2022に初めての転職でJPX総研、フロンティア戦略部を選んだ理由と、 仕事のやりがいについて、エンジニア兼データアナリストとして働いているwakabaさんにお話を聞いてみました。
分析者のキャリアを歩みたい
ー 前職では何をしていましたか。
wakaba 新卒でコンサルティングファームに入社し、メインは金融機関向けに金融工学の知識を利用して有価証券などの金融リスクを評価するサービスを提供していました。ほかにも、数学を扱うスキルを活かして、農業のDX化を目指して、農家や自治体と協力しながら、収量の予測や、作物の収穫を早めるためのPoCなども行っていました。
ー とても面白そうなお仕事ですね!特に農業の方は、先進的な取り組みをされていたのでしょうか。
wakaba そうですね。温度や水量などの環境をコントロールしながら、データ分析を農業に活かす、というのは面白い取り組みでした。農家の方々と一緒に計測機器を設置して、データを集めて、効果検証する、という一連のサイクルは、文字通り泥臭い部分もありましたが、データ分析が産地で活かされるところを見ることができ、とても楽しい内容でした。
ー そんな中でなぜ転職を考えたのでしょうか。
wakaba データを集めて結果を出す一連のプロセスが魅力的に感じるようになり、データ分析を主軸に仕事をしたい、と思うようになりました。また、クライアントワークは多様なお客様や分析テーマに接するためデータ分析者としての知見が広がりますし、わくわくすることも多かったですが、プロジェクト期間が終わった後でもデータ利活用の定着をサポートしたいという思いがあり、事業会社のデータサイエンティストやデータアナリストのポジションを中心にポジションを探しました。
マーケットインフラというユニークな立場に惹かれた
ー JPX総研、フロンティア戦略部に応募したきっかけは何だったのでしょうか。
wakaba 募集をいろいろ見る中で、金融に近いところで仕事をしていたこともありJPXの募集に目が止まりました。募集自体はエンジニアの枠だったのですが、マーケットインフラというユニークな業界で、内製エンジニアの募集があり、面白そうなデータをいろいろと扱えるのではないか、と思いとりあえずのカジュアル面談を申し込みました。
そこで、「データ分析はやらなくてはいけないが、できる人がいないし、できる環境も整ってはいない。自分で切り拓いていくフェーズだ」という話を聞いて、フロンティア戦略部という小さな部署で証券業界の中心から切り拓いていくという働き方はとても面白そうだなと思いました。
ー 自分で切り拓く必要があるというのは、チャレンジングで面白そうですが、前例がない、設備や土台もない、というのも不安ではありませんでしたか?
wakaba 社内には市場データなどの調査研究を手掛けるメンバーはいますが、内製開発チームにはメンバーがおらず、転職していきなり一人目として取り組むことへの不安は感じました。ただ、学習のための書籍購入や社外の勉強会への参加の奨励をはじめ、データ分析の取り組みをサポートする環境が整いつつあるという話を聞いたこと、そしてなんと言っても、証券取引所で内製開発を行うという期待が不安を上回ったことで、踏み出す勇気につながりました。
面白いデータの海に溺れながら、データ分析を布教
ー 現在取り組んでいる仕事内容について教えてください。
wakaba 一つは、社内の横断的なデータ分析組織のメンバーとして、社内の様々な部署からのデータを利用したい/分析したい の要望に応えるべく、分析の基盤を作ったり、分析方法の提案から実装、レポーティングまでを行っています。例えば、社内のサイロ化されていた売上データを一括に統合して、KPIをモニタリングできるようにしたり、Webサイトのログからマーケティングの施策につなげたり、などを行っています。分析は受発注の関係ではなく、要望をヒアリングしながら業務課題などに応じて適切な方法や実装を検討して成果物を作るという、最初から最後までのプロセスを手掛けています。
↓データ収集から分析まで、一から手がけたダッシュボードの例(数値は隠しています)
二つ目に、新しいマーケットデータの企画&デリバリーです。社内のデータ基盤には膨大なデータが整えられ、分析者がアクセスできる環境にありますが、投資家にとって有益なデータがまだまだ埋もれています。膨大なデータの中に対して様々なSQLを叩いて、どのように加工すれば使いやすいデータになるか、どのようなデータであればユーザーが喜ぶか、を検討しています。
ー まさに基盤を作り上げて、分析できる設備や人を増やして、切り拓いている最中なんですね!
wakaba データ分析組織としての活動もあってか、社内には自分でデータを分析し始める、という方も出てきており、基盤も充実し始めてきたので、まさに切り拓けているのかなとは思います。これからも、分析に軸足を置きつつ、面白いデータの海に溺れながら仕事をできればと思っています。
ー 最後に、転職を考えている方に一言お願いします。
wakaba JPXのアセットを使って、今までにないビジネスをエンジニアリングを通して取り組みたい、いろいろなデータに触れて、巨大なデータなどを扱えるようなスキルを身につけたい、という方にはとても面白い仕事だと思います!ぜひお待ちしております!