父が一代で電気工事の会社を立ち上げていたことで、物心ついた頃から、自分で会社を立ち上げると考えていた。4人兄弟の末っ子で、兄が父の会社を継ぎ、姉たちは結婚し家庭に収まっていく姿を見て、鈴木家の中でももっと「自分がどのぐらい社会に通用するのか?」を試したいと思い、兄と一緒に父の会社に参画することはあえてしなかった。そして、いざ社会に出て感じたことは、生意気にも「大人が力を合わせない。自分のわがままとか自分都合の話が多い。」そうなれば、誰かの責任にも、社会の責任にするわけにもいかない。自分で立ち上げるしかない。と20代はずっと考えていた。
そして2006年4月3日、32歳の時に和歌山市内の小さな事務所を借りて、ウエディングプロデュース会社としてスタートさせる。
事業領域はホテルマン時代に培ったノウハウを事業化する。
最初の5年までは、大幅な伸びではないものの、ウエディングプロデュースでは着実に数字を積み上げていき、依頼を受けたホテルのウエディング部門の数字を上げるために尽力をつくす。集客、商品企画、人材教育、イベント企画など、かなり幅広く活動を行う。結果、数字もV字回復もあったり、若干下がった年もあったとはいえ、最終的には十分にV字回復の領域まで押し上げる。
また前職の経験から効率性も追求する演出商品の販売のビジネスモデルにも積極的に着手する。その後、数字は上がったものの、経費の見直しで5年で契約が終了。ここで初めて一極集中からの洗礼をうけることとなる。一本の柱では外的要因で何か起こった時にリスクヘッジがかかっていない。経営者としては初歩的な失敗をしてしまっていた。いくら既存の仕事を全力でこなして結果を出しても、次が保証されていないものは限りがある。6期目からは試練の道のりとなる。
ここから全国規模または商圏を大阪や東京にするために、大阪に拠点を戻す
一方、創業二年目からスタートした出張マグロ解体ショー(鮪達人:まぐろのたつじん)は最初の5年間はほとんど大きな動きを得ることがなかった。あまりにニッチであり、当時は「マグロ解体ショー」を見たことすら、その存在すら知らない人が多数。中小零細企業では、PR力、資金力では限界があった。
ただ、マグロのインパクト、日本人がもっとも好きな魚がマグロ、高単価高利益率が実現できるモデルであったので、あきらめるという選択肢は全くなかった。その間、アライアンス提携などさまざまな販売スタイルも試すが、2016年再度単独でのリブランディングにより、ようやく事業に本当に意味での息遣いが始まる。
2017年からは年々着実に施工件数も重ねていき、自社調べではあるものの、断トツの実施件数を誇るまでになる。日本一=世界一!!!たとえ小さな分野であれ、ナンバーワンを目指すことは我々のブランドを高める大きな要素になるため、そこのこだわりは強く持ち従事し続けている。
弊社の出張マグロ解体ショーの強みは、①さらに鮮度の高い生マグロを使用する ②マグロエンターテイメントとして、職人やMCなどご宴会の主旨に沿って、観て、参加して、食べて美味しい、と様々な楽しみ方の仕掛けを行っているところにある。またオープニング映像を使ってのサプライズ演出は、ブライダルのノウハウがそのまま活かされている。③元ホテルマンによる企画と応対力。などなど様々な差別化要素もふんだんに盛り込まている。
そして現在に至るまで、順調に推移をしているが、今後もこの事業が伸びていく確証があり、出張マグロ解体ショーのパイオニアとしての地位、そして業界の勢力図を新たに作り出す存在となるように日々精進をしています。
2019年にはブライダル事業のリブランディングに伴い、[Onogoro Wedding:オノゴロウエディング]を立ち上げる。現在は企画段階にあるが、この事業構想そのものも、他社がやらない新たな事業内容を予定している。
そして同時進行でホテル事業の運営を着手するにあたり、物件の視察、情報収集も日々行っている。