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シグマアイのポテンシャルを世に放つために、自分の会社を持ちながらも、プロジェクトにジョインした

シグマアイでプロダクト開発を担う吉本さん。IT企業の代表や医療ベンチャーの取締役を務めながら、2020年よりプロジェクトにジョインしました。外部から開発をディレクションする立場から、シグマアイの強みや課題について聞いてみました。


吉本 隆久

株式会社アルジェブラテクノロジーズ 代表取締役

株式会社ソティステクノロジーズ 取締役



日本には埋もれている先端技術が多すぎる

大学院では化学系の研究を行い、インターンシップで惹かれたデンソーに入社しました。半導体設計と技術企画を担当したのですが、今のキャリアに影響を与えているのは技術企画の仕事です。社内の要素技術を精査して、新しい事業に結びつける「橋渡し」のような仕事をしていました。同時に社外の技術にも目を向けたのですが、そこで世の中には埋もれている先端研究が多すぎることに気付いたのです。この状況は日本にとって勿体ないと痛切に感じて、自らの会社を立ち上げました。

社名は「アルジェブラテクノロジーズ」。「シンプルに世の中をアップデートさせたい」との想いで起業しました。大学に対する研究開発支援や、研究シーズに投資しているVCと組んでソフトウェア開発の支援を行う会社です。基礎研究の価値を社会に届けることで、新しい当たり前をつくっていく。そのチャレンジを今も続けています。


技術よりも、ビジョンや哲学を大切にする社風に惹かれた

シグマアイのプロジェクトへのジョインは、元デンソーの先輩に声を掛けられたから。代表の大関さんは日本でも有数の量子コンピュータの研究者で、名前はもちろん知っていました。その取り組みが社会に認められるのを支援したい、会社の拡大に同じ現場で立ち会いたい、社員の皆さんと一緒に成長したい。純粋にそう感じて、胸が熱くなったのを覚えています。

正直、ジョインする際には、「量子コンピュータ」のキーワードにはそこまで惹かれませんでした。シーズ系のベンチャー企業は「私たちの技術を買ってください」とアピールするケースが多いのですが、シグマアイはほとんどそのような話をしなかった。「ニューノーマル時代の生活様式を生み出したい」というビジョンや「人はどうやったら幸せになれるのか」といった哲学的な議論が中心で、魅力的に映りました。大学の研究者が設立したベンチャー企業にもかかわらず、「想いが大事で、技術は柔軟に変えていけばいい」というスタンス。これには強く共感しましたね。それ以降は、自分の会社を経営する身でありながら、シグマアイのプロジェクトにどっぷりと浸かるようになりました。


痛みを伴うプロダクト改修を厭わない

プロダクトのビジョン設計・策定から開発ディレクションまで、一連の流れをリードしています。担当しているメインのプロダクトは、量子アニーリングの技術を導入した「New Normal Scheduler」。量子アニーリングを活用した、オフィス・リモート勤務を自動的に割り振るアプリです。「離れているからこそ、今まで以上の働き方、生き方ができる」をコンセプトにバージョン1をリリースしました。

その後、ユーザーの要望を受けて、バージョン2は全く異なるものを開発しています。インターフェースやファーストビューは大きく改修していて、おそらく同じプロダクトだと言っても、誰も気付かないかも(笑)。改修に当たっては多くの議論を行いましたが、このおかげで良いサービスが考えられているのだと思います。まだまだこれからではありますが。シグマアイは、自分たちの想いの軸に関わるような議論には決して妥協しない会社なんです。過去を否定してでも、未来を優先する。こういったビジョナリーなスタンスは、私は大好きですね。


個人と個人の信頼感が、チャレンジのベースになっている

自らで高い目標を掲げて、メンバーが一体となってチャレンジする。そのスタンスの根っ子には、シグマアイならではの幾つかのカルチャーがあると思います。1つ目は、「メンバー個人がリスペクトされる環境」です。一般的な企業と比べても、本当の意味で組織として個人に自由を与えて、全体としてのパフォーマンスが発揮できている。希有な集団だと感じてます。

個性が強いメンバーが自由に振る舞っていても、決してバラバラにはならない。一人ひとりがリスペクトしあって、信頼感が醸成されている。メンバー同士の自己開示がかなり進んでいて、パーソナリティや得意分野が共有されているのも大きいですね。「この議論は●●さんの着眼点が参考になりそうだから相談してみよう」「このフェーズの論点整理は重要だから、○○さんに協力をお願いしよう」といったように、強みを最大限に活かした協業ができています。


人間の価値観の根底から始まるものづくり

2つ目の特性は、「議論を大切にする」というスタンス。「人はこの時代に何に困っているのだろう」「どうやったら幸せになれるのだろう」と根源的なテーマを頻繁にディスカッションしています。大学発のベンチャーなのですが、実は技術のことは全体の1%も議論されません(笑)。社会のこと、人のことがミーティングのメインテーマです。かなり深堀った議論が行われるので、自分自身の価値観にも向き合わざるを得ないし、それがガンガン揺さぶられる。だからこそ、生まれてきたコンセプトは強く揺るぎないものになるのでしょう。

そして、3つ目は、「全員がフラット」であること。誰が言ったか、ではなくて、何を言ったか。常に価値のある考えは歓迎されるので、立場や肩書きに萎縮する必要もない。全員がフラットで、私のような外部スタッフと内部の社員との間で、溝を感じることはありませんし、研究者とビジネスサイドについても同様です。純粋に良いプロダクトをつくる。ここまで目標にピュアに邁進できる環境は、それほど多くはないと感じています。


ビジョナリーなフロントエンドエンジニアが足りない

そうは言っても、開発組織の課題はあります。私自身は開発ディレクションを担当しているのですが、特にゼロイチでクイックにモノをつくって検証できる、フロントエンドエンジニアが足りていません。色々なお客様がシグマアイの技術やサービスに興味を持ってくれていて、新しいニーズを寄せられるケースが増えました。ただ現状は、それに満足に対応できているとは言いがたい。その穴を埋めるために、自らでコンセプトを設計してPoCをクイックにつくれる人にジョインいただきたいのです。

「次の世の中の当たり前をつくりたい」という想いを持っている人は、間違いなくシグマアイはフィットするでしょう。格好良いUIを実装することも大切ですが、ビジョンから一緒に議論して、骨太なプロダクトをつくっていきたいです。また、完全にリモートワークでプロジェクトを進めているので、日本全国、いや海外に住んでいらっしゃる方も、そのままの環境で活躍できますよ。

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