Webマーケティング業界において、即戦力となる若手や未経験者の育成は多くの企業が直面する大きな課題です。感覚的な指導や表面的なノウハウの共有だけでは、熟練者の暗黙知が体系的に伝わらず、再現性のあるスキルを身につける前に挫折してしまうケースも少なくありません。
PICKLISTでは、こうした課題を解消するため、「顧客の潜在的な課題を発見し、仮説を立てて実行・検証できるプロのマーケター」の育成に向けた独自のオンボーディングプログラムを設計しています。
今回は、PICKLISTの研修カリキュラムの全貌と、実際にこの研修を経て未経験から早期立ち上げを果たした新入社員のリアルな声をお届けします。
目次
成果を出すマーケターの「ありたい姿」から逆算した研修の全貌
PICKLISTの研修プログラムは、単に「業務手順やツールの使い方」を教える作業的なレクチャーではありません。今後どれだけ組織が大きくなっても変わらずに大事にしたい「PICKLISTで活躍するマーケターの共通項」を言語化し、そこから逆算してカリキュラムを構築しています。
私たちが定義するマーケターのありたい姿とは、与えられたタスクをこなすだけの作業者ではなく、「なぜその数字が出ているのか」「ターゲットのどんなインサイトを突くべきか」を自ら問い続けられる存在です。
Webマーケティングの世界では、昨日までの正解が明日には不正解になることが日常茶飯事です。そのため、固定化したマニュアルを記憶させる研修には意味がありません。変化の激しい市場においても自力で正解を作り出せるよう、思考の根本となる「仮説検証のプロセス」と「抽象と具体を行き来する力」を身体に染み込ませることに重きを置いています。
入社前には、基礎的なマーケティング思考やターゲット理解の補助線として指定書籍の読み込みを実施。基礎知識の土台を整えた状態で入社を迎え、すぐに実践的な思考トレーニングへと移行できる体制を整えています。
思考体力を鍛え上げる「写経」と「因数分解」のプロセス
入社後にまず取り組むのが、社内や市場で実際に高い成果(粗利・獲得数)を出している優れた動画広告クリエイティブを分析する「写経」と「因数分解」です。
「写経」とは、ヒットしている動画広告の台本、ナレーション、テロップ、映像素材の変化を1行ずつすべて文字に書き起こす作業を指します。これらを100本から200本規模で徹底的に書き起こしていきます。
そして、単に文字起こしをするだけで終わらせないのがPICKLISTの研修の核である「因数分解」です。書き起こした台本に対して、以下のような問いを自らに投げかけながら分析を深めていきます。
「なぜ冒頭の1〜2秒でこの映像素材とテロップを使っているのか?」
「なぜこのタイミングでターゲットの悩みを言語化しているのか?」
「なぜこのオファー(訴求)の順番なのか?」
表面的なデザインの良し悪しを眺めるのではなく、「読者のどんな感情や潜在ニーズに働きかけるために、この構成になっているのか」という意図を細かく分解します。
この「具体的な事例(動画広告)」から「共通する本質(なぜ当たるのかという構造)」を抽出する抽象化のトレーニングを何度も反復することで、未経験者であっても当たるクリエイティブの再現性を感覚ではなく理論として掴むことができるようになります。
▼実際に使用しているシート
主観を排した「一次情報」と熱量の高いフィードバック環境
徹底的な因数分解を行っても、自己満足の分析で終わってしまっては意味がありません。PICKLISTでは、分析したアウトプットに対して先輩や上長が徹底的なフィードバックを行います。
ここでフィードバックをくれるのは、現場を離れた単なる管理職ではありません。彼ら自身が、戦略立案からクリエイティブ制作、広告運用、データ分析に至るまでの全工程を一人で完結させる「フルスタックマーケター」として、最前線で活躍するトッププレイヤーたちです。中には、月に数百万円以上の粗利を個人で叩き出す実績を持つメンバーもおり、そうした本物のプロフェッショナルたちから直接「勝つための思考プロセス」を学べるのが、この環境の最大の価値です。
フィードバックの場で重視されるのは、個人の主観や曖昧さを一切排した「一次情報(実際の数値データ)」です。毎日の朝会や日々の業務時間の中で、実際の広告管理画面や数値を大きなモニターに映し出し、全員で状況を可視化します。
「なぜこの数値が下がっているのか」「因数分解した仮説と、実際の数値結果のギャップはどこにあるのか」を全員で議論し、ときに「ここがまだ甘い」「ターゲットの心理になりきれていない」と本質にたどり着くまで徹底的に要因を深掘りする、妥協のないフィードバックを受けることもあります。
こうした妥協のないフィードバックは、指導する先輩側も自身の思考を言語化して伝えるプロセスで新たな学びを得ており、チーム全体で互いを高め合う利他的なカルチャーが醸成されています。
正解を与えられるのを待つのではなく、自らの仮説をぶつけにいく「能動性」があれば、最短距離でプロのマーケターへと成長できる環境です。
【新入社員の声】未経験から1ヶ月で複数媒体を運用するマーケターへ
実際にPICKLISTのオンボーディングプログラムを経て、未経験から現場の最前線で成果を出し始めている新入社員の生の声をご紹介します。
Q:入社前の準備から研修スタートまでの流れを教えてください
A:前職は全く異なる業界の営業職に従事しており、Webマーケティングの知識はゼロからのスタートでした。ただ、昔から趣味でTikTok投稿などを経験していたこともあり、データや数値を追うWebマーケティングの世界に強い興味を持って入社を決意しました。
入社前には、会社から購入していただいたマーケティングの基礎書籍を事前に送ってもらい、まずは1冊じっくり読み込んだ上で入社日を迎えました。全く知識がない状態からスタートすることへの不安よりも、私の性格上「新しいことに挑戦できる」という楽しみな気持ちの方が大きく、『よし、やってやるぞ』というワクワクした状態で研修に入ることができました!
