「プライム案件でお客様と直接やり取りがしたい」「技術だけでなくマネジメントも経験したい」――多くのエンジニアが転職で求めるこうした働き方を、サイバーコム仙台オフィスの髙橋さんは中途入社から1年半で実現しています。
VB.NET と OracleやC#を駆使した業務アプリケーション開発で複数名のプロジェクトリーダーを統括し、電力系や製造業など多業種のお客様に対して要件定義から現地導入まで一貫して携わっています。今回は転職の決め手から仙台オフィスで働く魅力まで詳しく話を伺いました。
「もっとお客様と直接やり取りしたい」転職の決め手となった想い
――サイバーコムへの転職を決めた理由を教えてください。
髙橋:転職活動で何社か検討していましたが、前職でのプライム案件の経験から、それができることを前提に探していました。お客様と直接やり取りできる環境で働きたいという思いが根本にありました。
前職ではオフショア開発も含めて幅広い経験を積むことができましたが、よりお客様に近いところで、設計から実装まで一貫して携わりたいという気持ちが強くなっていました。サイバーコムの面談の中で、プライム案件が多くエンドユーザーと直接仕様を決めたり現場に直接伺ったりする機会があると聞いて、非常に魅力を感じました。また、プレイングマネージャーとして活躍してほしいという期待もお聞きしていたので、自分にマッチしていると考えサイバーコムを選びました。
5社同時進行で見えた多業種プロジェクト管理の醍醐味
――入社から現在まで、どのような案件を担当されてきましたか?
髙橋:主に業務アプリケーション、特にクライアント・サーバー型のアプリケーション開発を担当しています。上流工程からシステム導入まで一貫してお客様をサポートしており、複数のお客様のプロジェクトを同時進行で進めています。
業種としては電力・ガス業界、製造業、サービス業など様々なお客様に対してシステム開発を行っています。案件の期間は長くて半年から1年程度で、現在は5社程度を同時進行で担当している状況です。実際に手を動かすというよりは、管理面やお客様との課題解決、交渉などのフォロー業務が中心ですね。
現在担当している製造業のお客様では、金属製品の製造から出荷までの工程管理システムを開発しており、Microsoft Accessで管理されていたシステムをクライアント・サーバー型にリプレイスするプロジェクトです。電力系のお客様では申し込み管理業務や、それに付随する各種業務アプリケーションの開発を担当しています。
「現場で成り立つか」を重視する技術提案のバランス感覚
――技術スタックについて、VB.NET とOracleの組み合わせが多いとのことですが、技術選択にも関わられるのですか?
髙橋:場合によります。お客様によっては「この技術を使いたい」という希望があるなど、既存システムとの連携を考慮して技術を決める場合が9割程度です。
残り1割程度は、お客様が業務改善したいけれどもどうしたら良いか分からないというケースで、その際は私たちから「安価に実現するならこの組み合わせが良いでしょう」「ライセンス費用を抑えたいならPostgreSQLという選択肢もあります」といった提案をしています。
――お客様への技術提案をする際に心がけていることはありますか?
髙橋:自分の中での軸は持った上でお客様とやり取りするようにしており、正しい・正しくないではなく、現場で成り立つか・成り立たないかのバランスを見ることを心がけています。正しいかもしれないが現場では成り立たないということもあるので、そのバランスを経験した引き出しから判断して、改善できそうなことをしている時は「この部分はもう少し効率化できるのではないでしょうか」という提言をするようにしていますね。
――技術を扱うのとお客様とお話するのと、どちらにやりがいを感じますか?
髙橋:どちらかというと、お客様と話している方が楽しいですね。自分はこうだろうと思っていても、現場とギャップがある時もあるんです。そうした声を聞いて「こちらの方が使いやすいのではないでしょうか」という提案をして、お客様に喜んでいただけたときが一番やりがいを感じる瞬間です。
PLC連携で学んだ「お客様と密に相談」する課題解決術
――これまでで最も技術的に挑戦的だった経験について教えてください。
髙橋:検査装置に付随するアプリケーションを担当した時が印象に残っています。PLC(Programmable Logic Controller)という制御系の装置と連動するアプリケーションを開発する際に、PLCとの通信でデータのやり取りを行う必要がありました。
――どのような技術的な難しさがあったのでしょうか?
髙橋:クライアント・サーバー型システムであれば、基本的にはその環境内で処理が完結するのですが、PLC連携では装置とアプリケーションの間で非同期処理やマルチスレッドでの動作を行う必要がありました。配下のメンバーにPLC経験者がおらず、私自身も20年ほど前に経験があった程度で、非同期処理での待ち合わせや、どのタイミングで処理を実行するかといった技術的なポイントを、チームメンバーに伝えることが困難でした。
――そのような状況で、どのように解決されたのですか?
