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【前社長×新社長 対談インタビュー】創業10年目、武内製薬は新たなステージへ。前社長 金光の想いと、新社長 小倉が描くビジョンとは

2023年8月31日を以て武内製薬の創業者である金光左儒が代表取締役を退任し、同年9月1日付で代表取締役に就任した小倉由渡へそのバトンを繋ぎました。代表交代に至った背景、創業者 金光の想い、そして小倉が描く今後の展望を2人の対談から紐解いていきます。

プロフィール

金光 左儒(写真:左)
2013年に武内製薬の前身となる株式会社Virgin Japanを起業。企画・マーケティング、研究・開発、製造、販売、物流という一貫したサプライチェーンをゼロイチで立ち上げ、今日に至るまで武内製薬の自社ブランドや事業を数多く生み出してきた。
小倉 由渡 武内製薬株式会社 代表取締役 兼 バブルスター株式会社 代表取締役(写真:右)
新卒で楽天へ入社し、計1000社以上のECコンサルティングと広告営業を担当。その後、外資系コンサルティング企業に転職し、戦略コンサルタントとして活躍。2023年1月より取締役として武内製薬に本格的にジョインし、同年9月から代表取締役に就任。

ーまず、金光前社長が退任を決めた背景を教えてください。

金光:簡潔に言うと、会社のこれからのステージや目指す方向性を考えたときに、必ずしも自分が代表であることが最適な答えではないと思ったからです。
武内製薬はこれまで、急成長を志し、挑戦の種をどんどん蒔いていって、その中のいくつかが実際に花開いて形になってきた、そんな10年だったと思っています。今は社員が80名以上、売上も今期30億を超えるような規模になってきて、何でもかんでも挑戦してみようっていうステージに一つの区切りが着いたように思います。

挑戦の種を蒔いてその中から育ちそうなものを選び伸ばしていくことを僕たちは「発散と選択」と呼んでいるんですが、今後もその動きは継続しつつも、今後のメインは発芽して伸びてきている事業、例えばTHE PROTEINやmamacharmなどのブランド事業やOEM/卸事業など、この先10年、20年と残っていくであろう事業を更に強化していく、それを支えるための組織を最適にしていくことが経営者として求められるステージに本格的に入っていくなと感じたんです。

僕はやっぱり0→1の挑戦をどんどんやっていくことが得意で、それが自分の能力や適正だと思っていますが、会社のステージが変わっていくことを考えると、その能力や適正が必ずしもそこにフィットしているわけではないなと感じました。だったら次のステージをより良くしていけるような経営チームに次のバトンを渡していくことが最適な答えなんじゃないか、と考えたことがきっかけです。

小倉:もともと僕も含めた経営層で、今後は10を100にしていくステージでさらに規模を大きくしていくことに注力していこうという話をしていたんですよね。なので金光さんが一人で考えて退任を決めたというよりは、ちょうど会社の進むべき方向を話し合っていたタイミングだったので、みんなで決めたみたいな感じでしたね。

ー社長というバトンを渡す相手を小倉さんに決めた理由を教えていただけますか?

金光:小倉君は武内製薬に取締役として入社した2023年1月より4年以上前から外部コンサルとして携わってくれていました。途中からは実質社外取締役のような形で、経営判断に関する相談とか、社内制度の整備、社内研修の実施を一緒にやってくれていて、社員10名くらいの頃からずっと伴走してくれていたんです。今や中核事業であるプロテイン事業も、実は一番最初の事業構想・事業計画を僕と小倉君で描いたところから始まってたりします。

上手くいったこともいかなかったことも全て共有してきたので、武内製薬への理解度も非常に深いし、経営課題や今後向かっていく方向性についても僕と同じビジョンを持っているので、まずそこに対する安心感と信頼があったというのが大きな理由ですね。

僕自身、会社の舵取りを手放すことに躊躇がなかったわけではなくて。会社を伸ばし切りたいとか、未来に向かっていい方向に進めていきたいという気持ちはすごくあったんですが、やっぱり小倉君がいてくれたからこそその思いを託すこともできて、この決断ができたんだと思います。僕の右腕のような、信頼できる存在でしたから。

小倉:ありがとうございます。僕にとって金光さんは、未来に向かって一緒に進んでいくパートナーみたいな存在でしたね。多分、お互いが本音を語れる唯一の存在のような、友達のような。
社長って社員のことを一番に考えていて、みんなが成長できるようにとか気持ちよく働けるようにとか、色々考えているんですけど、だからこそ社長自身の味方がいない・本音で話せないというのはよくある話で。そんな中、僕はもともと外部コンサルタントという立場でもあったので、逆に本音で話し合える仲でした。金光さんが全部話してくれるから僕も話せるみたいな関係性でしたね。会社の拡大やその先のゴール、売上・利益をどうやって上げていくかとか、もう少し砕けた話とか。そういう意味で、本音で、本気で話し合えるパートナーだったと思っています。

金光:今はもうただの仲良しだよね。元々関係が長かったから、休みの日にもチャットしたり、家族よりも連絡取ってるかもしれない。(笑)

小倉:朝4時くらいに「もう起きちゃった」って連絡が来たり、「おはよ」とか「今日もがんばろー」とか、友達というかもはや恋人みたいなやり取りをしてます。(笑)

ー金光前社長が退任され、これまでのように一緒に仕事が出来なくなるということに対して率直にどんなお気持ちでしたか?