Q:実際に「写経」と「因数分解」を体験してみてどうでしたか?
A:入社後の約2週間は、ひたすら写経と因数分解に集中しました。約50本の優れた動画広告クリエイティブを1行1行書き起こし、『なぜこの素材なのか』『なぜこの言葉選びなのか』を徹底的に掘り下げていきました。
やってみると想像以上に頭を使います。最初は自分の語彙力のなさや解像度の低さに苦しみ、感覚的なものを無理やりにでも言葉にする作業で毎日脳がクタクタになりました。しかし、自分が記入した分析に対して先輩や上長が何度も親身にフィードバックをくださり、『ここはこういう意図なんだよ』と気づきを与えてくれたことで、徐々にクリエイティブの裏側にあるロジックが見えるようになっていきました。
この研修を通じて一番変わったのは、日常のすべての情報に対する意識です。街を歩いているときに見かける看板広告や歯医者のポスター、SNSで流れてくる動画に対して『なぜこの色(安心感を与える青など)を使っているのか?』『なぜこの順番で伝えているのか?』と、常に『なぜ?』を自問自答する思考の癖がつくようになりました。
Q:現在の業務内容と、研修成果の実感について教えてください
A:写経で思考の基礎体力をつけた後、まずは自社で実績のあるヒットクリエイティブの『冒頭部分(最初の1〜3秒)』を掛け合わせた検証作業からスタートし、同時に実際の広告運用も任せていただきました。現在は入社2カ月目に入り、1つの商材を担当しながらMeta(Facebook/Instagram)だけでなく、YouTubeやTikTokなど複数の媒体へ運用を広げています。
未経験から成果を出せる最大の秘訣は、「ゼロから全く新しいクリエイティブを生み出そうとしないこと」です。最初は、他社や市場で当たっているクリエイティブの型を深く分析し、自分の担当商材に適切に転用するのが一番の近道だと学びました。
ただ、これを「大雑把」にやってしまうと絶対に失敗します。解像度が低いまま形だけを真似ても成果は出ません。1行1行の意図を完璧に言語化し、上長から徹底的にフィードバックをもらって極限まで分析し尽くしてから転用する。この泥臭い分析を妥協せずにやり切れるかどうかが、成果を出せるかの分かれ道だと思います。
Q:PICKLISTの環境の魅力と、どのような人が成長できると思いますか?
A:環境の魅力は、年齢や役職に関係なく、非常に距離感が近くてフラットにコミュニケーションが取れることです。仕事の話だけでなく雑談も交えながら、双方が気持ちよくアプローチできる空気感があるため、分からないことをすぐに壁打ちできる安心感があります。
ここで成長できる人の条件は、「大雑把ではなく、細部までじっくり思考できる人」だと思います。なんとなくで済ませず、一つのクリエイティブに対して「なぜ?」を突き詰められる人であれば、未経験でも必ずプロフェッショナルになれます。新しい知識を吸収し、自分の頭で考え抜くことを楽しめる人には、最高の成長環境とやりがいが待っているはずです。
PICKLISTが求める人物像と、ともに挑む未来
PICKLISTが目指すのは、「全員がプロとして勝ちにこだわり、お互いを引き上げ合える強い組織」です。そのために、私たちが採用において最も重視しているのは、現時点でのスキルや業界経験の有無ではありません。
私たちが求める人物像は、非常にシンプルです。
◼︎素直さ(自己開示と吸収力)
自分の失敗や分からないことを素直に認め、先輩や上長からのフィードバックを言い訳せずに吸収できる柔軟性を持っていること。変なプライドを捨ててに学べる人は、未経験であっても1〜2カ月で驚くほどのスピード成長を遂げます。
◼︎能動性・自ら仮説を立てるスタンス
マニュアルを待つのではなく、「自分はこう考えたのですが、どうでしょうか?」と自ら問いを持ち、能動的にフィードバックを求めに行けること。思考を止めて指示待ちになるのではなく、自ら正解を探しに行く姿勢が求められます。
◼︎成果に対する高い執着心と愚直さ
「絶対に目標を達成したい」「もっと市場価値の高いプロになりたい」という強い向上心を持ち、地道な写経やデータ分析に対しても愚直に向き合える根気強さがあること。
「背中を見て勝手に学べ」と放置することはありませんが、同時に「手取り足取りすべてを教える親切すぎる学校」でもありません。成長を支援するための最高の環境と、一人ひとりに寄り添う真摯なアドバイスを惜しみなく提供します。あとは、あなた自身がどれだけ本気でその環境を活用し、プロのマーケターとして飛躍したいかです。
未経験からでも、本気で成果を出し、自身の力で人生の選択肢を広げたい。そんな熱い想いと素直さを持ったあなたの挑戦を、PICKLISTは心より待っています。
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