中小企業のコンサルをやりたい。空手の指導で得たやりがいと大学での学びを原動力に。入行3年目で企業の課題にゼロから向き合う、Kさんの挑戦とは?
「銀行でコンサルティングって、具体的に何をするの?」
「専門外の業界について、どうやって知識を深めていくんだろう?」
就職活動中、そんな風に感じている方も多いのではないでしょうか。このシリーズでは、入行3年目までの若手行員が、現場でどのような壁にぶつかり、それをどう乗り越えてきたのか、その「本音」をお届けします。
第2回目は、大学で財務分析を学び、「中小企業の力になりたい」という想いで入行した入行3年目のKさん。事務の基礎を固めた1年目を経て、現在はコンサルティングの最前線で企業の代表者と向き合う彼の成長物語を辿ります。
目次
1. 教える喜びと財務分析が繋がった瞬間
コンサル業界への憧れ
空手の経験がコンサルと重なった
2.『1』というプロセスに付加価値を付けていく
融資課での「守り」の学び
3. お客さまの“やりたいこと”を形とするために
180度変わった「価値提供」の形
企業の代表と対峙する緊張感を味わった、3年目の大きな転機
4. 看板ではなく自分で選ばれる行員へ
先輩から学んだ信頼構築の極意
5. 時間を最大限に使い、好きなことを語れる人に
編集後記
1. 教える喜びと財務分析が繋がった瞬間
コンサル業界への憧れ
就職活動の当初はコンサル業界を中心に見ていました。日本の企業の99%以上を占める中小企業を支えたいという思いがあったからです。大学では経済学部で財務分析を専攻していたので、その知識を直接活かせる仕事を探していました。
空手の経験がコンサルと重なった
Kさんの軸を決定づけたのは、小学校2年生から続けている空手の経験でした。
地元の道場で、小さな子たちに空手を教える機会がありました。自分の経験を噛み砕いて伝え、相手が上達したり喜んでくれたりすることに、大きなやりがいを感じたんです。この『自分の知見で誰かをガイドする』という感覚が、コンサルティングの仕事と重なりました。
財務分析の専門性と、地元への貢献、そして習い事である空手を続けられる環境。すべて合致したのが、ちば興銀でした。
インターンシップで出会った人事の方が、包み隠さずフランクに相談に乗ってくれたんです。直感的に『この雰囲気の良さが自分に合う』と感じ、入行を決めました。
2.『1』というプロセスに付加価値を付けていく
融資課での「守り」の学び
1年目に配属されたのは融資課でした。主な業務は、融資手続きの最終チェックや管理といった事務面です。
融資課はいわば『最終関門』です。書類に1つでも不備があれば、大きなトラブルに繋がりかねません。決められたルールの中で、いかに正確に、スピーディーに業務を遂行するか。当時は、既にある『1』というプロセスに、事務的な正確さという付加価値をつけていくことが仕事でした。
この時期に徹底的に叩き込まれた事務の知識や処理のルールが、現在のコンサルティング業務における提案の「強固な土台」になっています。
3. お客さまの“やりたいこと”を形とするために
180度変わった「価値提供」の形
2年目から、Kさんはコンサルティング課へ異動。3年目となる現在の仕事内容は一変しました。
今は定型的な事務ではなく、お客さまのもとへ足を運び、直接お話しを伺うことから始まります。お客さま自身も気づいていないような課題をゼロから掘り起こし、価値を提供していく。能動的な動きが求められるようになりました。
企業の代表と対峙する緊張感を味わった、3年目の大きな転機
異動直後、Kさんは「専門用語」と「業界特有の仕組み」の理解に苦しみました。
スーパーやコンビニなどの小売業は、普段の生活から事業の流れをイメージしやすいのですが、所属している支店の近隣に多い『お米農家』さんは非常に難解でした。JAが出す価格基準や特有の流通ルート、それに基づく支援金額の決定など、独自のルールが山ほどあったんです。
企業の代表である社長は、時に銀行員以上に専門知識を持っています。
最初は言葉が通じないもどかしさや、自分の無力感を抱くこともありました。ですが、分からないことを放置せず、銀行内のノウハウを調べ尽くし、上司や先輩に何度も相談して知識を正確にしていきました。分からないことを、正直に『調べてきます』と伝え、誠実に向き合うことで、少しずつ信頼関係を築いていきました。
4. 看板ではなく自分で選ばれる行員へ
先輩から学んだ信頼構築の極意
今、企業の代表である社長が私に会ってくださるのは、ちば興銀という看板を背負っているからです。上司から言われた『銀行の看板がなくなれば会ってもらえないぞ』という言葉が、深く胸に刻まれています。
Kさんの理想は、看板に頼らないプロフェッショナルです。
活躍している先輩方は、圧倒的に訪問回数が多いんです。何度も足を運び、対話を重ねる中で『Kさんだから相談したい』と言っていただけるような信頼関係を築いています。私も、足を運び、学びを止めず、お客さまのやりたいことを実現できるパートナーになりたいです。
5. 時間を最大限に使い、好きなことを語れる人に
就職活動では、思うようにいかないこともあるかもしれません。でも、その一つひとつの経験は必ず次に生きてきます。ちば興銀は、温かく、愛のある指導をしてくれる人ばかりです。やりたいことに挑戦させてくれる土壌があります。
また、大学生の皆さんには『時間』という最大の武器があります。資格の勉強でも趣味でも、自分の好きなことに全力で取り組んでみてください。ふとした瞬間に、その経験がお客さまとの会話や信頼に繋がることがあります。知識欲を持ち、変化を楽しめる皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています!
編集後記
Kさんのお話を聞いていて、空手の「指導者」としての視点と、銀行の「コンサルタント」としての姿勢が見事にリンクしているのが印象的でした。特に、専門性の高い農家さんの経営に食らいついていく粘り強さは、まさに「愛のある指導」を吸収しながら成長している証拠だと感じます。ちば興銀の「人の温かさ」が、若手の挑戦を支える大きなインフラになっていることが伝わるインタビューでした。