株式会社HITOSUKE 小比田隆太社長 インタビュー
こんにちは!株式会社HITOSUKEの二宮です。
本日も前回に引き続き小比田社長のインタビューをお届けいたします!
ぜひ最後までご覧ください✨
~前回の記事はこちら~
加盟店運営に大事なこと
現在、当社が主力フランチャイズ事業として展開している「金沢屋」と「家工房」。
加盟店の売上拡大のカギは、「チラシ配布」だと言います。
費用がかかることから敬遠されがちですが、「地域への周知や信頼構築には欠かせない」と強調されていました。
「小さな仕事」が、大きな信頼につながる
「例えば家工房は、最初は“電球交換”のような小さな仕事を丁寧にやることが大事。」
そのような地道な対応の積み重ねこそが、地域の信頼を得て、結果的に大きな仕事にもつながっていく。
その原点を加盟店に再認識してもらうことが、本部としての役割だと語ります。
加盟店の“気質の違い”が見えてきた
金沢屋と家工房、それぞれに集まる加盟店オーナーの気質も違うといいます。
「金沢屋のオーナーは“稼ぎたい、儲けたい”という商売気質が強い。
一方で家工房は、“地域貢献をしたい”というホスピタリティマインドが強い方が多いです。」
どちらが良い・悪いではなく、それぞれの志向に合わせて、スキルとマインドの両面を育成していく必要があると感じているそうです。
新たな挑戦「シバますたー」事業の始動
当社はこれまで、「張替え本舗 金沢屋」や「おうちの御用聞き 家工房」といった、生活の中のちょっとした“困った”に応える地域密着型サービスを展開。
この2つの事業に続き、今回新たに踏み込んだ業界、それは人工芝販売施工事業の「シバますたー」です。
2025年3月にフランチャイズ化しています!
「シバますたー」については、小比田社長は以下のように語っています。
「金沢屋の加盟店が人工芝のフランチャイズを始めていて、それがけっこう良いと聞いて。
面白そうだなと思い、M&Aしようと思ったのをきっかけに、はじめました。」
金沢屋と家工房は、業界的にも店舗数は間違いなく業界No.1。「シバますたー」も同様のポジションに近づくはずです。
現在はまだ5店舗ですが、将来的には100店舗展開も視野に入れて進めています。
こうした事業は、いずれもニッチなマーケットを対象としたもの。
ニッチなマーケットであるからこそ、「業界1位になれるチャンスがある」と見据えています。
再挑戦、飲食「ラーメン事業」への思い
シバますたーに加え、この度新規事業として、ラーメン事業に進出いたします。
ですが当社は過去に飲食事業での撤退経験が。
それにもかかわらず、ふたたび飲食事業に挑戦する理由を小比田社長は語ります。
「今の事業だけで会社を大きくするには限界がある。もっと大きいマーケットで勝負したいと思ったんです。」
そのなかで選択したのが「ラーメン事業」。言うまでもなく“レッドオーシャン”の典型です。(注1)
競合は無数にいて、差別化が難しい。しかし、その中にも“勝てる場所”がある。
「私たちがこれまで選んできたのは、金沢屋や家工房のようなブルーオーシャンで勝てる事業。(注2)
当社のコーポレートカラーもブルー。それは、ブルーオーシャンマーケットで戦っていくという意思表示でもありました。」
ですが、今後はレッドオーシャンのラーメン事業で「唯一無二のラーメンをつくりたい」と意気込みます。
「レッドオーシャンの中のブルーオーシャンを見つけていこうと思っています。」
(注1)レッドオーシャンとは、競争が激しい市場のこと。
すでに多くの企業が参入していて、他社と戦いながらシェアを取り合っている状態。
(注2)ブルーオーシャンとは、競争の少ない新しい市場のこと。
まだあまり企業が進出していない分野で、自分たちのルールで市場を作っていける状態。
自社でノウハウは作らない。“ノウハウを買う”という選択
当社は以前、焼き鳥のフランチャイズやジャパンボックスという屏風とクールジャパンを掛け合わせた事業を行っていました。
そこで学んだのは、「ノウハウをゼロからつくることの大変さ」。それは簡単なことではありませんでした。
以前の反省を踏まえ今回のラーメン事業は、M&Aを行い有名店の協力が得られる体制をつくっています。
「ノウハウを自分たちでゼロから作るのではなく、すでにあるものを活かす。これが成功のポイントだと思います。」
ありがたいことに、良いチームと仲間に恵まれ、現在は9月のオープンに向けて順調に進んでいます。
上場は「今すぐでなくていい」と考える理由
かつてはIPO(株式上場)を考えていた時期もありましたが、現在は、あえて見送る判断をしています。
なぜなら、東証グロースの要件が厳しくなり、時価総額100億円未満の企業は格下げのリスクも出てきたから。(注3)
5年以内にどう時価総額100億円企業をつくるか?という命題に縛られると、自由な挑戦ができなくなってしまう。
「もし目標としたタイミングで上場していたら、予実管理ばかりで、新規事業ができなくなっていたかもしれない。」
資金調達という面でのメリットは感じつつも、「制約が増えることで、やりたいことがやれなくなる」
というデメリットを懸念されています。
「まずはIPOじゃない世界で会社を大きくすることが目標です。
IPOを目指すことで、本来やるべき新規事業に踏み出せなくなるのでは意味がない。
だから今は、あえてその道を取っていません。
上場を諦めたわけではなく、今後の株式市場と当社の状況をみて、改めて考えたい。」と語りました。
(注3) 時価総額とは、ある会社の「今の市場での価値」を表す金額のこと。
株価 × 発行済株式数 で計算される。
本部として成功するために必要なこと
現在当社は先に述べたフランチャイズの本部運営と同時に、飲食業界で2つのフランチャイズに加盟をしています。
本部と加盟店の両方を経験した上で、小比田社長は次のように語ります。
「ペンギンベーカリーや鰻の成瀬に加盟してみてわかったのは、自分たちは加盟店側ではなく“本部側”で勝負すべきだということです。」
「加盟店が成功するのに必要なことは、本部の指導通りに店舗運営をすること。
フランチャイズ本部が成功するために大切なのは、いかに加盟店が魅力を感じるFCパッケージを提供できるかどうか。
仕組みさえ作れれば、本部運営の方が成長スピードが速いと感じた。
本部運営の方が自分の社長としての性には合っているかな。これは実際に加盟する立場になってみて、すごく勉強になりました。」
「商品力・仕組み・教育体制・マーケティング――それらを組み合わせて、加盟した人が成功できる環境を整えることが、当社の使命だと思っています。」
今回は以上となります。
次回(第3回)では、「社員に求める姿勢」「怒らないマネジメント」「社長のプライベート」など、組織づくりと人材育成についてお届けします!
次回もお楽しみに✨
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