DX」ですよね。
今まで経験のあった介護業界をターゲットにした事業ということもあり、これまでの経験を活かしながらおもしろいことができるんじゃないかと思い、ナリコマへ入社しました。そこからさらに意外な展開が!? …後編へ続く