小倉:寂しさはめちゃくちゃありましたね。金光さんから社員みんなに社長交代のことを発表した日、「あぁ、ついにこの日が来たかー」って感じで泣きかけましたね。泣いてはいないですが。(笑)
あとこれまでの僕らの共通の話題って、やっぱり「武内製薬の未来」についてだったので、それが語れなくなるのはシンプルに寂しいなと。

金光:僕も寂しさはありました。本当に一緒に同じ目標に向かって、感情とか色んなものをシェアできる唯一のパートナーだったので、今後も付き合いは続いていくけど、同じ目標に向かっていくことが出来なくなるのはやっぱり寂しいかな。社長に就任することに対して不安とかはなかった?

小倉:不安はほとんどなかったですね。そもそも人に頼られるのが好きですし、何事も全力で楽しむっていうマインドなので。頼られることの最終形態ってやっぱり自分の組織を作って、みんなが気持ちよく働ける世界線を作ることだと思っていましたし、もともと社長業もやりたかったんですよね。なので不安よりもワクワクの方が強いです。

もちろん今までよりもさらに責任を伴う立場になるし、役割を果たさないといけないと思っていて。金光さんや武内製薬の社員たち、グループ会社の方々、取引先の皆様の期待値を超えていかなければ意味がないと思っているので、それをどうやってやるか、みたいなことしか考えていないです。そうすると不安よりもやることがどんどん溢れてくるので、それを1つずつ楽しく、スピーディーにみんなを巻き込みながら進めています。

ー金光前社長が今後の武内製薬に期待することを教えていただけますか。

金光:例えば今後50年、100年経つと組織は新陳代謝を繰り返していって、今いるメンバーはいなくなり、また次の世代に引き継がれていくと思います。今あるブランドも変わっているかもしれないし、全く違う事業をやっているかもしれない。じゃあそんな中で変わらないものは何かと言うと、僕たちが大切にしているミッション・バリューしかないと思っているんです(ミッション:もっと自分を好きなる体験を世界に届ける/バリュー:SuperSpeedy、Ownership、Positive)。

ミッションも時代や産業構造が変われば、それに伴って少しずつ変わるかもしれないけれど、武内製薬全員の行動指針であるバリューだけは本当に変わらない、価値あるものだと思うんですよ。SuperSpeedy、Ownership、Positive。時代が変わっても、業種が変わっても、どんなメンバーであっても、この3つを体現できる組織であればきっと素晴らしいサービスや商品を世の中に提供し続けるだろうと思っています。なのでそこを大事にして、時代や世の中にとって有意義な商品やサービスを提供していく企業体であってくれたら、と願っています。

ーありがとうございます。では最後に小倉社長から、武内製薬としての今後の展望を教えてください。

小倉:金光さんの話にも繋がりますが、今後一番やっていきたいことは、ミッションの総量を増やしていくことですね。武内製薬では「もっと自分を好きになる体験を世界に届ける」仕事をしているということをまずは社内の全員が認識した上で、EC/卸/OEMの各事業でどんどんお客様を増やしていくことによって、結果それがミッションの総量最大化に繋がっていくと思うんです。

そのためには、まずみんなでバリューを体現していくこと。僕は常に社員のみんなに飽きてほしくないし、チャレンジし続けられる環境を整えたいと思っていて。そのチャレンジを社員1人1人が「SuperSpeedy」に「Ownership」を持って「Positive」に達成できたら、会社として生み出せるミッションの総量って絶対に増えていくと思うんです。ミッション達成のために設定しているバリューなので、バリューを体現する量が増えれば、比例してミッションの総量も増えていくはずですよね。
なので全力で楽しめる・チャレンジできる環境をひたすら整えていって、ミッション達成の総量を増やしていきたいと考えています。結果として売上・利益の最大化にも確実に繋がりますしね。

金光:小倉君は人当たりがやわらかく人が付いてきやすいタイプなので、僕とはまた違った形の、相互のコミュニケーションに基づいたリーダーシップを発揮してくれることを期待しています。


いかがでしたでしょうか?
武内製薬はこれまでの10年間で種を蒔き育て上げてきた事業や自社ブランドを基盤に、今後も「もっと自分を好きになる体験を世界に届ける」ため、社員一同邁進してまいります。


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