前編・中編では、五嶋さんのキャリアストーリーやメドエックスでの仕事観について伺いました。後編では、彼女が大切にしている子育てと仕事のバランス、そして家族との時間に込められた想いを紹介します。
── 子育てと仕事を両立させるうえで、もっとも大切にしていることは何でしょうか?
私が一番大切にしているのは、「子育ては調整できないもの」という前提に立つことです。子どもが体調を崩したり、急に予定が変わったりするのは日常茶飯事なので、まず子どもを最優先にしたいというのが私のスタンスなんです。
五嶋さんとご家族、写真からも温かい雰囲気が伝わってくる
── だからこそ、仕事のほうを調整する、という考え方なんですね。
はい。私の場合は「仕事をどう調整するか」という発想で日々働いています。ただし、それは決して仕事の手を抜くという意味ではなく、むしろ限られた時間の中でより集中し、効率的に成果を出すための工夫だと考えています。
例えば、
- 限られた時間の中で最大のパフォーマンスを発揮する
- 夜に残業はしない前提で予定を立てる
- 朝のうちに1日の業務の流れを決めておく
などを意識しています。
── 限られた時間で生産性を高めるために、どんな工夫をされているのですか?
単なる「時短」ではなく、業務効率化と個人のパフォーマンス向上の両面から考えるようにしています。業務効率の面では、日々の業務を進めながらオペレーションの見直しも並行して行い、「これは本当に必要?」「自動化できないか?」と問い続けながら、削減・最適化を図っています。
一方で、個人の生産性という点では、自分自身のスキルや集中力をいかに高められるかが鍵だと考えています。限られた時間でも質の高いアウトプットを出すために、インプットの質を高めたり、余計な迷いを減らす仕組みづくりを意識しています。時には自分をアップデートするために、自己研鑽も必要かもしれません。
── その工夫を支えている環境についても教えてください。
ありがたいことに、本業では管理監督者として比較的柔軟な働き方ができ、メドエックスでも一定の裁量を持って取り組ませてもらっています。労働時間そのものよりも「どれだけ成果を出せるか」が強く求められる環境にあるので、常に成果志向で取り組む姿勢が自然と身についています。自分の性格的にもその方がやる気を引き出されやすく、責任感とモチベーションを高めてもらえていると感じています。
一方で、母の役割も担う立場としては、家族の協力が何よりも不可欠です。特に夫は本当に頼りになる存在で、家事や育児を「手伝う」ではなく「役割」としてしっかり担ってくれています。お互いに適材適所で分担しながら、まさに「戦友」のように日々協力し合えていることはとても恵まれていると思うし、ここで感謝を伝えたいです(笑)私の仕事がどうしても厳しい時は、夫の協力を得ながら週末に仕事を進めることもあります。柔軟にやりくりできる環境と、家族の理解があるからこそ、やりがいを持って続けられているのだと思います。
── なるほど、職場の理解と家族の協力が不可欠ということですね。そしてそうした環境に感謝を忘れないのも素晴らしいですね。
ありがとうございます。でももちろん、これはあくまで私自身のやり方であって、すべての母親に当てはまるわけではありません。それぞれの家庭や働き方に最適なバランスがあると思っていますし、何よりも「こうあるべき」という固定観念に縛られず、自分たちなりのやり方を見つけていくことが大切だと感じています。
── お休みの日や空いた時間は、どのように過ごされていますか?
基本的には家族と過ごすことが多いです。子どもが元気いっぱいに遊べる公園やアスレチック、ペット同伴OKの施設など、家族みんなで楽しめる場所を探してよく出かけています。犬も一緒に暮らしているので、「犬連れOKかどうか」は外出先を選ぶ上で大切なチェックポイントですね(笑)。
── 最近は第二子もご誕生とのことですが、生活スタイルも変わってきましたか?
