代表の豊澤です。
僕たち豊沢工営は、この多摩エリアで東京×まちづくりに挑んでいます。水道施設や土木・民間工事をメインに、2011年からは継続して水道局の事業に携わってきました。
今回は事務・経理などマルチにバックオフィスを支えてくれている、総務の大石さんにこれまでのチームの変化や働く環境について、聞きました!私豊澤との対談形式でお届けします。
会社として初めての産休・育休も経験。女性社員の転職ストーリー
ーーまずは簡単に、大石さんの自己紹介をお願いします!
大石:総務の大石です。現在は入社して7年目で、普段は事務や経理業務など、業務が円滑に進むようなサポートを行っています。チームでは現在、唯一の女性メンバーです。豊沢工営に入社してから、産休や育休も経験しています。
ーー大石さんが豊沢工営に入社された経緯を教えていただけますか?
大石:前職はカーディーラーで受付などのお客様対応を行っていました。長男を出産して復職したものの勤務は土日が中心で、子育てとの両立が難しく…。子どもを育てながら働くには、土日休みで時間もしっかり決まっている事務職が理想だったので、ハローワークなどで条件に合う仕事を探していました。
そんな中、豊沢工営は「土日祝日休みで9-17時勤務」という条件にぴったりだったことから、興味を持ちました。また夫が整備士をしていたこともあり、水道工事という業界にも興味があったんです。
ーー実際に面接をしてみて、どのような印象を持ちましたか?
大石:正直、面接では緊張しかありませんでした(笑)。入社前のテストで落ちたと思いましたね。
豊澤:経理のテストでは、大石さんは経験者の方も含めて一番高得点だったんですよ。面接の際にも、仕事に対する熱意を感じたことを覚えています。
ーー入社後、想定外の出来事もあったと伺いました。
大石:実は次男の妊娠が分かったのが、入社してすぐのタイミングだったんです。産休間際まで働いて、その後保育園に入るまで1年ちょっと産休を取らせてもらいました。
正直、別の人を採用した方が良かったと思われるのではないかと心配していましたが、その間もできる範囲で作業をするために子どもを連れて会社に来させてもらったり、とても柔軟に対応していただきました。
豊澤:当時は、大石さんが当社で初めての産休・育休取得者だったので、実際どうなるだろうか…と思う気持ちもありました。
会社の周りは自然が豊かで、散歩するにも良い環境です。お子さんが遊びにきた時には、カラーコーンを置いて「ここからは出ちゃダメ」と遊ぶエリアを作ったりした記憶があります。
大石:その後コロナ禍にも、保育園に連れて行けなくて大変な時期がありました。休みをもらったり、子どもを連れてきて短時間で仕事をさせてもらったりして、今では子どもたちが会社に行きたがるぐらい、楽しい思い出になっています(笑)。
豊澤:それは嬉しいですね。女性活躍については、妻からも意識するようによく言われているんです。
組織文化の大変革!コミュニケーションを重視するチームへ。
ーー入社当時、会社の雰囲気はどうでしたか?
大石:入社した時は、事務所に人はいるのに、みんな黙々とパソコンを打ったり静かに仕事をしていて、あまり喋らない方々なのかなという印象でした。
豊澤:当時の現場は、結構職人気質なところがありましたね。無駄なことは言わない、質問するなら1回聞くのみ、といった感じで。
ーーそこから組織文化はどのように変わってきましたか?
