【コインタックス株式会社】「新しい」を身近にする、暗号資産の損益計算・システム開発・salesforceベンダー
2018年創業の「コインタックス株式会社(代表:田辺拓也)」公式Webサイト。暗号資産の損益計算/システム開発事業/salesforceベンダー事業/クリエイティブ事業など、テクノロジーを日常に最適化する伴走を行います。
https://corp.coin-tax.net/
「社員が自然と力を発揮できる、イケてる会社」にしたい
司法書士を志していた若き日に、暗号資産の税務領域と偶然出会い、コインタックス株式会社を創立。いまや未経験メンバー主体で発足したSI事業との「両軸体制」を構築し、各事業を推進しています。数々のピンチと挑戦を経て育んできたのは、「変化を楽しめる組織」と「人が活躍できる器」。
今回は、田辺社長の原体験に迫りながら、立ち上げ時の想い、組織に対する哲学、そして「コインタックスが目指す未来」について、たっぷりお話を伺いました。
❚ Profile
田辺 拓也(たなべ たくや):
兵庫県生まれ、滋賀県育ち。幼少期をニューヨークで過ごす。
LEC東京リーガルマインド大学在学中に司法書士を志し、卒業後も実務経験を積みながら勉強に打ち込むも合格には至らず。その後税理士の補助業務の経験や暗号資産投資経験を経て、2018年にコインタックス株式会社を立ち上げる。
現在は代表取締役として事業戦略や組織文化の形成をリードしながら、「変化と多様性を楽しめる会社づくり」を掲げている。
❚ 3万円のLPからコインタックスを立ち上げるまでの道のり
❚ 未経験メンバーのみで挑戦したSalesforce
❚ 無茶なことにもポジティブに挑戦した結果、人も組織も強くなる
❚ 「社員が自然と力を発揮できるようなイケてる会社」に向かって
❚ 【最後に】新鮮な風を求めています!まずは気軽に話しませんか?
❚ 一問一答コーナー:田辺拓也の素顔に迫る!
これまでのキャリア
まず、田辺さんがコインタックスを立ち上げるまでのキャリアについて伺いたいです。そもそもどんな学生時代を過ごしていたんですか?
いやー、正直、あまり褒められた学生時代ではなかったですね。高校時代なんて、ほとんど勉強してなかったですし。
高3の夏になって、ようやく「そろそろ進路を考えないと」と思い始めました。ただ、浪人だけは絶対に避けたかったんです。でも、だからといって誰でも行けるような大学でいいとは思えなかったんです。なにかしら、越えられるハードルが自分に欲しくて。そこで、とりあえずの目標として関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)を目指すことにしました。ただ、その時点の成績では、まったく手が届かない状況でした。
そんなときに、立命館大学にセンター試験(現:共通テスト)の2科目だけで受験できる学部があるって知って。「これや!」と思って、地学と倫理に絞って猛勉強を始めました。
地学なんて、それまで一度も勉強したことがなかったから、知識ゼロからのスタート。でも本気で頑張りましたね。ただ、結局そのルートでも合格できなくて。
そこからLECの総合キャリア学部に進学されたんですね。
そうそう。父親が「こんな大学あるで」って教えてくれたんです。弁護士とか税理士を目指しながら通える大学って聞いて、「それ、普通の大学より面白そうやん」と思って、進学を決めました。
もともと「いつかは独立して仕事がしたい」という気持ちが強かったので、資格を取って独立できるという選択肢は、むしろ自分にとってめちゃくちゃ魅力的だったんですよね。
入学後は司法書士を目指されていたんですよね?
そう。当時は過払い金返還請求のブーム(過払い金バブル)もあって「司法書士、儲かるぞ」って言われてたんですよ。で、入学してすぐは弁護士や税理士も考えたけど、やっぱり難易度が高くて。そう考えた時に「この過払い金バブルに乗っかれば需要も大きいし、マーケティングでうまくやれば一気に稼げるんちゃうか」と考え、司法書士を目指すようになりました。
でも、結局受からなくて。卒業してから、専業受験生として勉強して、何年か頑張ったんですけど、ダメで。25、26歳ぐらいになって、さすがにそろそろ就職せなあかんなと思ったんです。
では、そのタイミングで就職したんですか?
はい。司法書士試験に受かったら、いずれ独立できるかもしれないと思って、とりあえず実務経験を積もうと考えたんです。それで、横浜の司法書士法人に就職しました。仕事自体はわりとすぐに慣れて、成果も出せるようになってきたし、周囲からの評価も少しずつ上がってきていましたね。
そんなある日、現在は提携している税理士法人である税理士法人GLADZの野口くんから、「大阪で相続相談カフェをやるから、手伝ってくれへん?」と声をかけられて。おもしろそうやなと思って、その話に乗る形で大阪に戻ってきたんです。
コインタックスの原点
ところで、暗号資産にはいつ出会われたんですか?
