「ブレインフィットネスの魅力は、人生そのものを豊かにしてくれるところ」そう語るのは、ニューロリワーク三軒茶屋センターにて支援員として活躍する荒井さん。
もともと、脳トレーニングジム「ブレインフィットネス」のトレーナーとしてインクルードに入社した荒井さん。現在、ニューロリワークの支援員として働く中で、利用者の方々に現れるポジティブな変化に深く感動し、改めてブレインフィットネスの魅力を実感したといいます。
今回は、荒井さんにブレインフィットネスの魅力や今後の展望についてお話を伺いました。
荒井 愛 / ニューロリワーク 三軒茶屋センター 支援員・インストラクター
出身地:神奈川県 星座:射手座 趣味:苔鑑賞、語学、サウナ、カレー作り 得意な事:時間内に家事を終えること 苦手な事:漢字(近年書けなくなりました) 座右の銘:一期一会、足るを知る
20代の頃にヨーロッパやアジアを中心に海外で生活し、自身の価値観に大きな影響を受ける。 上海滞在中の体調不良をきっかけに予防医療への関心が高まり、帰国後はヨガとピラティスの資格を取得。外資系企業にて社員向けの健康支援プログラムを担当する。 その後、脳科学へ興味を持ち、2016年にインクルード株式会社(当時は株式会社イノベイジ)に入社。福祉業界は未経験ながらも日々勉強しつつ、現在はブレインフィットネス、運動、ビジネス系のプログラムを担当している。
──2016年、脳トレーニングジム「ブレインフィットネス」のトレーナーとしてインクルード株式会社(当時:株式会社イノベイジ)に入社されました。入社に至るまでの経緯を教えてください。
20代の頃に海外で生活していた際、体調を崩したことをきっかけに運動を始めました。それまでまったく運動習慣のなかった私ですが、運動を取り入れることで体調だけでなく性格にも変化が現れたんです。その変化に疑問を抱いたことがきっかけで、脳科学に興味を持つようになりました。
帰国後、ヨガとピラティスの資格を取得し、スポーツインストラクターとして活動していました。指導を通じて、どのような運動であっても「継続」が重要であり、その継続を支えるためには脳の仕組みを理解し、それに基づいたアプローチを行うことが大切だと実感するようになりました。そのアプローチが人々の運動習慣の定着や、長期的な健康につながるのだと感じたのです。
そこで脳科学について独学で学んでいましたが、より専門的に深く学びたいという思いが次第に強くなっていきました。そんな中で、ブレインフィットネスの求人に出会い、迷わず応募を決めました。
脳トレーニングジム「ブレインフィットネス」トレーナー時代の荒井さん
──脳トレジムの閉鎖をきっかけに、自立訓練(生活訓練)事業所のスタッフへと転身されました。その際の心境の変化などを教えてください。
より幅広い層の方々にブレインフィットネスを提供できることが純粋に嬉しく、わくわくしました。
実際に現場に立ってみると、パーソナルトレーニングでは得難かった「日々、多くの方と対話する機会」があることに大きなやりがいを感じています。利用者の方々と話を重ねるなかで、自分がどれだけ相手に寄り添えているか、評価や先入観なく接しているか、常に振り返るきっかけになっています。また、一人ひとりの人生に触れるたびに、多くの学びや気づきを得られており、日々感謝の気持ちでいっぱいです。
──インストラクターの経験は、どのように活かされていますか?