はい、家族のお出かけスタイルも再構築中です。2人乗りベビーカーの導入を本気で検討しつつ、どんなふうに外出の選択肢を広げていけるか、楽しみながら試行錯誤しています。
── 趣味や好きなことはありますか?
趣味……というほどのものがあるかは分かりませんが、私は自分の環境やライフスタイルが少しずつアップデートされていくことが好きで、時間があれば情報収集をしています。便利グッズやお得な情報を見つけて「これは使える!」と思えたとき、自分の小さな“最適化”が叶ったようで嬉しくなります。
── 特におすすめのグッズはありますか?
はい、妊産婦の方々に向けたニッチなアイテムになりますが、ぜひ最近一押しの購入品紹介をさせてください(笑) つい先日、哺乳瓶の除菌・乾燥ができる機器(pigeon製)を導入しました。洗って入れてボタンを押すだけで完了するので、とても気持ちがいいんです。あとはハンズフリーの自動搾乳機(いつくし製)。作業しながら搾乳できるという、効率優先タイプの私にはぴったりのアイテムで、いい買い物をしたなと感じています(笑)。
── 子育ても仕事も、“試行錯誤を楽しみながら”取り組んでいらっしゃるんですね。
そうですね。結局どちらも正解がなくて、私の中では試しながら形をつくっていくのが大事なんですよね。
── 将来、お子さんにメドエックスでのご自分の仕事をどんなふうに説明したいですか?
「ママの仕事は、病院やクリニックで働く人たちが“その人らしく”力を発揮できる職場づくりを、裏側から支えることだよ。働く場所を探している人と、それを必要としている医療機関をつなげたり、組織の中でうまく人が動くように、仕組みや制度を整えたりする仕事をしているんだ」
メドエックスで担っているのは、採用や定着の仕組み設計、人材戦略と組織運営の最適化。表に出る仕事ではないかもしれませんが、医療従事者が安心して前向きに働ける環境をつくる“構造”に携われていることに、誇りを持っています。「人が安心して働ける場をつくることが、結果的に医療の質を支える」——そんな仕事の価値を、いつか子どもたちにも自然と伝えられたら嬉しいですね。
── 最後に、メドエックスへの入社を考えている方へメッセージをお願いします。
メドエックスは、「医療従事者が安心して働ける未来」を本気で実現しようとしている会社です。正解のない領域にも一つひとつ問いを立て、仕組みから見直し、チームで議論を重ねながら前に進んでいく文化があります。
事業も組織も進化の途中だからこそ、個人の裁量が大きく、役割の境界もいい意味で曖昧です。だからこそ、肩書や経験にとらわれず、フラットに意見を交わせる環境があり、自分の視点やアイデアがそのまま仕組みとして形になっていく手応えを感じられます。自ら考え、手を動かし、柔軟に試行錯誤できる人にとっては大きなやりがいを得られる環境だと思います。
特に代表・右高さんの「圧倒的なスピードと熱量」に共感できる方とは、ぜひ一緒に働きたいです。私自身、右高さんの本質にまっすぐ向き合い、迷っても進み続ける姿勢に刺激を受ける場面は多くあります。そのスピード感を面白がれる人にとって、この環境は必ずフィットするはずです。
仕組みをつくり、人を支え、組織を育てる——そんな役割に誇りを持ちながら、一緒に未来をつくっていける仲間に出会えることを楽しみにしています。
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パティシエとして「誰かを喜ばせたい」と願った幼少期の夢。
医療・介護業界で「現場を支える人を支える」という役割を見出したキャリア。
そしてメドエックスで、医療界に新しい風を吹き込むSNS採用という挑戦に関わる現在。
全編を通して見えてきたのは、五嶋さんの軸にある「人を支えたい」という変わらない想いです。
「医療従事者が安心して働ける未来をつくる」—その大きな挑戦を、私たちは本気で進めています。
正解がない中で試行錯誤を楽しみながら、一緒に未来を形にしていける仲間を、
心からお待ちしています。