2025年7月24日にdotD noteに投稿された記事です。
dotDが実践する「MORPHY Model」という事業創造アプローチを活用し、デジタルハリウッドの企業ゼミ内で、アイデアをプロトタイプまで形にするプログラムを実施しました。
dotDの事業創造アプローチ -MORPHY Model-
ワークショップ全体のアジェンダ
Day1:課題や欲望の洗い出し
まずは一人ひとりが、日常の中で感じている課題や欲望を言語化していくところからスタート。
「誰が」「いつ/どこで」「何を感じているのか?」を整理しながら、チームで向き合う課題を1つ決めてもらいました。
「解消したいストレス/満たしたい欲望/解決してあげたい課題」の洗い出し
Day2:事業仮説の構築
Day1で出てきた課題をもとに、ターゲットやニーズを深掘り。
その解決策を検討しながら、エレベーターピッチとして簡潔にまとめていきました。
講義後には、実際にユーザーインタビューを行ってもらいました。
エレベーターピッチの例
Day3:仮説の再構築とユーザー体験の定義
3日目は、ユーザーインタビューの結果をもとにチーム内で再び壁打ち。
生成AIも活用しながら、Empathy Map、Point of View、How Might Weを作成し、最終的には1つのユーザー体験ストーリーに落とし込んでいきました。
「こんなにグループワークする授業初めてです!」という声も聞こえるほど、まさに怒涛のワークショップでした(笑)
Empathy Map
Day4:生成AIを活用したプロトタイピング
ここまでのアウトプットを踏まえ、いよいよプロトタイプの制作フェーズへ。
まずは自分たちでユーザーストーリーマップをもとに画面構成を整理し、ワイヤーフレームに落とし込んでいきました。
その後、生成AIを使ってプロトタイプを一気に生成する開発フローを体験。
自分たちの手作業版とAIによるアウトプットを見比べながら、
「こんな短時間でここまで作れるのか!」と驚きの声が上がっていました。
手作りしたW/Fと生成AIで作ったプロトタイプの比較
Day5:プレゼンテーション
最終日は、これまで作ってきた事業アイデアとプロトタイプを実際にプレゼンテーションしてもらいました。
直前までバタバタと準備しているチームもありましたが、無事に6チームが1個ずつ事業アイデアを発表することができました。
また、発表後は、チームで振り返りを実施し、学びを整理してもらいました。
共創が生んだ“熱”
今回のゼミに参加したのは、事業創造の経験が無い受講生がほとんど。
初日は少し控えめな様子でしたが、回を重ねるごとに積極的にアウトプットしてくれるようになりました。
自分たちが考えてきたものには、やはり思い入れを持つようで、後半になるにつれて「ああでもない、こうでもない」と試行錯誤している様子がうかがえました。
Day1: 課題の洗い出しでは、全然書けない人も
Day2: エレベーターピッチを作る過程で、少しずつ解像度が上がってきた?
Day3: 議論が盛り上がってきました
Day4: ものづくりフェーズの試行錯誤の跡
ゼミ外の時間も、Slack上でディスカッションが続き、
「ここまで本気で取り組んでくれるんだ」と、運営側も感動していました。
dotDの講師陣にとっても、普段とは違うバックグラウンドを持つ方々との共創は新鮮そのもの。
目の前でアイデアが育っていく様子に、こちらも多くの刺激をもらいました!
受講生の声
- 「いろんな人の意見とAIを屈指することで最初に想像していたものより遥かにいい形になり、その形ができていく過程が面白かったです!」
- 「AIを使ったら、アイデアから具体的なサービス案になるまで、早くて進めるのが面白かった。」
- 「まず手を動かすことでハードルが下がり、当初は自分に参加できるのか不安があったが達成感があり楽しく作業できた」
- 「この企業ゼミを通してアイデア出しには時間をかけすぎず実行に移すことが大事だということ感じました!」
- 「自分の仮説と、インタビューで得られる情報は、全く違うものでした。仮説を立ててインタビューに臨むことの大事さを学びました。」
新しい価値を生み出すクリエイターとしての可能性
今回のゼミは、未来のクリエイターたちにとって、
「デザインの力で課題を解決する」体験を、自分の手でやってみる貴重な機会になったと思います。
一人ひとりが得た気づきや手応えを糧に、これからどんな表現や価値を生み出していくのか。これからの活躍がとても楽しみです!
株式会社dotDでは、MORPHY Modelや生成AIを活用したアイデア具現化の研修プログラムを企業様向けにも提供しています。
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