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「産後ケアホテル」の力で育児をもっとポジティブに

皆さま、はじめまして。

産後ケアホテル「マームガーデン葉山(Mom Garden HAYAMA)」という当社が手掛ける新規事業の、事業責任者をしている斉藤睦美(さいとうむつみ)と申します。

今日は私が産後ケアホテルという新規事業に携わることになった理由と、この事業にかける思いについて話をしたいと思います。

「赤ちゃんが生まれる」と聞くと、新しい命との出会いに胸が高鳴る思いがします。私の場合は、『姉の妊娠』を知ったときがそうでした。

ただ、姉の出産や仕事を通して学んだのは、出産はゴールではなく、育児生活のスタートだということ

私が「マームガーデン」を立ち上げることになったきっかけと、日本でもまだまだ本当にめずらしいこの産後ケアホテル事業へ込めた思いを、お伝えしたいと思います。

産後ケアホテル「マームガーデン葉山」外観図(2021年冬開業予定)


急だった姉の出産

姉が緊急帝王切開で出産したのは、2018年12月でした。35歳で高齢出産。妊娠高血圧で帝王切開の日が決まっていたのですが、手術日前日に赤ちゃんの心拍が突然不安定に。急きょ緊急帝王切開になりました。
妹の私から見るとメンタルの強い姉ですが、手術後の痛みや産後の不安で、涙が止まらない状況に。
母子ともに無事退院した後、姉は夫が見つけてきてくれた産後ケア施設へ向かいました。姉とおいっ子の顔を見に行った私は、その施設で「私が本当にやりたかったこと」を見つけたのです。

療育、保育の現場で感じたこと

大学で幼稚園教諭と保育士の資格を取った私は、新卒で障害者の支援を行う会社に入社しました。任された仕事は、発達障害のお子さんを持つ親御さんへのペアレントトレーニング。1000人以上の家族に接する中で思ったのは、「親へのサポートが圧倒的に足りない」ということ。親であっても外部のサポート無しに子育てをするのは難しいと感じていました。

その後、エンターテイメント事業を手掛ける会社に転職。社員の働き方改革に取り組む中で、社内保育園を2016年に立ち上げ、園長として0~2歳の子を持つ親御さんと接する立場に。
「先生に育児のことを相談できるようになって安心しました」と多くのママから言われて気づいたのは、ここでも「親へのサポート」の脆弱さ。保育園は最短で生後3カ月から通えますが、出産してから保育園に預けるまで、育児のことを誰にも相談できなかったというママの声が、本当に多かったのです。

日本には「産後ケア」が足りない

多くの親御さんの声に触れ、また姉が産後ケア施設で順調に回復した様子を見て、私は出産直後の母親へのサポートの必要性を感じました。「産後ケア」に興味が湧いた私は、早速産後ケア体制が進んでいる韓国と台湾へ視察に向かいました。
現地で見たのは、産後間もないママたちの笑顔。施設は、食事に力を入れていたり、夫が一緒に泊まれたりと、それぞれ特徴があり、選択肢が豊富。産院の退院後は、5割以上のママが自分に合った施設で2週間~1カ月ほど過ごしていました。
「日本にもこんな施設がもっとたくさんあれば良いのに」そう思わずにはいられませんでした。

産後ケアが進んでいる韓国・台湾には街中に当たり前に専門施設があった


日本では、まだ産後ケアの認知度が低く、施設自体も足りていないのが実情です。行政が行っている出産後の親へのサポートは、DVシェルターや産後うつのケアなど、緊急避難的なものに限られています。産後は保健師が訪問してくれますが、基本的には退院した日から自分だけの育児が始まります。自ら赤ちゃんを連れて0歳児教室に行ったり、誰かにアドバイスを求めない限り、育児の不安を解消する手立てがありません。

