日本取引所グループ(JPX)は、東京証券取引所・大阪取引所などを運営する、日本最大級の金融インフラ企業です。株式やデリバティブなどの売買を安全かつ円滑に行うための仕組みを提供し、投資家と企業をつなげることで、日本経済と資本市場を支えています。
私たちは、「JPX総研(株式会社JPX総研)」に所属し、グループ全体のデジタル戦略と新規事業創出の中核を担っています。
中でも「フロンティア戦略部」は、企画から開発、社会実装に至るまでを自ら手がける内製型のプロダクト開発チームです。証券取引所が保有する膨大なデータ資産を活用し、テクノロジーの力で金融市場の進化に挑戦しています。
現在は以下のようなプロダクトを企画・開発・運用しています:
■ J-Quantsシリーズ
J-Quantsは、「金融データの民主化」を掲げ、個人でも法人でも、誰もが高品質なマーケットデータに手軽にアクセスできる環境を提供しています。これまで一部の限られた機関だけが扱っていた情報を、より広く、より開かれたかたちで社会に届けること。データに触れることで市場への理解を深め、金融リテラシーを高めること。そして、正確で信頼できるデータを土台に、新しい金融サービスや投資のスタイルを生み出していくこと。J-Quantsシリーズは、そんな未来を目指し、オープンかつフラットなデータ社会の実現に挑戦しています。
初回リリース以降も、配信データの追加を続けており、現在はグループ内のデータだけではなく、他の金融インフラ機関を巻き込んで、証券業界に眠っている価値のあるデータを呼び起こすことにも挑戦しています。
J-Quantsは、データを使った分析に関心のある多くの個人投資家に加え、国内・海外のの金融機関、機関投資家等にも利用されています。
https://jpx-jquants.com/
J-Quantsのデータはすでに幅広く活用されており、最近では、Yahoo!ファイナンスとの連携を通じて、一般投資家が日常的にアクセスするプラットフォームにも掲載されるようになりました。
■ JPX Market Explorer(PoC公開中)
JPX Market Explorerは、東証上場企業の魅力を世界に発信することを目指して開発した、多言語情報発信プラットフォームです。膨大な財務データを誰にでもわかりやすい形で可視化し、日本国内はもちろん、海外投資家にも企業の価値を正しく届けることを目指しています。イスラエル発のBridgewise社との協業により、先進的なAI解析技術を活用し公正・中立な立場から多言語対応の情報発信を行っています。まだ正式ローンチ前の段階であり、現在はサービスの利便性や効果を検証する「PoC(概念実証)」として公開しています。
日本語、英語、中国語、ポルトガル語、スペイン語、オランダ語、トルコ語、ドイツ語、フランス語、イタリア語の10ヶ国語対応をしています。
https://jpx-explorer.com/ja-JP