「お堅い」イメージの金融業界。中でも証券会社と聞くと、難しそうな印象を持つ方も多いのではないでしょうか。今回お送りするのは、トレイダーズ証券の須山社長に2024年に新卒で入社したWさんが突撃インタビューする企画の第2弾。普段はなかなか聞くことのできない、社長ならではの視点について率直に伺いました。
「社長から見た若手社員の姿」や「もし1億円を運用するなら?」という少し踏み込んだテーマまで、Wさんが思い切って質問。金融の最前線にいるからこその考え方が垣間見えるインタビューです。
写真左:トレイダーズ証券 代表取締役社長 須山 剛
2010年11月に「みんなのFX」事業部長、2012年2月に取締役CDO(チーフディーリングオフィサー)、2018年に取締役CSO(チーフストラテジーオフィサー)、2020年6月に代表取締役社長に就任。主力事業であるFX事業を中心に、中長期的な成長戦略を牽引している。
写真右:市場部 Wさん
2024年に新卒としてトレイダーズ証券に入社。市場部でお客様へ提供する価格配信、スプレッド、スワップの監視・運営を担当している。
「もう“新卒”ではなく、一人の社員として見ています」
Wさん:私たち24卒の新卒入社組も、この4月から3年目になります。須山社長から見て、今の24卒メンバーはどのように映っていますか?
須山社長:そうですね。もう「新卒」というよりは、一人の社員として見ています。仕事もだいぶ覚えてきて、自分なりに考えて動ける場面も増えてきているんじゃないかなと思います。
一方で、まだ迷ったり悩んだりする時期でもありますよね。周りと比べて焦ることもあると思います。でも、それって成長したいという気持ちがあるからこそですし、実際に成長している証拠でもあるので、あまり心配しなくて大丈夫です。
ちょうど2年目は「任され始める」フェーズだと思っています。これから「Wさんにやってほしい」と思う仕事もどんどん増えてくるはずです。
そういうときは、失敗を恐れずに、自分の意見をどんどん出して挑戦してほしいですね。会社としても、そういう姿勢はしっかり見ていますし、すごく期待しています。
「仕事をこなす」から「意味を考える」へ
Wさん:これからの自分たちに求められることは何でしょうか。
須山社長:今の皆さんは、日々の業務の流れはだいたい理解できてきている段階だと思います。だからこそ、これからは“ただ仕事をこなすだけ”で終わらせないことが大事ですね。
例えば、ディーリングシステムに関わる場面でも、「なんでこの仕様なんだろう」とか、「この形で本当にいいのか」といった疑問を持ってほしいですし、お客様に提示しているレートについても、「もっと良くできないか」と一歩踏み込んで考えてみてほしいです。
競合他社のレートを見たり、必要であればカバー先とプライスの交渉をしたり、そういった動きも含めて、自分なりに工夫していくことが大切だと思っています。
最初から正解を出す必要はありません。現場で起きていることに疑問を持つこと、その姿勢自体が成長につながっていくと思っています。
そうやって、日々の業務とマーケットを結びつけて考えられるようになると、カバーディーラーとして一段上のレベルにいけると思います。
焦らず、毎日の仕事の中で少しずつ積み重ねていってほしいですね。
メモ必須?!"1億円を運用するなら?" 社長のリアルなポートフォリオ
Wさん:これはぜひ聞きたいと思っていたのですが…もし今、1億円を運用するとしたら、どんなポートフォリオを組みますか?
須山社長:あくまでお客様のお金を運用するファンドマネージャーとしてではなく、自分のお金を運用する場合の考え方としてお話ししますね。
前提として考えているのは、「全部を当てにいかない」ということです。外れても傷は浅く、でも当たったときにはしっかり効く、そういうバランスを意識しています。
投資対象として考えるのは、株、不動産、金、ビットコイン、そして外貨ですね。
まず株ですが、全体の40%くらいを考えています。内訳としては、米国株を20%、日本株を15%、新興国株としてインドを10%というイメージです。
株を見るときに自分が重視しているのは、「その会社を清算したらいくら残るのか」という視点です。例えば純資産が100億円の会社があったときに、時価総額がどれくらいなのかを見る。いわゆる株価純資産倍率(PBR)ですね。これが4倍以上になると、自分の中では割高だなと判断します。
アメリカ株はAIなどの影響で上昇していて、S&P500もかなり高い水準にあります。なので、株式投資をすべて米国株に寄せるという考え方は、今のタイミングではあまり取らないですね。
一方で、日本株は比較的割安だと見ています。これから新しいイノベーションを生み出す若い世代への期待もありますし、その意味でも日本株には15%ほど配分しています。
インドなどの新興国株については、すでに割高な部分もありますが、人口が増えていくという強みがあります。長期的な成長オプションとして、10%程度入れておくイメージです。
次にインカム系として、不動産関連に20%くらいですね。J-REITに10%、海外REITに10%という配分です。日本の不動産は海外と比べるとまだ割安感がありますし、安定した分配も期待できます。海外REITは、金利が下がる局面での恩恵も見ています。
それから金を10%。いわゆる「有事の金」で、株が下がる局面でのヘッジとして持っておきます。
ビットコインは5%。ゼロになっても致命傷にならない範囲ですが、その分、上振れの可能性に期待しています。
通貨は、ドルを10%、円も10%ですね。ドルは円安への備え、円は相場が崩れたときに買いにいくための余力として持っておきます。
全体としては、分散しながらバランスを取るイメージです。
あと大事なのは、買って終わりではなくてリバランスですね。相場が大きく動いたときや、雇用統計、日銀やFRBの政策発表のタイミングなどで見直して、基本的には月に1回くらい元の比率に戻すように調整しています。
ちなみに、もし自由に1億円を運用していいと言われたら…極端な話、全部金にするかもしれないですね(笑)。
【補足】 ポートフォリオ内訳
・米国株 :20%(世界成長・AI)
・日本株 :15%(割安)
・新興国株 :10%(成長オプション)
・J-REIT :10%(安定分配)
・海外REIT :10%(金利低下恩恵)
・金 :10%(インフレに強い)
・ビットコイン:5% (爆発力※ゼロになっても致命傷にならない)
・ドル :10% (円安に備え)
・円 :10% (暴落時の買い)
※月に1回元の比率に戻すリバランスを行う(米雇用統計発表日の翌営業日)
Wさんの質問に「全部答えたい」と、事前にしっかり準備をして臨んでくれた須山社長。
インタビューを通して感じたのは、社員一人一人の成長に目を向け、真摯に向き合う姿勢とその人柄でした。須山社長のあたたかな人柄とチャレンジ精神、そしてトレイダーズ証券に仲間として集う社員の相乗効果が、トレイダーズ証券の風通しの良いカルチャーを生み出しています。
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