大阪に戻って少し経った2017年頃、ちょうどビットコインが話題になり始めていて、「なんかおもしろそうやな」と興味を持ったんです。そこで、まずは自分のなけなしの10万円でイーサリアムとリップルを買ってみました。すると、それがあっという間に100万円近くにまで膨らんで。「これは夢があるな」と本気で思ったんです。
それで勢いに乗って、親に100万円を借りて追加投資。結果的に、資産はピーク時で800万円ほどまで増えました。でも、その矢先にクリスマス暴落が起きて、一気に相場が崩れました。最終的には、全部合わせて70万円に……。もう絶望でしたね。それでも、また相場が回復してきたときに、「これはちゃんとやれば儲けられるんちゃうか」と感じたんです。
「損益計算」という発想はどこから出てきたんでしょうか。
そうやって暗号資産の売買を行なっていく中で、これまでの経験を活かして何かできないかって考えてたときに、『インベスターZ』っていう投資漫画で「金鉱掘るよりツルハシ売れ」って話が紹介されてて。そこから、儲かってる事業の周辺事業で、自分の経歴を活かせるものはないかって考え始めたんです。
当時、相続相談カフェの手伝いをしていたので、税理士と関わりがありました。だからこそ「暗号資産の税金ってどうなってんの?」ってふと気になったんですよね。実際に調べたら、誰も損益計算(税務申告のための暗号資産の売買損益の計算)ができる人がいない状況でした。だったらチャンスやし自分たちでやろう、と。
で、手持ちの3万円を使ってLP(ランディングページ)作って宣伝し始めたら、意外とニーズがあってバズったんです。ここがコインタックスのスタートですね。
そうやって立ち上がり、拡大していった「コインタックス」でしたが、新たな事業に挑戦することに。
コインタックスはどうやって拡大していったんですか?
最初は、暗号資産の損益計算という超ニッチな領域に特化してスタートしました。当時、暗号資産の確定申告に対応できる業者はほとんど存在していなくて、「このままだと日本のWEB3.0の発展が止まってしまう」と、半ば使命感に突き動かされるようにサービスを広げていきました。
SNS経由の問い合わせや、税理士からの紹介で依頼はどんどん増えていき、繁忙期には月商数千万を超えるようになって。「ここで攻めなければ」と判断して、一気に採用も加速させました。ただ、当時は組織づくりの土台が全くできておらず、教育・労務・マネジメントも未整備のまま。また暗号資産は相場の波がある事業でもあったので、ずっと「何か新しい事業を立ち上げられないか」と模索していました。
その中で思いついたのが、Salesforceでした。実は、自社の業務管理システムを社内で内製していたのですが、それを未経験のメンバーだけで作り上げられたことが大きなきっかけになりました。「これを外部に提供できれば、ベンダーとしてやっていけるかもしれない」と考え、SI事業を立ち上げることにしました。
その時点で、開発経験者は社内に全くいなかったんですよね?
はい、誰一人として開発経験はありませんでした。
全員が未経験です。社員の努力に支えられて、なんとか形にすることができました。実際、僕自身もSalesforceがどういうものか、当初はよく理解していませんでした。
でも、だからこそ良かった部分もあったと思います。既存のやり方や知識にとらわれることなく、ゼロから手探りで、自分たちなりのやり方を模索することができた。全員が同じスタートラインに立っていたからこそ、柔軟に動けたのかもしれません。
未経験メンバーだけで取り組むのは大変じゃありませんでしたか?
もちろん、先の見えない中で新しいことに取り組むのは大変でしたし、会社の将来を背負いながらの挑戦には大きなプレッシャーもありました。ただ、それでも時代に合わせて変化しなければいけない、と考えていました。
実際、当時未経験だったメンバーが、今ではPMやPLとして現場をリードしています。彼らが今のSI事業を支えてくれているということが、結果的に会社の大きな財産になったと思います。
コインタックスが強くなった瞬間
会社として「組織が強くなった」と感じた瞬間はいつでしたか?
損益計算の事業からSI事業にシフトしたときですね。あの時期、会社に残っていたメンバーが、そのままSI事業に取り組むことになったんですが、みんな本当に大変だったと思います。
でも、誰一人諦めず、未経験ながら必死に食らいついて、互いに支え合いながら案件を回せるようになっていった。その姿を見たとき、「ああ、組織になったな」と感じました。
それをきっかけに、僕自身の意識も変わりました。「社員のために、組織としてもっとちゃんと整備していかなければ」と考えるようになり、評価制度をつくったり、労働環境の改善に取り組んだり、目安箱を設けたり。少しずつですが、“選ばれる会社”を目指して、制度面も見直していきました。
やっぱり「失敗から学んだこと」も多かったんですか?