大石:ここ2年くらいで、社内の雰囲気が大きく変わってきたと感じます。トップダウンではなく、メンバーが自分たちで考えて意見を言ったり、自分たちで判断したりするようになってきました。社長が数日いなくても現場が回せるような、そんな責任感を感じますね。
豊澤:以前は私自身も毎日現場に出ていたのですが、徐々に現場を離れるようになりました。今は、道路交通部門、水道局の施設、一般的な仕事の3つにそれぞれに責任者を置いていて、私の仕事を少しずつ分散させています。
そうした役割変更とあわせて、社内会議の際には、経営方針を伝えるだけでなく、コミュニケーションの取り方についても話し合う場を設けました。
ーーコミュニケーション改善のための取り組みについて、教えてください。
豊澤さん:大学院で学んだDISC理論を活用しました。人間は4つのカテゴリーに分かれていて、タイプによって適切な接し方が異なります。「この人にこういうことを言うと逆鱗に触れる」「こういう風な接し方をした方がいい」といったことをマトリックスを使って説明しました。
また、パワハラについての話も早い段階から始めていました。「自分が思っていることと人が思っていることは違う」ということを示す資料を作って、会議で共有したり、自分自身のタイプを知るためのワークをしたりしました。
ーーこのような変革を進めるきっかけは何だったのでしょうか?
豊澤:実は数年前に、社員との間に溝ができてしまった出来事がありました。私に相談することなく内部で話し合い、突然「話があります」と全員で並んで言ってきたんです。そんなことを考えていたのかと、かなり衝撃を受けました。
それ以来、私自身が「周りから話しかけづらい雰囲気を出していたのではないか」と考えるようになりました。余裕がないと顔もこわばるし、他の人から見ると怒っているように見えてしまう。これではいけないと思いました。
大石:私も最初は何を聞いていいかわからなくて、あるときは大泣きしたこともあります。「わからないことは聞いてくれ」と言われても「わからないことがわからない」状態で...。
豊澤:そうですね、私も伝え方が下手なところがありました。結論だけを求めがちだったんです。大学院でも心理学を学んだりして、そこからの学びも大きかったなと感じます。
大石:そうした時期を乗り越えて、今ではすごくコミュニケーションが取りやすくなったと感じます。夫にも、社長に対してすぐに話ができるのは良い環境だよねと言われますね。
目指すのは、働いていることを誇りに思えるような会社。
ーー現在のチームの特徴を教えてください。
豊澤:うちの社員はかなり個性が強いんです。下請けの社長からも「よくこの会社のこのメンバーで、人がやめないで長くまとめられるよね」と言われるほど(笑)。でも、そういう個性の強さも含めて互いを認め合う環境ができつつあると思います。
大石:みなさん、頑固というか意志が強い方が多いですね。「これだけは曲げられない」というものを持っている人が多くて、それがぶつかることもありますが、お互いを尊重する姿勢も育ってきています。
ーー今後、どのようなチームを目指していきたいですか?
豊澤:この組織をナンバーワンにしたいと思っています。売上ナンバーワンでも、結束力ナンバーワンでも、どんなナンバーワンでもいい。「豊沢工営で働いています」ということを、誇りに思えるような会社にしたいですね。
そのために私がやるべきことは、より良い仕事を取ってくることと、業界全体に対して働きかけていくことです。社員には「仕事を取ってくるのは私の仕事だから、あなたたちはとにかく頑張ってほしい」と伝えています。短期的には、エリアでのナンバーワンになって、みんなの頑張りに応えていきたいですね。
ーーどのような人と一緒に働きたいですか?
豊澤:どういう人が入ってきても、この会社で働く気があれば、その個性を伸ばす自信があります。他の会社で人間関係に悩んでいた人が、うちに来て、活き活きと働いているケースもあります。その人のトゲは取る自信がありますので、どんな人でも大歓迎です。
ーー最後に、お互いへのメッセージをお願いします。
大石:入社してから、自分の生活スタイルを変えることなく働かせてもらっています。子どもや自分が体調を崩した時に、しっかり休ませてもらえたり…。ライフワークバランスを大切にしながら、私も会社のためにできる限りのことを頑張っていきたいと思っています。
豊澤:大石さんには本当にガッツで頑張ってもらっていて、苦しい中でも乗り越えてくれる姿勢には本当に感謝しています。ルーズな部分もあるかもしれないけど、これからも一緒に会社を良くしていきたいと思っているので、力を貸してください!よろしくお願いします。