こんにちは!インクグロウ株式会社、採用チームです。
先日、株式会社良品計画の顧問である金井氏をお招きした、特別オンラインセミナーが開催されました。
私たちインクグロウは、日本の中小企業が直面する「事業承継」という大きなテーマに対し、「M&A仲介」と「次世代経営者支援」という二つの軸から、多角的なサポートを行っている会社です。
今回のようなセミナーも、私たちの経営者支援における大切な取り組みのひとつ。誰もが知っている著名人の経営の在り方やリアルな成功体験をお届けすることで、日本全国の経営者様に経営力を高めるきっかけにしてほしいーー。そんな願いを込めて、全国の地域金融機関様と連携をして開催しています。
今回ご登壇いただいた金井氏も、誰もが知っている良品計画を作り上げてきた経営者のお一人です。
長野の山奥で生まれ、地元の西友に入社したという金井氏。そこから無印良品の店長、バイヤーを経て、21年半にわたりトップとして企業価値を高めてきた金井氏が語る言葉には、これからの時代を生きるビジネスパーソン、そして日々「経営」と向き合う私たちへの強烈なメッセージが詰まっていました。
当日は私自身もリアルタイムで参加しましたが、深い刺激を受けました。
今回は、その熱いセッションのエッセンスをダイジェストでお届けするとともに、なぜ、M&Aや事業承継を支援するインクグロウが、このような著名人セミナーを全国の金融機関様とシェアリングして開催しているのか? その裏側にある思いを、みなさまに向けてお話ししたいと思います。
「割れしいたけ」に込められた、消費社会への違和感
無印良品の始まりは、流通業の親分でありながら「消費社会へのアンチテーゼ」を唱えた堤清二氏や、デザイナーの田中一光氏らの『違和感』でした。
「お店で選ばれるためにパッケージを派手にする。しかし、それは家だと必要なのか‥?」
「百貨店には粒の揃ったしいたけしか置かないけれど、形が崩れていても出汁を取るなら関係ないのではないか」
そんな視点から生まれたのが無印良品です。目指したのは、過剰な装飾による「付加価値」ではなく、簡素さの中に知性を見出す「生活価値」。この徹底した顧客目線と社会への問いかけという思想に共感したメンバーが集まり、同社は2018年には時価総額1兆円を超える企業へと成長しました。
「良薬口に苦し」プロフェッショナル400人を投入した大改革
しかし、1兆円企業になったとき、金井氏は強い危機感を抱きました。
「みんな無印の哲学が好きで、居心地がいい。でも、売ることへの執念や、シビアな議論が足りないのではないか?」
このままでは、角を矯めて牛を殺すことになりかねない。そう判断した金井氏は、「3年間だけ、組織に強烈な苦い薬を混ぜる」という決断を下します。
当時、某有名アパレルブランドの次期社長候補と言われた人物を招き、バックオフィスを中心に外部から400人ものプロフェッショナル人材を投入。「純粋培養」だった社内をあえてかき混ぜ、既存の執行役員の8割を降格させるほどのドラスティックな改革を行いました。
結果として、200人ほどの退職者を出す痛みを伴いましたが、経理・財務・IT・物流はプロの手によって劇的に進化を遂げたのです。
AI時代、私たちは「自己家畜化」していないか?
いま、世界はAIの台頭や格差拡大、少子化など、先が見えないカオスの中にあります。「私たちの子供の世代は本当に幸せになれるのか?」と誰もが不安を抱く時代です。
金井氏は、現代人が社会の仕組みに従順になりすぎ、人間本来の「人を思いやる感覚」を失っていく現象を「人間の自己家畜化」と呼び、警鐘を鳴らします。
「いい学校を出て、東京の高層マンションに住んで、高級車に乗る。そんなホワイトカラーの価値観は、AIの時代にはもう通用しない。これから必要なのは、退化させてしまった『人を慮る力』を取り戻すことだ」
視聴した採用担当のリアルな感想
市場の動きに疑問を持ち続け、徹底的に顧客に寄り添う姿勢を極めた結果が、現在の「無印良品」という素晴らしいブランドを作り上げたのだと、私自身、非常に深く納得させられました。
一方で、それだけでは組織としての成長に伸び悩んだ時期もあり、そこから断行された大幅な組織改善のプロセスは、日々中小企業の経営者の方々と向き合い、組織や事業の承継を支援する私たちにとっても、大変学びの多いものでした。
経営には、哲学(想い)と科学(仕組み・プロの力)の両輪が必要であるーー。これは、私たちが日々対峙している中小企業のオーナー社長が、まさに直面している苦悩そのものだからです。
次回の【後編】では、インクグロウがこのセミナーを通じて本当にお届けしたかった「価値」や、私たちが目指す「経営者支援の真髄」について、さらに深く紐解いていきます。
共に「本質的な経営者支援」に挑戦しませんか?
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