インストラクター時代から脳科学に関するさまざまな知識を学んでいたため、そうした知識は現在の支援にも役立っています。
それ以上に大きかったのは、インストラクター時代にさまざまな方と関わる中で、「人の身体や心の状態は一人ひとり違う」ということを深く実感できていたことです。この経験は、今の支援業務において大きな土台となっています。
「この人はこうだ」と決めつけることなく、目の前の利用者さんをありのままに受けとめ、必要な支援を柔軟に考えていく、そうした姿勢で業務に臨めるのは、インストラクターとして積み重ねてきた経験があったからこそだと感じています。
──ブレインフィットネスプログラムにより「利用者さんが変化した!」と感じたエピソードを教えてください。
大きく2つあります。
1つ目は、見た目や体力面での変化により自信を持つことです。継続的な運動を通じて体が引き締まり、筋力や持久力が向上していく中で、自信を持ち始める方をこれまでに何人も見てきました。表情が明るくなり、姿勢や話し方まで変わっていくのを見るたびに、運動の持つ力を実感します。
2つ目は、人生に対する姿勢そのものが変化したケースです。たとえば、以前はプログラム内で心理学の座学を受けたり、自己啓発の本を読むことが主だった方が、ブレインフィットネス的な生活、たとえば運動で汗をかいたり、趣味や笑いを日常に取り入れることを実践するようになり、自分の価値観が明確になっていったのです。その結果、年齢的にも「もう復職しか道がない」と考えていた方が、給与や安定性ではなく、「自分にとって心地よい働き方」を優先し、納得のいく形で再就職をしたということがありました。
こうした変化に立ち会うたびに、ブレインフィットネスの本質的な魅力をあらためて実感します。
──荒井さんが考えるブレインフィットネスの魅力をお聞かせください。
ブレインフィットネスの魅力は、人生そのものを豊かにしてくれるところにあると思います。
続けることで一生の財産となり、日々の生活の中で小さな幸せに気づきやすくなったり、自分の中にある可能性に自ら気づけるようになる、そんな深い変化をもたらしてくれるのが、ブレインフィットネスの素晴らしさだと感じています。
──では、プログラムの中で特に人気のあるものは何でしょう?
やはり運動系のプログラムです。筋トレやダンス、卓球、バスケットボール、野球、さらには謎解きをしながら街を歩くプログラムなどは、年齢や性別に関係なく人気があります。
言葉によるコミュニケーションだけでなく、身体を使った「動きのコミュニケーション」を通じて、チームワークや協調性を育むことができるのも大きな魅力です。自然と笑いが生まれ、お互いの意外な一面に気づくこともあり、参加者同士の距離も縮まります。終了後には、「モヤモヤが晴れた」「不安が軽くなった」などの効果を実感する声も聞かれます。
──続いて、職場(事業所)の雰囲気や、やりがいを教えてください。
職場はとても明るく、前向きな雰囲気に包まれています。メンバーみんなも「良い空気は自分たちでつくっていくもの」という意識を大切にしているので、自然と周囲とのコミュニケーションも活発になり、毎日とても充実しています。
この仕事にやりがいを感じるのは、スタッフや利用者の方々がポジティブな変化を見せてくれたときです。自分の関わりがきっかけとなって、誰かの行動や気持ちに変化が生まれる瞬間には、本当に大きな喜びがあります。
また、他者の視点や価値観を理解するために新しいことを学んでいるときの皆さんの笑顔を見るたびに、「この仕事をしていてよかった」と感じます。
──今後の展望や意気込みを教えてください。
脳科学の分野では、日々新たな研究成果が発表され、メディアにも多くの情報があふれています。そうした情報の中で、何が正しくて効果的なのかを見極めることも大切ですが、それと同じくらい、自分自身の心や身体がどのように変化し、何を感じているのかに気づくことも重要だと考えています。そうした「内側の反応」を丁寧に観察し、育てていくようなプログラムもつくっていきたいと思います。
また、企業や医療機関、福祉分野など、さまざまな領域との連携をさらに深めていきたいと考えています。そのためには、それぞれの現場で求められる視点や知識に対応できるよう、自分自身の専門性も高めていくことが今の目標です。
さらに、利用者の方々のキャリア形成支援において、「ブレインフィットネス」の知見を活かし、より実践的かつ効果的なアドバイスができるようになりたいと考えています。そのため、面談やコミュニケーションスキルを向上させ、信頼される存在になりたいです。
──最後に、インクルードの仕事に興味がある方に向けて、メッセージをお願いします!
支援員の仕事は、目の前の一人ひとりと真剣に向き合う姿勢が求められるため、精神的にも体力的にもエネルギーを使う場面が多くあります。でもその分、誰かの人生に確かな変化をもたらせたと実感できたときの喜びや、やりがいの深さは格別です。
また、インクルードには自由な発想を歓迎してくれる風土があり、経営陣もフラットで柔軟な考え方を持った方々ばかりです。自分のアイデアを活かしながら働きたいと考えている方には、とても魅力的な環境だと思います。
「仕事を楽しむ」という気持ちを大切にしている方、主体的にチャレンジしたいという方に、ぜひ興味を持っていただけたら嬉しいです。
荒井さん、貴重なお話をありがとうございました!
インクルード株式会社では、「ソーシャルインクルージョンを実現し、全ての人が活躍する社会を創る」というミッションの実現に向けて、ともに歩んでくれる仲間を募集しています。
今回の記事を通じて、インクルードの事業や業務について、少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。
🔍インクルード株式会社 公式HP https://include-inc.co.jp