「大切にしているのは 『自分の未来』を具体的に思い描けるような支援を行うこと」そう語るのは、ニューロリワーク 新宿御苑センターでサブマネージャー兼サービス管理責任者補佐として活躍中の船木さん。
ホテル業界から福祉へ転身、さらに働きながら精神保健福祉士の資格取得。その行動力と熱意には目を見張るばかりです。本インタビューでは、これまでのキャリアの歩みや転機、インクルードで働く魅力、そして仕事に対する想いなど、じっくりとお話を伺いました。
船木 春菜 / ニューロリワーク 新宿御苑センター サブマネージャー・サービス管理責任者補佐
ホテルの専門学校を卒業後、ホテル業に5年間従事。一緒に働く同僚の心身の不調や職場不適応といった課題に触れる中で、「もっと根本的な支援ができないか」と考えるようになり、精神保健福祉士という専門職に関心を抱く。もともと、心理学や障害福祉への関心もあり、ホテル業界から転身し、通信制の4年制大学に進学。在学中は、NPO法人が運営する就労移行・自立訓練事業所でのアルバイトや、知的障害のある方が働く特例子会社で支援員として実務経験を重ねた。2023年に精神保健福祉士の資格を取得し、2024年4月にインクルード株式会社に入社。現在は生活支援員として、利用者さんの課題に応じた柔軟な支援を大切にしながら支援を行っている。
ーーこれまでのご経歴と福祉の道を志したきっかけを教えてください。
学生時代はバスケットボールに打ち込み、遠征でさまざまなホテルに宿泊する機会がありました。そうした経験を通じてホテル業界に興味を持ち、高校卒業後はホテルの専門学校へ進学。そのままホテル業界に就職しました。
しかし、働き始めて間もなく、同期の何名かがメンタルヘルスの問題で短期間のうちに退職していく姿を見ました。その経験から「働きやすい職場環境とは何か」を考えるようになり、次第に福祉の分野に関心を持つようになりました。
調べていくうちに、メンタルヘルスに特化した精神保健福祉士という資格に惹かれ、資格取得を目指しました。精神保健福祉士は医療機関だけでなく企業など多様な現場で活躍できる点に魅力を感じましたね。
早速、通信制の大学に通いながら資格取得を目指し、並行してNPO法人が運営する就労移行支援・自立訓練(生活訓練)事業所でアルバイトとして実務経験を積んでいきました。
NPO法人では、さまざまな背景を持つ利用者さんの自立支援事業に携わりました。また、地域との連携も任され、多くのことを学ばせていただきました。「支援は一人で完結するものではないこと」「ご本人の持つ力を信じること」など、気付きも得られました。
次第に、就労移行支援や自立訓練(生活訓練)の仕事に大きなやりがいを感じるようになり、精神保健福祉士の資格取得後は、この分野で本格的に働いていきたいという思いが芽生えました。
ーー資格取得後、さまざまな選択肢がある中でインクルードへの入社を決めた理由を教えてください。
ブレインフィットネスやFITプログラムなど、エビデンスに基づいた支援プログラムを提供している点に魅力を感じたことです。科学的根拠のある内容であれば、利用者さんにも伝えやすく、「こうすればこう変化するんだ」というイメージを持ってもらいやすいと感じたのです。自信を持ってレクチャーできるからこそ、利用者さんも取り組みやすいと思いました。
また、インクルードが掲げる「すべての人が活躍できる社会の実現」というミッションにも強く共感しました。これは、私が精神保健福祉士を目指した当初から大切にしてきた価値観でもあります。
ーー現在の業務内容や大切にしていることを教えてください。
現在は、支援員としての業務に加え、サブマネージャーおよびサービス管理責任者補佐として幅広く業務に携わっています。
サービス管理責任者補佐としては、主に個別支援計画の原案作成を担当しています。サブマネージャーとしては、未経験スタッフの育成にも注力しており、面談への同席や企業訪問への同行などを通じて、支援の流れや利用者さんとの具体的な関わり方を学んでもらえるようにサポートしています。
仕事をする上で大切にしていることは、利用者さんが「自分の未来」を具体的に思い描けるような支援を行うことです。自分がどうなりたいのか、利用者さん自身が「ハッ」と気づけるような問いかけを意識しています。そして、その気づきが現実へとつながるよう、必要な支援を丁寧に行うことを意識しています。
ーーインクルードで働く魅力は何ですか?
インクルードの魅力は、さまざまなバックグラウンドや経験を持ったスタッフが多く在籍していることです。それぞれの視点や知識が支援の「引き出し」を豊かにし、結果としてより質の高い支援につながっていると感じています。また、そうした多様なメンバーと働くことで、自分自身にとっても日々学びの多い、刺激的な環境だと実感しています。
実際、福祉現場の経験者だけでなく、一般企業での勤務経験などを持つスタッフがいることで、より利用者さんに寄り添った支援ができていると感じています。就労・自立支援の現場において、そういった環境があることはとても魅力的なことだと思ってます。
また、新しいことに挑戦しやすい風土も大きな魅力です。自分のアイデアや、利用者さん一人ひとりに合った支援方法を提案しやすい雰囲気があり、「こういう支援をしてみたい」といった声も否定せず受け止めてもらえます。そのうえで、最適な支援の形を一緒に考え、具体的なアドバイスをもらえるのも心強いです。
さらに、他の事業所や本部スタッフとも気軽に連携・相談できる体制が整っており、チャットツールを活用したスムーズなコミュニケーションが日常的に行われていることも、働きやすさにつながっています。
ーー今後の目標を聞かせてください。
利用者さんの長期的に安定した就労を実現することはもちろん、共に働くスタッフ一人ひとりが、自分自身の目標を持ち、それを達成できるような職場環境をつくっていきたいと考えています。
支援を受ける人だけでなく、支援する側も成長し続けられる場を作りたいと思っています。
ーー最後に、応募を検討している方へメッセージをお願いいたします。
インクルードは、多様なバックグラウンドを持つスタッフが集まり、互いに学び合いながら成長できる職場です。また、新しいことに挑戦しやすい風土が整っており、自分のアイデアを活かしながら働くことができます。
「すべての人が活躍できる社会」の実現を、私たちと一緒に目指していきましょう!
船木さん、本日はありがとうございました!
インクルード株式会社では、「ソーシャルインクルージョンを実現し、全ての人が活躍する社会を創る」というミッションの実現に向けて、ともに歩んでくれる仲間を募集しています。
今回の記事を通じて、インクルードでの事業や業務内容に、少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。
※本インタビューの内容は、2025年7月時点のものです。
写真:PIXTA