めちゃくちゃ多かったです。
たとえば、昔は学歴やテストの点数だけで採用していた時期もありました。でも、カルチャーが合わずにすぐ辞めてしまう人も多くて。
また、当時は労働環境を整えきれていない部分もあって。社員からの「こんな制度を導入しませんか?」という提案で、「あ、そういう視点は抜けていたな」と気づかされることもありましたね。
そんな失敗を重ねながらも、社員みんなに支えられて少しずつみんなが「いい会社」と思える環境を整えてきました。
確かに、コインタックスではフルフレックスや短時間勤務など、柔軟な働き方も取り入れられていますよね。
「自分がこうだったら嬉しいな」という視点を大事にしていたからこそ、実はフルフレックス制度は最初の頃からあったんです。
たとえば朝が苦手な人にとって、9時出社って結構つらいじゃないですか。だったら午前中はゆっくりして、午後からしっかり働けばいい。短時間勤務ができれば、役所や病院にも行きやすくなるし、家族との時間も持てる。 そういう「自由度のある働き方」って、仕事においても、人生においても大事なんじゃないかなと思っています。
社長が考える一緒に働きたい人とは
ところで、田辺さんが「どんな人と働きたいか」って、どう考えていますか?
最終的には、「素直で誠実な人」が一番強いと思っています。スキルや実績ももちろん大事なんですが、それ以上に「一緒に働いて気持ちがいいかどうか」ってすごく大切だと感じていて。
それから、前向きな人ですね。変化を楽しみながら受け入れて、自分なりに工夫して前に進んでいける人。昨日より今日、今日より明日と、少しずつできることが増えていく。そうした成長が給与や評価に反映されて、「なんか人生楽しくなってきたな」と思えるような。そんな風に、自分の変化を前向きに捉えられる人と働きたいと思っています。
なるほど。コインタックスの事業展開も、前向きな姿勢から生まれている気がします。
僕もそう思います。たとえば、未経験者だけでSI事業を立ち上げたことや、売上が厳しい中でもオフィスの移転を決断したこと。普通に考えたら「それって無理じゃない?」と思われるようなことばかりです。
でも、うちは「やってみたら面白いかも」という感覚を大事にしていて。実際、そういう挑戦が人を成長させるし、結果的に組織を強くしてくれたと思っています。
常識や安定に甘んじることなく、これからも市場や社会の変化にきちんと向き合いながら、新しいことに挑戦し続けていきたいです。
そんなコインタックスを、これからどんな会社にしていきたいと考えていますか?
目指しているのは、「イケてる会社」です。AIが当たり前に使われたり、暗号資産が少しずつ社会に受け入れられたりと、世の中はどんどん変わっていっています。その変化にただ流されるのではなく、「面白そう」と思えることには自分たちから積極的に挑戦していきたいんです。
そして、社員一人ひとりが自然と力を発揮できる環境を整えていくことで「社員もイケてる会社」にしたいと考えています。僕自身、受験勉強は向いていませんでしたが、今こうして違うフィールドで活躍できたからこそ、社員のみんなにも得意な分野を見つけて活躍していって欲しいと思っています。前向きに仕事に取り組めると、人としても成長できるし、自信もついてくる。そういった経験の積み重ねが、最終的には会社の力になって、社会に価値を提供することにもつながるはず。そんな好循環をつくっていけたらいいなと考えています。
では最後に、この記事を読んで応募を迷っている方に一言お願いします。
まずは気軽に話しに来てもらえたら嬉しいです。
コインタックスのカルチャーが合うかどうかは、実際に話してみないとわからないと思うんです。でも、ここまで読んでくれているということは、何かしらご縁があるはず。お互いにとってプラスになる出会いになるかもしれません。
既存メンバーにはない、新しい視点や価値観を持ち込んでくれる“新しい風”を、楽しみにしています。
Q. 出身地は?
生まれは兵庫、育ちは滋賀。幼稚園まではニューヨークです!
Q. 趣味は?
お酒を飲みながら熱く語り合うこと!
Q. 最近してよかった挑戦は?
X(旧Twitter)の運用をまた始めたこと。昔のつながりが戻ってきて、やっぱ発信って大事やなと感じてます。
Q. 今後挑戦したいことは?
肉体改造。キックボクシング、ちゃんと通います(笑)。
⋱ ここまでお読みいただき、ありがとうございます! ⋰
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