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経営者仲間でも富士山好きが沢山おり、毎年のように会社のメンバーと3776mの山頂を目指す人もいる。
先日クライアント社長とその会社メンバーと一緒に登らせていただいた。
ちなみに、過去、私が山を登った経験はというと、ゴルフ場で谷底からリカバリーショットを打った後にフェアフェイに戻る程度だ。
まともな登山っていうのは初めてである。
そんな素人登山家でもあり、チーム創りをしているコーチングファームの社長から見た『経営者が富士山を登る理由』を考えてみた。
色々なロジックを組めるとは思うが、今回は、特に経営者の目線から見た理由を述べたいと思う。
まず、なぜ富士山は美しいとされるのか?
富士山は周囲に山がなく、裾野から頂上の3776メートルまでを一度に見られる。
ちなみに、世界の有名な高い山々は、周辺に山々がそびえ、アタック前のポイントも既に標高の高い地点であることが多く、たとえ4500メートル超え級(マッターホルンなど)であっても、富士山ほどは、高さを体感出来ない。
↓スイスのマッターホルン
マッターホルンの近くにある3883mにあるマッターホルン・グレーシャーズ・パラダイスへは一気にゴンドラで近くまでいける。
富士山には5合目までこそ車で行くことは可能だが、そこから頂上アタック迄は自力で行く以外無い。(途中まで馬で行く事もできる)
富士山の御来光や雲海の素晴らしさはいうまでもない。
さて、ここからが本題。
経営者が富士山を登る理由
1、日本一という称号(タイトル)
社長の多くが会社成長の通過点や、社会からの評価の1つの材料として何かしらのタイトルに興味があるはずだ。株式上場もその1つだし、時価総額や、valuationかもしれないし、あるいは、〇〇アワードかもしれない。
富士山はご存知の通り高さ日本一だ。日本一というのはなんであっても素晴らしいものだ。
経営者は富士山に登りながら、自社はどんな分野で日本一を目指すのか?と自問自答していることだろう。
2、自己鍛錬の場
会社は経営者の器ほどデカくも強くもならない。
(いつも自分に言い聞かせている)
3000m過ぎてくると頭痛が出たり、心肺機能にダメージきたり、乳酸が溜まったりしてくる。
個人的にダメージがあったのは下りS字カーブが永遠に続き、5合目ついてからの最後の登りだ。
(心ではきついと思いながらも、声ではいやー気持ちいいと言っていた 笑)
経営をしていると必ずしもうまくいくわけではない。予測をしていない状態(もう終わった!と思ってる)で辛い事(激坂)がやってくると心折れる。
体力・知力は経営者にとっては必須の力である。
3、経営哲学のヴァージョンアップ
9合目を過ぎ、山頂もすぐそこに迫ってきたあたりで、クライアント社長に、『社長にとって、富士登山とは何か?』という質問をした。
すると、非常に興味深い話が返ってきた。
『一歩一歩ですね。』『一歩一歩確実に進めば、やがて頂上に着くということですね』
深い!!!
50年以上歴史のある飲食チェーンで上質な食材を安く提供し、お客様の心を掴み続けている経営者だからこその言葉の重みです。
一歩一歩確実に進めば、成功する。
実は、私もこの時、登山の面白さを見出していた。足をどこに運べば最も乳酸がたまらずに、登れるか?だ。前の仲間がおいた足と同じとこを踏むのか?いや、もっと楽な登りかたはないのか?トータル往復で2万歩程歩いたが、これ程に1歩をどこに踏むか考えたことは人生でこの日が初めてだ。
目次
- 1つ1つのタスクをなんとなくするのか?1つ1つのタスクを深くやっているのか?それによってアウトプットが変わる
1つ1つのタスクをなんとなくするのか?
1つ1つのタスクを深くやっているのか?
それによってアウトプットが変わる
まさに経営と同じ。100人の経営者がいれば100通りの考え方がある。岩山を1段2段飛ばしでいく経営者ももちろんいる。
でも結局は一歩一歩なんだと思う。
さて、今日も大切な1歩を踏もう。
富士山頂でヒーロー戦隊ごっこの画