「異業界からの転職でも着実に成長できるのか」「安定企業で技術力とマネジメント力を身につけられるのか」――こうした不安を抱える転職検討者の方に、サイバーコム横浜本社の尾形さんの3年間のキャリア形成に関するストーリーは、お役立ていただけるかもしれません。
大学では理工学部でIT以外の分野を学んでいた尾形さんは、2022年に新卒入社し、現在は自動車メーカーのバックオフィス系システムを支える30人規模のプロジェクト内のあるチームで、作業リーダーとして活躍。5名のメンバーを指導しながら、機密性の高い自動車関連の業務システムや経理・健康管理などのシステムのインフラ構築を担当しています。
今回は尾形さんに、異業界からの転職でも通用する成長プロセス、技術的な挑戦、そしてリーダーとしての経験について詳しく話を伺いました。
「IT未経験でも大丈夫」面接で感じた温かい企業文化
――サイバーコムへの入社を決めた理由を教えてください。
尾形: 大学では理工学部で、現在のITとは関係ない化学や工学系の勉強をしていました。就職活動では、工業系メーカーや化学系メーカーを中心に見ていたのですが、ものづくりという観点でIT企業にも目を向け始め、その中でサイバーコムを見つけました。
入社の決め手は大きく2つあります。1つ目はIT未経験者への教育制度や研修制度が充実していること。2つ目は面接担当者の雰囲気や、面接を通じて感じ取れた会社の雰囲気が非常に社員を大切にしているように感じられたことです。
――面接で印象に残っていることはありますか?
尾形: 一番印象に残っているのは、IT未経験ということで「何か勉強しておくことはありますか?」と質問した時の回答です。担当者の方から「入社してからの研修もありますし、継続的に勉強できる機会もあります。今しかできない大学生活を優先して、人間性の部分を伸ばしてほしい」と言っていただきました。
IT未経験だったこともあり、その言葉でかなり心が軽くなりました。
「基礎から着実に」充実したIT未経験者向け研修
――入社から現在まで、どのような案件を担当されてきましたか?
尾形: 1年目は研修の後ネットワークセキュリティ系の案件を1年間担当し、ファイアウォールなどの機器をお客様が導入する際の導入支援を行っていました。1年目ということもあり、1人で最初から進めていく機会はそれほどありませんでしたが、エンドユーザーと直接やり取りする機会もあり、技術的な部分に加えて、お客様との接し方や社会人としての基本的な能力を多く学びました。
2年目以降は案件が変わり、現在も担当している自動車メーカーの業務で使用しているシステムのサーバー更改を担当しています。メインはインフラ構築の支援という形で作業を行っています。
「自動車会社の事業を支える重要システム」バックオフィス系インフラの責任重大さ
――現在の自動車メーカーの案件について詳しく教えてください。
尾形:自動車メーカーが使用している業務システムのインフラが対象です。具体的には、企業が業務の中で使用している経理的な管理システムや健康管理システムといったバックオフィス系に加えて、自動車メーカーらしい業務システムなどで使用しているサーバーの更改を行っています。
例えば、生産計画や進捗管理のシステム 、販売店(ディーラー)での販売等に利用されるシステムなどです。これらは自動車会社の事業の根幹に関わる重要なシステムとなります。
技術的には、基本的にWindowsサーバーとLinuxサーバーの2つを構築・使用しています。作業としてはサーバー構築に加えて、システムで利用するアプリケーションをサーバー上に載せるまでの基礎的な設定を行います。Windowsであればエクスプローラーのフォルダー構成の作成や、Linuxでも同じようにディレクトリ構成を作成するなど、アプリを載せる下準備としてのインフラ基盤の構築を担当しています。
――機密性の高い情報を扱うプレッシャーはいかがですか?
尾形: 健康情報や経理情報などの個人情報に加えて、先ほどお話しした生産計画、販売システムなど、大規模な生産や販売業務にも影響を与えかねないシステムを扱っているため、かなりプレッシャーがあります。データにも直接触れることがあるので、責任の重さを感じています。
ただ、それゆえにシステムを正常に移行できた際の達成感も非常に大きいです。自動車という多くの人の生活に関わる製品を支える重要なシステムの移行を成功させることができた時は、大きなやりがいを感じます。
「30人規模の大型プロジェクト」チーム連携と作業リーダーの役割
――プロジェクトの規模感を教えてください。
尾形: 現在の担当案件は、ビジネスパートナーを含めて30人強の規模です。サイバーコムの中でもおそらく大きめのチームだと思います。
その30人が5~6人ほどのチームに分かれており、チームごとに実際にサーバー自体を構築するチーム、新基盤へ移行するチームなど、複数のチームが存在しています。
――尾形さんは作業リーダーとして活動されているとのことですが、具体的な役割を教えてください。
尾形: 現在、私は作業リーダーという立場で、自身の作業に加えて、作業内容の精査やチームメンバーへの作業指示を行っています。チーム全体のリーダーではなく、作業メンバーのリーダーという感じです。基本的にはチームリーダーを通して横連携を取る形になりますが、チーム内での作業メンバー間では連携を取りやすい環境になっており、気づいたことがあれば情報連携するという形で業務を進めています。
「古い基盤から新しい基盤への移行」技術的成長を実感した転機
――技術的に最も成長を感じた経験を教えてください。
尾形: 3年目になったタイミングで、チームが少し変わりました。インフラ自体を構築するチームから、古いインフラ基盤から新しく構築したインフラ基盤に移行する作業を行うチームに配属になったのです。
そこで業務内容がかなり変わり、今まで1年間やっていた作業とは異なる作業に取り組むことになりました。このチーム変更が、自分の技術的な視野を広げる転換点になったと感じています。
――その困難をどのように乗り越えられましたか?
