全国や海外にもメンバーを抱え、同時並行で多数のプロジェクトを動かしているクロステック・マネジメントでは、働く場所も、関わるプロジェクトも多様です。それでも私たちが大切にしているのは、「同じ目的を見つめ、共に未来をつくる」ということ。そのために半年に一度、全員がオフラインで集まり、想いを確かめ合う日があります。それが「Realize」です。 フルリモート環境での画面越しでは伝えきれない熱量を共有し、理念や目標をリアルに更新しています。
2025/9/17に開かれたRealizeには、クロステック・マネジメントという組織のカルチャーが凝縮されていました。では一日の流れを見てみましょう!
そもそもクロステック・マネジメントとは?
クロステック・マネジメントは、京都芸術大学を主軸とする瓜生山学園グループを中心に、電通やVCなど複数の出資企業と共に立ち上げたスタートアップです。芸術大学というユニークなアセットを活かし、アジアにおける芸術教育の拠点をつくることを目指して、学校のDX化やAIを活用した学生支援、国内企業との共同開発など、多彩な領域に挑戦しながら「学び」のあり方そのものを再定義しています。
専門性をもつメンバーが全国各地からオンラインで連携し、距離を超えた多様な発想とスピード感で前進する中で、半年に一度オフラインで開催されるのがRealizeです。
フルリモートで働くメンバーが直接顔を合わせ、理念や目標を再確認するこの場は、オンラインでのやり取りでは得られない、オフラインならではの熱量やモメンタムを大切にしています。
組織の今と未来をリアルで体感する。Realize当日
Realizeは、代表・小笠原からの全体メッセージで幕を開けました。この中では、改定されたミッション・ビジョン・バリュー(MVV)の紹介もあり、業務委託中心の組織でありながら、理念を大切に活動していることを全員で改めて認識しました。
また、瓜生山学園グループの現状や今後の展望についても共有があり、今どんな課題に向き合い、どのような未来を目指しているのか、そしてクロステック・マネジメントがその中で果たす役割についても整理されました。
この時間は、参加者一人ひとりが「なぜこの仕事をしているのか」を改めて考える、貴重なひとときとなりました。
その後、瓜生山学園の財務担当理事(一般企業でいうCFO)から、クロステック・マネジメントに対する期待や、過去から現在、そして未来に向けての学園の沿革共有がありました。学生たちの思いや現場の声、学園と職員を結ぶ実際にあったエピソードに触れると、身が引き締まる思いになり、改めて自分たちの役割の重さを実感する瞬間となりました。
お昼は、メンバー同士が会話を楽しみながらのランチタイム。普段は画面越しでしか接点のないメンバー同士も、直接顔を合わせて自然に交流する時間となりました。普段から距離感の近い組織ではありますが、やはり対面となるとより深く相手のことを知ることができ、とても良い時間になりました。
午後は各事業部より、半期の振り返りと次の半期に向けての共有です。
はじめはR&D(AIを活用した新規事業開発)チームから。以前の記事で屋田さんを紹介しましたが、R&DチームはAI活用を中心に複数の新規プロダクトを開発しています。
責任者より大きなビジョンが共有されたこともあり、今後どのようなチャレンジが生まれてくるのか、AIがどのように教育に組み込まれていくのかと、わくわくしました。
次にDevOps(プロダクト開発)チームからの共有。VPoEの北澤さんとVPoPの永田さんから、複数のプロダクト開発状況が共有されました。外部ツールやAIを組み合わせ、従来にはないアプローチを模索中で、どのツールを使うのが最適かを比較検討している段階とのこと。新しい手法で教育現場を効率化できることが楽しみですね!
続いてはDesign Dept。初期段階からデザインシステムを構築する独自の取り組みが紹介されました。ツール導入によって組織文化そのものを変えていく姿勢も印象的です。齋藤さんの記事にもありましたが、これからのデザイン組織のあり方を再定義し、柔軟で革新的なチーム作りを模索する取り組みは、とても刺激的な時間になりました。
Learning Dept(教材開発支援)チームからは、責任者の川原崎さんから発表が始まり、PMの市川さんがバトンを受けて現場の状況を共有。鈴木さんの記事にあったように、学生一人ひとりに最適化された学びを届けるため、AIを活用した教育プロダクトの企画・設計を統括。多様な学習者に対応した新しい教材スタイルを開発しています。「わかった」「腑に落ちた」と思える瞬間を教材ごとに設計する姿勢は、学びの本質に向き合う熱意を感じ、とても共感しました。
その他も情報基盤やセキュリティ面の整備をしているinfra sec、大学の業務DXを進めるworking、バックオフィスのCorporate、職員さんや学生をフォローするCustomer Successなどからも発表がありました。
1日を通して、他の事業部が何をしているか、どこを目指そうとしているのかがとても深まる時間になりました。
最後にチームごとに分かれての個人目標設定のワークショップを行います。各チームリーダーから次の半期の目標共有を受けた上で、メンバーは自分の目標を設定し、チーム内で発表・意見交換を行います。
単なる目標設定ではなく、お互いの価値観や得意分野を知りながら「チームとして最大のアウトカム」を言語化する対話の場で、個人の成長が組織の成果につながる文化を体感できるのが醍醐味です。
共に、未来を「Realize」していく
会の締めは懇親会。おいしい食事とお酒を交えながら、親睦を深めることができました!オフラインで集まると、リモートでは見えづらかった「素の表情」や「ちょっとした会話」が自然と生まれます。部署や職種を越えた交流の中で、新しいアイデアやプロジェクトの芽が生まれることも少なくありません。
あるメンバーは「オンラインでは感じづらかった“組織の一体感”をリアルに感じた」と話し、別のメンバーは「初めて会ったメンバーと、すぐにチームとして動ける関係性ができた」と語っていました。
クロステック・マネジメントのカルチャーは、遠隔で働くことを前提にしながらも、人と人が“リアルにつながる瞬間”を大切にしています。オンラインで磨かれるスピードと、オフラインで深まる共感。その両輪が、クロステック・マネジメントというチームを前に進めています。この日交わされた熱や対話の余韻を胸に、また次の半年、それぞれの現場から未来を「Realize」していきます。