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[メンバーインタビュー]大手企業という大きな船にのんびり乗っていた私が、今は一生懸命イカダを漕いでいる

Q:Akemiさんのバックグラウンドを教えてください

単調な事務作業に違和感を感じ、見つめ直した自分のキャリア

私はもともと英語を通じて海外の文化に触れることが好きだったので、海外と関われる仕事を志望していました。大学卒業後は、地元の大手物流企業に入社しました。配属先は実家近くの支店で、国際海上輸送の貿易事務のほか、経理や総務など幅広い業務に携わっていました。ただ、右から左へ書類を流すだけの仕事に対し、やりがいを感じなかったし、長期的なキャリアを考えた時に不安を感じたこと、さらに海外と関われる仕事でもなかったことから、秘書へキャリアチェンジしました。

転職先は大手外資系企業で、グループセクレタリーの仕事に就きました。希望通り、日常的に英語を使い臨機応変に対応できる仕事で、充実した日々を過ごしていました。しかしリーマンショックの影響で、アジアパシフィック地域からの撤退が決まり、私も退職することに。次の仕事を見つけようにも、秘書というポジション自体が転職市場からなくなってしまいました。

肌で感じた新規事業の面白さ。バックオフィス構築と広報という仕事の魅力

生活のためには働かないとならないので、秘書は諦め、貿易&営業事務の仕事に就きました。東証一部上場企業の新規事業部で、当時、出始めたばかりのスマートフォン用タッチパネルのガラスを作る会社でした。フィーチャーフォンからスマホへと移行する時代の中で、市場が刻一刻と変わっていくのを目の当たりにしました。チームで力を合わせて新たな市場に挑んでいく。新規事業ってなんて面白いんだろう!と思いました。残念ながら戦略がうまく行かず、私がいた会社の市場規模は縮小していきましたが…。

その頃、秘書検定を取得したこともあり、社長秘書の求人に応募しました。新規事業に関わりたかったので、女性社長が立ち上げた創業5年目の会社に入社しました。最初は社長と私だけの二人三脚からスタート。秘書といっても、スケジュール管理や経費精算だけするような秘書ではなく、議員秘書のような秘書でした。資金繰りから採用活動、展示会運営にカスタマーサポート、新製品の開発会議や外注企業との折衝。本当になんでもやりました。仕事に対してものすごく厳しい社長で、それまで事務経験しかなかった私を、ちゃんと「普通に」仕事ができるように育ててもらいました。

業務には広報の仕事も含まれていて、ある日、私が送った手紙がきっかけで、全国放送のテレビ番組に社長を取り上げてもらったことがあったんです。放映されると、会社宛に電話やメールをたくさんいただきました。その多くは「社長の高い志に心を打たれた」というもの。高い費用をかけて広告を打つわけではなく、自分の行動で世の中と会社を繋ぎ、会社に大きなインパクトを与えることができる、それが広報の仕事の醍醐味だと痛感したのです。広報ってとてもやりがいのある仕事だなと、改めて思いました。

紆余曲折を経て辿り着いた答えは、色々な企業に貢献するバックオフィス業務委託

次の会社は起業家の社長が20年前に立ち上げた会社でした。事業承継を経て第二創業期を迎えたところで、自社で手掛けた小児心臓外科用手術器械を海外進出させるための、事業企画業務担当として採用されました。ただ社内の都合で海外進出どころではなくなってしまい、私の業務もなくなるということで、会社都合退職をすることになりました。

失業中は、職業訓練でWebサイトを作成する技術を学べることを知り、3ヶ月間、毎日学校に通って勉強をしました。Webサイト制作は広報で役立つだろうと考えたからです。Photoshopでデザインカンプを作ったり、HTMLやCSSを書いたり、とても面白かったですよ。

次の仕事をどうしようかと考えていたときに、自分の「なんでも屋さん」のスキルがスモールビジネスですごく必要とされていることに気づきました。そこで、業務委託として色々な会社の成長に貢献したいと思ったんです。過去の零細企業の経験からも、なんでもできる人材がなかなか見つからなくて、みんな困っていることはよく知っていました。さらに、そうした企業には広報担当が不在のことも少なくないので、そこも一緒に面倒を見てあげられるような、そんなバックオフィスサービスを提供したいと考えていました。社長との距離が近く、経営方針や経営課題を把握しやすいバックオフィスが広報を兼務するのは効率が良いと思ったからです。

Q:MODEに入社した決め手はどんなところですか

必要とされたから、もう一度正社員になることを決意

MODEは週3日のパートタイムで採用されたんですが、その後正社員にならないかとオファーをいただきました。色々な会社に貢献する働き方と、MODEで働くのとで迷い、父に相談すると「良いオファーだし進めてもらったら良いじゃないか」と言われました。正直、一社だけで働くのってリスクが高いからちょっとやだなと思っていました。就職氷河期で新卒入社すら困難だった世代。社会に出てからも、事業方針の転換や経営悪化といった会社の都合に振り回されてきたから、余計にそう思っていました。ですが、MODEは社員が良い人ばかりで、自由度が高く、働きやすいことは分かっていたので、話を進めてもらうことにしました。何より、自分を必要としてくれているなら、その期待に応えたいと思ったんです。

MODEはスタートアップだし、海外にも関われる。やりたいことに挑戦させてもらえるし、自分のアイデアを自由に提案できる。私にとっては理想的な職場です。大手企業という大きな船にのんびり乗っていた私が、今は一生懸命イカダを漕いでいる。人生は面白いですよね。

Q:Akemiさんの趣味はなんですか

知れば知るほど奥深いワインの世界!作り手の情熱の虜に

趣味はワイン。休みが一ヶ月もらえて、海外にも問題なく渡航できる状態だったら、世界のワイン産地を巡りたいですね。一ヶ月じゃ足りないか(笑) ワインは20歳くらいから飲んでいたんですが、25歳くらいからちょっとしたワイン教室に通ったことがきっかけで、ワイン友達ができてどんどん面白くなってきました。コロナ禍では、海外旅行に行けない代わりにワインの勉強をして資格を2つ取りました。

ワイナリー訪問でせっかく作り手さんが熱く語ってくれても、話が分からないことが多かったので、もっと彼らの話を理解したいと思ったのがきっかけです。起業家もそうですが、何かを成し遂げようとしている人たちの情熱が好きなんです。

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