尾形: 上司や先輩のフォロー体制がかなり整っているので、自分がチームを変わって新しいことを始める際に少し難しいと思ったり、初めてやる作業で躊躇したりすることもありましたが、フォローしてくれるという安心感を持って新しいことにチャレンジでき、乗り越えられました。
チームリーダーやプロジェクトメンバー、サイバーコム全体として、リーダーや上司・先輩に相談しやすい環境があると感じています。
「5名のメンバー指導で学んだこと」リーダーシップの実践と課題
――現在5名の方を指導されているとのことですが、どのような工夫をされていますか?
尾形: 指導する中で難しいと感じたのは、一度説明してその場では質問もなく終わるのですが、実際にその教えた内容で作業をするとなると、やはり分からないということが結構あることです。
そのため、最近は直接作業してもらって、最初の説明の段階から軽く作業してもらうことを重視しています。一方的に説明するだけでは、なかなかうまくいかないと感じています。
――5名の方は年齢層もバラバラだそうですが、指導で工夫している点はありますか?
尾形: 5人全員に同時に対応するのはかなり難しいので、5人の中で誰かに私のノウハウを伝えて、その人からさらに別のメンバーへ伝播していく形を少しずつ取り入れています。自分で全部やるのではなく、ある程度絞って集中的に教えた上で、そこからさらに波及させていく形を取ると効率的だというアドバイスをチームリーダーから頂きました。
「月1回の勉強会と資格取得支援」充実した学習環境
――技術習得のサポート体制はいかがですか?
尾形:様々な分野の有識者による勉強会が定期的に開催され、資格取得のための学習支援などがあり、Udemy等の外部学習プラットフォームを利用した学習支援制度もあります。
――実際に利用されたことはありますか?
尾形: 教材の支援を利用して、Azureなどのクラウドの資格を取得しました。現在の案件でクラウド関連はあまり使っていないのですが、業界としてかなり伸びており、会社としてもクラウド系の知識を身につけてほしいという流れになっているため、自分自身も知識を得たいと思って手をつけ始めています。制度としてはマネジメント関連の講座なども受講できるので、今後はそういった分野も学習したいと考えています。
――社内勉強会にも参加されていますか?
尾形: 月1回程度の頻度で開催されており、私が参加したのは、1年目でLinuxを扱う機会が出てきた時に開催されたLinuxの勉強会や、ネットワーク分野のCCNAに関する勉強会などです。社内の勉強会で取っかかりを作って、外部の制度を利用して深く学ぶという流れがやりやすく、そういった点で制度が充実していると感じています。
「特定分野に縛られない多様性」今後のキャリアビジョン
――今後のキャリアビジョンを教えてください。
尾形: 現在インフラエンジニアとして働いていますが、インフラエンジニアといっても様々な分野があります。特定の分野に縛られずに、様々な分野で知識を身につけていきたいと思っています。
IT業界自体がかなり流動的で、技術的なキーワードもどんどん変わっていく業界でもあるので、最新の技術動向にも敏感でありたいです。様々な分野の技術を身につけて、どのような案件に対応できるようなエンジニアになりたいと考えています。
「気軽に声をかけてくれる」温かい職場環境の魅力
――横浜本社で働く魅力について教えてください。
尾形: 上司や先輩にサポートしてもらえる体制があると感じています。私は横浜本社所属ですが、実際に働く場所は客先だったり、在宅だったりと様々です。横浜本社に行く機会もあり、上司や先輩に相談しやすい雰囲気があります。
私の経験としても、フォローしてくれる環境があるため、初めてのことに取り組んでみるという時でも、心理的に取り組みやすい環境だと感じています。
――コミュニケーションの取りやすさはいかがですか?
尾形: 仕事の話ではなくても話しかけてくれる方が多いです。挨拶についても、こちらが気づいていなくても、向こうの方から挨拶してくれたりするので、気軽に話しかけてくれる方が多いと思います。
「多様な分野とチーム連携」転職検討者へのメッセージ
――最後に、転職を検討している方々へメッセージをお願いします。
尾形: サイバーコムは本当に多様な業界や分野で力を発揮している会社だと思うので、特定の分野に限らず、様々な分野に挑戦したいという方には非常に魅力的だと思います。
それとともに、最近では特定の分野に特化したチームや、最先端の技術を学んでいるTAKUMI室のようなチームも存在しているので、そういった方向性を希望される方にも対応できる環境となっています。
人数やプロジェクトは様々ですが、基本的にはチームで働くことになるので、チームで連携を取りながら課題解決をしていきたいという方とぜひ一緒に働きたいです。
編集後記
尾形さんのお話で最も印象的だったのは、IT未経験からわずか3年で30人規模のプロジェクトで作業リーダーを任されるまでの成長の速さと、その背景にある充実したサポート体制でした。特に「フォローしてくれるという安心感を持って新しいことにチャレンジできる」という言葉からは、サイバーコムの人を大切にする企業文化がよく表れていると感じました。
また、機密性の高いバックオフィス系システムを扱う責任感と、5名のメンバーを指導するリーダーシップ経験を通じて、技術力だけでなく人間力も大きく成長していることが伺えました。月1回の勉強会など、継続的な学習環境が整っていることも、長期的なキャリア形成を考える転職検討者にとって魅力的なポイントでしょう。
「特定の分野に縛られずに、様々な分野で知識を身につけたい」という尾形さんの言葉は、多様な技術領域で事業を展開するサイバーコムならではの成長機会を象徴していると感じました。
以下のような方は、ぜひサイバーコムへの応募をご検討ください:
- IT未経験から転職を検討している理系出身者
- 安定企業でインフラエンジニアとしてキャリアを築きたい方
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- マネジメント経験を積みたい若手エンジニア
- チーム連携を重視して働きたい方
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