髙橋:お客様と密に相談させていただき解決しました。実は、お客様側でも本来は自社で開発したかったのですが、人手が足りないため代わりに開発してほしいという案件でした。そこで「こういう場合はどのようなセオリーで開発するのが良いでしょうか」といったことを率直にお聞きして、一緒に進めさせていただきました。
「悩む時間が格段に減った」AI活用と開発環境の整備術
――開発環境の整備にも取り組まれているとお聞きしました。
髙橋:入社当初、各案件で使用する開発ツールやルールが統一されていない状況でした。ある案件はGitを使っているけれど、別の案件はファイルサーバーでソース管理をしているといった具合です。ちょうど私が入社した時期がグループ再編の直後だったこともあり、一緒に環境とルールを整備していこうということになりました。
Redmineの活用やGitの導入など、内部の開発プロセスを改善する取り組みを行いました。システム開発をもう少し楽に、かつ品質を向上させるための挑戦を続けています。
――AI活用についても積極的に取り組まれているそうですね。
髙橋:社内のTAKUMI室という部署が開発したAI「ChatTAKUMI™」をコードレビューやプログラミングで積極的に活用しています。プログラムを書く際に「この処理はどのように実装すれば良いか」といった質問を投げかけて、取っ掛かりとして活用しています。従来はWeb検索で情報を探していましたが、AIを使うことで悩む時間が格段に減り、スピードは大幅に向上しました。
「人間観察のスキル」が重要になったマネジメントの学び
――複数名のPLを統括されているとのことですが、マネジメント面でのやりがいや課題について教えてください。
髙橋:多くのビジネスパートナーの方とご一緒しているので、人間観察のスキルが重要になってきました。技術経歴書だけでは分からない部分を、実際に会って「この人はこういう作業が向いている」「この案件を任せてみよう」といった判断をする機会が増えています。2ヶ月間はこの人をこのプロジェクトに配置して、その後は別のプロジェクトに移ってもらうといったことを考える経験も増え、マネジメントスキルが向上していると感じていますね。
――部下の方やビジネスパートナーの方とのコミュニケーションで心がけていることはありますか?
髙橋:上から押し付けるような指示は避けるようにしていますね。特に若いメンバーには、自分が担当している仕事が全体のどの部分なのかを理解した上で、責任を持って業務に取り組んでもらいたいと伝えていて、「なぜこのテストが必要なのか」といったことを考えながら、自分ごととして捉えてもらうことを重視しています。
サイバーコムはマネジメントについて学ぶ管理職研修やeラーニングなどヒューマンスキルを学ぶ場が充実しているので、急に「明日から部下の管理もしてください」と突然任せる会社ではないというところも、すごくいいところだと思います。
「これまでで一番のびのび業務を行える環境」仙台オフィスの魅力とは
――仙台オフィスで働く魅力について教えてください。
髙橋:仙台オフィスの場合、各メンバー間や他部署、上長との距離が近いことが大きな魅力です。何か困った時にざっくばらんに相談しに行くことができ、風通しが良い環境だと感じています。「こういう提案はどうでしょうか」という話も聞いてくれるので、新しいアイデアを検討してもらえる土壌があります。
また、直属の上司も部長も中途入社の方で、価値観や考え方が似ているため、あまり考え方にギャップがなく働きやすい環境です。最近、服装についても通年でビジネスカジュアルになりました。オフィスで作業している時は楽できるところは楽してもいいのではないかと考えていて、そうした細かい部分でも働きやすくなったと感じています。
営業メンバーと二人三脚で案件獲得に向けて動くことも多く、リーダーや主任クラスはお客様のところに一緒に伺って、最初の案件獲得から関わることもあります。縦割りではなく、一緒に力を合わせてやれる職場環境が良いと思っています。
「今が楽しい」けど、もう少し極めたいキャリア展望
――今後のキャリアビジョンについて教えてください。
髙橋:現在の立ち位置と役割を基本的にはもう少し続けたいと考えています。管理職の方向に進むか、今の立ち位置でチームのために貢献し続けるか、まだ結論は出ていませんが、今が楽しいのでこの役割をもう少し極めたいですね。
技術面では、コーディングの機会は減ってきていますが、AIなどの新しい技術を使いこなして省力化できるようになることを学んでいきたいと考えていますし、配下の若いメンバーの育成も重要だと考えています。失敗を恐れずにチャレンジしてもらいながら、それが成長の糧になるようサポートしていきたいですね。
「一緒にスクラムを組める人」へのメッセージ
――最後に、転職を検討しているエンジニアの方々にメッセージをお願いします。
髙橋:これまで4社経験した中で、サイバーコムは一番のびのびと業務を行えている環境です。新しいことを提案した時に前例がないからと切り捨てられることなく、お客様・社員みんながウィンウィンで仕事をするためにはどうすれば良いかを一緒に考えてくれる会社だと感じています。
キャリア採用で入ってくる方であれば、自分の軸を大切にして、一緒にものを作り上げていくことに向かって協力してくれる方が良いですね。任されるだけの仕事ではなく、一緒にスクラムを組んでプロジェクトを進められる方に来ていただけると嬉しいです。
技術力は入社後の頑張りでもどうにでもなると思っています。基本的には元気があり、コミュニケーションを取れる方が向いているでしょうね。仙台オフィスは風通しが良く、距離感が近いので、黙々と作業するよりもコミュニケーションを活かしていろいろなことができる環境です。
編集後記
髙橋さんのお話で最も印象的だったのは、「お客様と直接やり取りしたい」という転職時の想いを、入社1年半で確実に実現されている点でした。プライム案件での一貫した経験、PLC連携への挑戦、AI活用による効率化など、技術者として理想的なキャリアを歩まれています。
「お客様と話している方が楽しい」という言葉からは、技術者でありながら顧客志向を大切にする人柄が伝わってきました。
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