【CAメンバーインタビュー】「選ぶ側」から「人生に伴走する側」へ。人事出身の私が、自らの挫折を武器にDRIXで「キャリアの再定義」に挑む理由。
私たちDRIXは、人材紹介やRPO(採用代行)を通じて企業の成長を加速させるパートナーでありたいと考えています。今回は、人事としてのプロ視点を持ちながら、自らも「キャリアの転機」を数多く経験してきたキャリアアドバイザー(CA)の内山恵梨香にフォーカス。IT・SES業界の採用最前線にいた彼女が、なぜ「自社採用」の枠を飛び出し、エージェントとして「個人の人生」に向き合う道を選んだのか。その裏側にある、泥臭くも情熱的なキャリアの変遷を掘り下げました。
内山 恵梨香 / キャリアアドバイザー
東京理科大学経営学部にてアプリ事業の起業を経験。その後、広告代理店でのプランナーアシスタント、IT受託開発企業でのPMO、YouTube運営など多彩な現場を経て、SES企業の人事採用担当へ。難易度の高いエンジニア採用やイベント運営において高い実績を上げ、2026年1月、株式会社DRIXに参画。
起業の失敗、大学中退。「何者か」になりたかった時代の、手痛い挫折と修行
ーー内山さんのキャリアは非常に濃密ですが、まずは原点ともいえる大学時代の起業のお話から伺えますか。茨城の非常に厳しい学校のご出身だとか。
地元でも規律が厳しいことで有名な中高一貫校で6年間を過ごしました。その反動もあり、上京して大学に入った瞬間、沈めていたビート板が水面に跳ね上がるように自由を求めてしまって。当時、スタートアップブームだったこともあり、入学と同時に地元のエンジニアと組んでメイク動画アプリの事業を立ち上げました。
ただ、結果は散々で、熱意だけで勝てると思い上がっていた鼻を完璧にへし折られました。大赤字を出してローンチ即失敗。あまりに手痛い洗礼でした。
ーーその若さでの挫折は、内山さんにどんな影響を与えましたか?
「自分ならやれる」という根拠のない全能感が、音を立てて崩れましたね。結局、事業の失敗もあって大学も中退。何者かになりたかったはずが、気づけば学歴もキャリアも中途半端。その穴を埋めるように、知人の紹介で広告代理店のプランナーアシスタントとして働き始めました。
代表は10歳上で、まさに「本物のプロ」。激務の中で企画のイロハを叩き込まれる日々は、非常に密度の濃い修行期間でした。ただ、その道のプロである代表の背中を見上げるほどに、今の自分との距離を痛感して。一刻も早く追いつきたいという焦燥感から、自分の現在地を模索し続けていました。
ーーその後も、IT受託開発企業でのPMO業務など、環境を変えながら模索されていますね。
はい。次に転職したIT受託会社では、官公庁案件の調整業務(PMO)などを経験しました。大規模なプロジェクトの中で、毎日膨大な修正対応やステークホルダーの板挟みにあう日々。プロとしての徹底した仕事の進め方や、精緻な調整能力が求められる環境で、ビジネスの土台となるスキルを鍛えていただいたと感じています。
一方で、「専門特化したプレイヤー」と「それを支える側」の役割がはっきりと分かれていたため、いつまでも自分の名前で勝負できる実力がつかないことに無力感を感じていました。今のまま、このポジションで固定化されていく未来に、どうしてもワクワクできなかったんです。
そこで一度人生を考え直そうと地元に戻り、以前から挑戦したかったYouTube運営に没頭する時間をあえて作りました。組織の役割から離れて自分の「好き」に純粋に向き合うことで、それまで自分を縛っていた価値観をリセットする。そんなデトックスのような期間を過ごしたんです。
この迷走していた時期の葛藤と、多様な生き方をしている大人たちから受けた刺激こそが、今の私の人間としての柔軟さや深みを作ってくれた。今ではそう確信しています。
SES人事で開花した「真心×マーケティング」。採用の面白さと限界を知った日々
ーーそんな「デトックス期間」を経て出会ったのが、前職のSES人事(採用担当)だったのですね。
はい。知人から「エンジニアの採用をやってみないか」とお声がけいただいたのがきっかけです。最初は業務委託のつもりでしたが、驚くほど自分にフィットして、正社員としてコミットすることに決めました。SES業界のエンジニア採用は、周知の通り難易度が極めて高い。単に「選ぶ側」として振る舞うのではなく、候補者から「選ばれる側」としての戦略が不可欠でした。
ーー具体的には、どのような実績を積まれたのでしょうか。人事としてのプロ意識が芽生えた瞬間は?
