こんにちは、株式会社アストロアの和田です!
突然ですが、みなさんは「人材業界」や「採用手法」と聞いて、何を思い浮かべますか?
リクナビやマイナビのような求人サイト、テレビCMでよく見るIndeed、あるいはビズリーチのようなスカウトサービスや、転職エージェント等々でしょうか。
今、日本の採用市場には、沢山のサービスや手法、そしてそれらを扱う会社がたくさんあります。
そのため
企業からすれば「どれを使えばいいんだ」と、
求職者は「どこで仕事を探すのが正解なんだ」と、
そんな風に感じたこともあるのではないでしょうか。
私自身もこの会社に入ってから、改めて採用市場について知ったり、調べたりする機会が増えました。
そこで知ったのが、
「最初からこんなに複雑だったわけではない」
ということでした。
採用の歴史を振り返ってみると、仕事を探す方法は、社会の変化とともに大きく変わっています。
今回は、そんな採用手法や人材業界が、どのように現在の形になっていったのかをお話しします。
「仕事を探す」といえばハローワークだった時代
まずは、ハローワークが仕事探しの中心だった時代からお伝えします。
戦後の日本では、労働者を守るために職業紹介に関するルールが整備され、公共職業安定所、いわゆるハローワークが大きな役割を担っていました。
今のように、スマートフォンで何千、何万という求人を比較する時代ではありません。
企業と求職者が仕事を探すための場所そのものが、今よりずっと限られていたのです。
そして当時は、現在とは労働市場の状況も大きく異なりました。
高度経済成長を背景に企業の採用需要が高まり、長期雇用や年功的な処遇が一般的だったため、企業が今のように「自社の魅力」を写真や動画、キャッチコピーを駆使して発信しなくても、
「仕事内容」「給与」「勤務地」
といった基本的な条件が示されていれば、応募が集まってきていました。
もちろん、当時も企業ごとに働き方の違いはありましたが、
今ほど「自分に合う会社か」「どんな人たちが働いているのか」といった情報が、採用において大きな意味を持っていたわけではありません。
「自分らしく働く」ことの芽生え
そんな採用市場が大きく変化していったのが、1980年代です。
日本が豊かになり、人々の生活が変化していく中で、仕事に求めるものも少しずつ変わっていきました。
ここで生まれたのが、
「せっかく働くなら、自分に合った仕事がしたい」「やりがいのある仕事がしたい」「自分らしく働きたい」というような、
現代に続く価値観です。
その象徴の一つが、リクルートが1980年に創刊した女性向け転職情報誌『とらばーゆ』でした。
それまでの求人情報とは違い、仕事の条件だけではなく、写真や文章を使って、
「どんな会社なのか」「どんな働き方ができるのか」「その仕事をすることで、どんな自分になれるのか」
といった情報を伝えていきました。
求人情報が、企業の魅力を伝える“広告”へと変化していったのです。
これは、採用における大きな変化だったのではないでしょうか。
「私たちはこんな会社です。こんな仕事があります。一緒に働きませんか?」
と、企業側から求職者に魅力を伝えることが、採用において重要になっていったのです。
「求人広告(ネット)」と「エージェント」の登場
そしてその流れをさらに加速させたのが、インターネット普及です。
求人情報は紙からインターネットへ。
企業はより多くの求職者に自社を知ってもらえるようになり、求職者も一度にたくさんの企業を比較できるようになりました。
そして、現在の採用市場を代表する2つの手法が大きく広がっていきます。
●ネットの求人広告(doda、マイナビ転職など)
写真やデザイン、先輩社員のインタビューを通して、会社の知名度やイメージを広くアピールする手法として使用されます。
●『人材紹介(転職エージェント)』
企業が求める人材をエージェントが探し、条件に合う求職者を紹介するサービス。
採用が決まった場合に成功報酬を支払う仕組みが一般的で、専門性の高い人材や特定の経験を持つ人材など、ターゲットを絞った採用にも活用されてきました。
こうして企業は、「どんな人を採用したいのか」
「何人採用したいのか」「どれくらいの予算をかけられるのか」
によって、さまざまな採用手法を使い分けるようになりました。
仕事をする側の価値観が変わり、企業側の採用の考え方も変わってきた結果として、採用手法も増えていったのです。
一方で、採用手法が増えたことは、企業にとって「採用が簡単になった」ことと同じではありません。
むしろ、選択肢が増えたことで、
「自社には、どの採用手法が合っているのか」という新しい難しさも生まれました。
そして現在は、
「求人広告では採れない」「だから人材紹介を使おう」という企業も少なくありません。
では、なぜ求人広告は「採れない」と言われるようになったのでしょうか?そして、なぜ企業は人材紹介を選ぶようになったのでしょうか?
次回は、求人広告と人材紹介、それぞれがどのような役割を持って広がっていったのか。
そして、現在の採用市場で何が起きているのかについて、もう少し深掘りしようと思います。