産み育てることに対する不安

私自身は出産未経験なのですが、姉や多くの親御さんの声を聞くと、妊娠・出産に対して正直「大変そうだな」と感じることがありました。

その理由の一つは、出産後の体調のこと。通常分娩の場合、多くの病院では出産後4日で退院になります。産後に自分が新生児の世話ができる状態なのか、そのときになってみないと分かりません。親や夫がサポートできなかったり、体調が回復しないなど、赤ちゃんを守る体制のパーツが一つでも欠けてしまったら……と思うと、不安が募ります。

赤ちゃんについての知識不足も不安の一つ。病院では沐浴や授乳の仕方を一度教わるだけで、退院後は全て自分で行わなくてはいけません。「母乳が足りているのか」「うんちは正常なのか」「どうして泣いているのか」分からないことが次から次に出てきたと姉から聞くと、「やっぱり大変なんだな」と、ネガティブに感じてしまいました。

「生む安心感」を与える場所を作る

本来、子どもが生まれることはとても素晴らしいこと。でも現状は、産後のママを支えるサポート体制が足りていません。韓国や台湾のように、自分に合ったサービスを選べるほど、産後ケア施設が充実していれば、生むことにもっと安心感を与えられるはず。そんな思いから、私は日本初の母子滞在リゾート型施設「マームガーデン」を立ち上げることにしたのです。

ダメージを負った身体を休め、赤ちゃんのことを学び、常駐している助産師にいつでも相談できる。心をリフレッシュして、家族になる準備を整える。自宅での育児生活に入る前にそんな時間と場所があれば、ママは育児をもっと楽しくポジティブに始められるのではないでしょうか。

ベビールーム:安心感の象徴であるベビールームには助産師をはじめとした専門スタッフが24時間待機します


全てのママに「産後ケア」を

感染症流行で、両親学級が中止になったり、里帰り出産や立ち会い出産ができなくなったりと、妊婦さんやママにとっては辛い状況が続いています。
そんな中で、「母親だから」とママが一人で頑張ることは、誰一人としてハッピーになりません。ママの代わりを夫や父母に頼れば、そこにまた無理が生じてしまいます。ママが笑顔でいて、はじめて家族全員が笑顔になれる。その笑顔を作るために「産後ケアホテル」を頼ってもらえたらと思います。

誰もが「産後ケアホテル」を利用することが当たり前になって、育児をもっと楽しく始められる環境が整うことが、私の目指すゴール。そのワンステップとして、「マームガーデン」で貴方とそのご家族が笑顔になるお手伝いをしっかり務めていきたいと思っています。

産後ケアホテルの新規事業に興味がわいた方は、私たちと一緒に事業に携わってみませんか。現在Mom Garden HAYAMAは、私たちの思いに共感してくれる仲間を探しています。よければ下記募集記事をご覧ください。


産後ケアホテル/マーケティング
産後の母子を救う日本最大級産後ケアホテル/マーケティング担当者/経験者歓迎
■日本の産後ママを救うインフラビジネス 『産後ケアホテル マームガーデンHAYAMA』を2021年12月に開業しました
株式会社NSグループ


また、産後ケアホテルやMom Garden HAYAMAについてのより詳しい情報については、下記noteをご覧ください。新しい取り組みや事業にまつわるストーリーを発信していますので、ぜひフォローをお願い致します。

産後ケアホテル マームガーデン|note
2021年12月開業予定・産後ケアホテル「マームガーデンHAYAMA」の公式ページです。 開業までのストーリーや、産後ケアの必要性、課題感、などを随時公開予定です。
https://note.com/mom_garden/


Mom Garden HAYAMA(マームガーデン葉山)施設概要


2021年12月10日開業予定
神奈川県湘南葉山、横浜市から車で30分

<滞在スタイル>
・産後産院後すぐに入居される方がメイン
・産後0ヶ月(新生児)〜12ヶ月までの母子が滞在可能(母子手帳必須)
・同伴者(パートナー、上のお子さん)も宿泊可能(1泊5食付き)

<サポートスタッフ>
・助産師、看護師、保育士、子育て経験者の連携チームでお客様の個別ニーズに寄り添ったサポートが可能
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