こんにちは。ライターの吉田愛です。Sun Growing代表・田川陽一さんのインタビューシリーズも、いよいよ最終回。第1回は、田川さんの原点である野球や起業ストーリーを通して“Sun Growingらしさ”を。第2回では、会社の成長を支える“一緒に働く仲間への想い”について伺いました。
そして最終回の今回は、田川さんが描くSun Growingの未来について。今後5年で「100億企業」という明確なビジョンを掲げる中で、どんな事業を展開し、どんな組織を目指しているのか。AI時代を生き抜くために、Sun Growingが大切にしている“人と組織のこれから”についてお聞きしました。
「事業を始める理由」は、明確でなければならない
―現在もさまざまな事業を手掛けていますが、田川さんが新しい事業を始めるときの“基準”があると伺いました。その基準とはどんなものなのでしょうか?
そうですね。新しい事業をはじめるときは、3つの基準を必ず意識しています。1つ目は「自社がやる理由が明確であること」。つまり、うちがやる意味があるのかどうかです。2つ目は「既存事業との親和性があること」。その事業をやることで今ある事業に良い影響が出るか。3つ目は「発展性があるかどうか」。市場を見た上で、将来的にスケールできるかどうか。この3つが揃っていなければ、どんなに面白いアイデアでもやらないと決めています。競合比較をして、勝てる理由を何も考えず感覚的に3つくらい語れる状態であることが理想かもしれませんね。
―多岐にわたる事業を展開する中で、Sun Growingならではの強みや、これからさらに伸ばしていきたい分野はどんなところだと感じていますか?
Sun Growingでは現在、EC関連事業、物販、採用コンサルティングなどのHR事業、プラットフォーム運用、SNS運用支援など複数の事業を展開しています。そのなかで僕自身、Sun Growingのカルチャーは、AI時代にこそ必要とされるものであると考えているんです。
AIが進化することで、情報のアウトプットはどんどんコモディティ化しています。誰が作っても似たようなアウトプットになるというか、“機械っぽさ”が出てしまうんです。だからこそ、どんな事業においても人間にしかできない仕事―――たとえば「信用」や「信頼」といった、目に見えない価値を積み上げることが重要になる。それはAIには絶対にできないことです。
AIの時代だからこそ、人でしか成し得ない、相手目線の奉仕精神や、なんとかするという積極的なマインド、圧倒的スピードと実行量といった、Sun Growingらしいカルチャーの希少性はもっと高まると確信しているんです。「AIを使いこなせる泥臭い集団になること」をさらに強化していきたいですよね。
「AIを定着させることで、中小企業を強くする」
―AIというキーワードが出ましたが、ますます加速するであろうこのAI時代において、Sun Growingはどんな価値提供をしていきたいと考えていらっしゃいますか?
いま新たに、中小企業の経営者・経営層を対象に「AIコーチング事業」を立ち上げようと進めています。大手企業はAI導入をはじめ生産性向上に積極的に取り組んでいますが、中小企業はまだまだ出遅れています。このままだと、差がどんどん広がって中小企業が淘汰されていく未来しか見えない。だから、半ば無理やりにでも経営レイヤーに向けてAIを定着化させていくことが大切だと考えているんです。AIを使えるようになることで中小企業が強くなり、それが最終的には国の力にもつながる。実際、今は僕自身がモデルケースとしてAIを導入しながら新しい事業の準備もスタートしています。AIを定着させ、強い中小企業を増やす。そしてさらに強い日本をつくる。その仕組みをつくるのが、Sun Growingの新たな挑戦だと思っています。
100億企業を目指すために、必要なのは“右腕”
―田川さんはSun Growingをあと5年で「100億企業」にすると公言されています。そのビジョンの中で、一番の課題としていることは何でしょうか?
そうですね。今のSun Growingには、20億・30億といった規模の大きな事業になりそうな“軸となる事業”がまだない。これが今の課題です。現状は複数の事業を展開していますが、どれも安定はしているものの、Jカーブを描ける成功体験が必要だと思っています。現在のSun Growingの年商はおよそ12億円。このままでも成立するんですが、やっぱりスケールに限界があります。2〜3億、5億、10億規模の事業を10本つくれば100億に届くという感覚はあるけれど、あと5年で達成しようと思うと正直しんどい。来期は20億くらいはいけると思いますが、その先のイメージがまだ具体的に描けていません。
―会社を成長させるという意味で、田川さんと共にスピード感を持って、未来をともに描けるメンバーが必要ということなんですね。
はい。このレイヤーで一緒に話せるメンバーが社内にいてほしいですね。5億・10億規模の事業をどう作るか、というレベル感で議論できる人。いわゆるNo2、No3のような存在ですね。同じ目線で、同じ速度感で走れる仲間がいたら、もっともっと、大きな挑戦ができるんじゃないかなと思っているんです。
5年後、そして10年後。Sun Growingの未来とは?
―「100億企業」を目指すなかで、Sun Growingは組織として、どのように成長していきたいと考えていますか?
時代の変化の速度が加速度的にあがっているなかで、Sun Growingが考える成長とは、「仕事を通じて生きていく力」を身につけることです。だからまずは、もっともっと、一緒に働くメンバーの市場価値を上げられる組織になることが第一。現代社会の中で市場価値を高めるということは、お金を生み出せる人になること=稼げる人になるということ。“Sun Growingで働いていた”ということ自体が、市場価値を高め、その人のキャリアの中で誇りになるような企業にしていきたいですね。
100億という数字はあくまで通過点です。会社としてのスケールも大事ですが、一番大切なのは“人の成長”。どんなに仕組みが整っても、結局動かすのは人です。だからこれからも、挑戦する人を全力で応援できる、成長できる会社でありたいと思っています。
──編集後記
田川さんのインタビューで印象に残ったのは、田川さんご自身が「社内の誰よりも自分がやり切り、誰よりも成長している経営者」であるということ。そして「社員にやりがいと成長をもたらす経営者」であるということでした。
Sun Growingで働くということは、ただ会社に所属すること、ただお金を稼ぐこと、ではありません。自分の市場価値を高め、挑戦を通して「自らの成長」を実感できる環境に身を置ける。仲間と信頼を築きながら、自分の力で未来を切り開いていける。そんな実践的な成長機会が、この会社にあるということを、田川さんの熱い言葉からひしひしと感じました。
“自分を信じて成長したい”、“誠実に挑戦を続けたい”ーーー熱い想いを持っている方。そんなあなたにこそ、Sun Growingというフィールドはぴったりだと思います。ぜひ一度、田川さんと一緒に働くメンバーと話しをしてみませんか?
【株式会社Sun Growing CEO田川さんのインタビュー連載はこちらから】
ーVol.1 Sun Growingらしさとは? 働いて自己成長を実現。逆境から生まれた“本気の仕事観”
ー Vol.2 Sun Growingの“人が育つ組織”のひみつ。一緒に働くメンバーが全員「稼げる人」に成長できる理由