ダイレクトソーシングやSNSを駆使した母集団形成から、選考フローの設計、面談・クロージングまでを一気通貫で担当しました。特に注力したのが自社イベントの立ち上げです。累計で170名以上を動員し、外部イベントでも平均的な面談数の1.5倍を獲得しました。
ここで得たのは、「会社をどう魅力的に見せれば、優秀なエンジニアに振り向いてもらえるか」というマーケティング視点。そして、「目の前の候補者が、本当は何を求めているのか」を察知する真心。この両輪が噛み合った瞬間、採用は単なる事務作業から、一人の人生を変える究極のコミュニケーションに変わるんです。
ーー「採用」という仕事の中に、ご自身の強みを見つけられたのですね。
そうなんです。エンジニアの方は能力があっても、たまたま不運なプロジェクトが重なって履歴書が傷ついてしまうことが少なくありません。キャリアのキズを不利益な過去として切り捨てるのではなく、次のステージへの糧としてどう定義し直すか。面談を通じて、候補者が「自分の本当の価値」に気づき、顔が晴れやかになる瞬間がたまらなく好きでした。それは、かつて迷走し、誰かに認めてほしかった過去の自分を救っているような感覚でもあったんです。
ただ、一方で社内人事としての限界も感じ始めました。社内人事は、どうしても「自社」という枠の中でしか支援ができません。面談をしていると、「本当はこの人、別の環境の方がもっと輝くのではないか?」と感じる瞬間がどうしてもある。でも、人事としての私のミッションは自社に誘うこと。そのジレンマが、日を追うごとに強くなっていきました。採用を一過性の「点」ではなく、キャリアの全体像として捉えたい。一人の人生をより本質的に支援したい。その渇望が、エージェント(CA)への転身、そしてDRIXとの出会いに繋がりました。
DRIXの選考で突きつけられた、自分自身の「現在地」
ーー「採用のプロ」として転職活動をされていた内山さんですが、DRIXの選考は他と違いましたか?
決定的に違いました。一次面接で陽一さん(取締役)と話した瞬間、ぼんやりと考えていた「仕組みよりも人に夢中になりたい」という想いが言語化され、面談が終わる頃には不思議と元気が湧いてきたんです。他社の説明が抽象的な夢物語に聞こえる中で、DRIXの事業構造やキャリアパスは驚くほど具体的で、自分自身の成長イメージが鮮明に湧きました。ただ、その後の代表・優さん(代表)との会食は、今でも忘れられない衝撃的な体験でした。
ーー何があったのでしょうか?
代表の優さんから、プロとしての立ち振る舞いや、成果に対する「基準の甘さ」を具体的に指摘していただいたんです。例えば会食の場での細かな作法ひとつ。それが単なるマナーの問題ではなく、数億円の信頼を左右するビジネスの勝負所になり得ること。これまで私は「人との縁」には恵まれてきましたが、それを本当の意味でビジネスの成果に昇華させるだけの「地力」がまだ足りていない、と教えていただきました。
さらに、自分の「市場価値」についても踏み込んだ対話がありました。「今の年収は、自分自身のスキルで勝ち取ったものなのか。それとも環境に守られているだけではないか」と。客観的な視点で自分の現在地を突きつけられた時、ショックというよりも、むしろ視界が晴れるような清々しさを感じたんです。
大人になると、これほど真っ直ぐに課題を伝えてくれる人は少なくなります。優さんは、私と本気で向き合う覚悟を持って、あえて厳しい言葉を投げてくれたんだと感じました。課題を明確にしてくれた上で、「ここから一緒に磨いていこう」と手を差し伸べてくれたその誠実さに触れ、この人の下で本物のプロになりたいと入社を即決しました。
▼代表の長谷川優、取締役の長谷川陽一のインタビュー記事はこちら!
「成熟した大人」の青春。マチュリティの高さとCAとしての使命
ーー入社してから感じる、DRIXの文化やメンバーの魅力について教えてください。
マチュリティ(成熟度)の高さに毎日驚かされています。例えば、「冷蔵庫の水がなくなったら補充する」「落ちているゴミを拾う」といった、誰でもできるけれど見過ごしがちな小さなこと。それをメンバー全員が当たり前に、かつ徹底してやっている。以前、カップ麺のゴミが放置されていた時に代表が本気で怒ったというエピソードを聞きましたが、「そんな小さなことに気づけない人が、求職者の方の変化や悩みに気づけるわけがない」という教えが全員に浸透している。日常レベルの誠実さが、そのまま仕事の質に直結しているんです。
さらに、MVVへの共感も強いです。私は以前、野球のYouTubeチャンネルを一人で本気で運用していましたが、その時に感じた「何かに熱中する楽しさ」と「仲間が欲しいという渇望」。DRIXのバリューである『ワンチーム』や『感動創出』は、まさに私が求めていた「大人の青春」そのものでした。
ーー最後に、内山さんがCAとして成し遂げたいことを教えてください。
私自身、大学中退や短期離職、YouTube運営……決して、いわゆる綺麗な履歴書を歩んできたわけではありません。だからこそ、キャリアの空白や傷に引け目を感じ、立ち止まってしまう方の痛みは誰よりも分かります。
人事の目線で企業がどこを見て、何を評価するのかを熟知しているからこそ、過去を不利益なものとして切り捨てるのではなく、次のステージで爆発するための貴重な財産として定義し直したい。単に仕事を紹介するのではなく、キャリアを再定義する。それこそが、私がCAとして果たすべき使命だと思っています。
これまでの歩みを肯定し、ここから自分の人生をもう一度動かしていきたい。そんな想いを持つ方々と、一人の人間として、これからも誠実に向き合い続けていきたいです。