「誰よりも成果にこだわる」人事責任者 兼 COOが、CyXenで作りたい理想の組織とは【CyXen役員インタビュー】
株式会社CyXen 人事責任者 兼 COOであり、分社化前のmedica事業部では事業部長を勤めていた石井さん。
これまでのキャリアと自身の強み、大切にしてきた価値観、業界課題解決の先に目指すものや、人事責任者として作りたい理想の組織像について聞きました。
▼プロフィール▼
石井 健太(いしい けんた) - 取締役COO 兼 人事部責任者
福島県福島市出身。
福島聖光学院高等学校を卒業後、新卒として日産自動車に就職。
その後営業としてのキャリアを歩むべく転職し、大手通信事業の営業として従事。
その後、2021年2月に株式会社For A-careerに入社し、最速でリーダーに昇格するなど才能を開花。medica事業部(福祉業界特化型RPO事業)にて事業部長を担当し、若手のエースとして会社を牽引。
高校時代では、野球部に所属しており甲子園の出場経験もある。
2025年4月、株式会社CyXen 取締役COO 兼 人事部責任者 に就任。
高校野球で培ったタフネスと成果への執着。目の前のチャンスにとにかく全力で挑み、キャリアを拓いてきた
━━ まずは、これまでのキャリアを教えてください。
高校卒業後、日産自動車に新卒入社し、パワートレイン生産技術本部にて生産ラインの保全業務を担当しました。1年勤めた後、もっと熱中できる仕事がしたいという理由で営業としてキャリアを積みたいと思い、大手通信会社JCOMに入社。物件オーナー向け営業を担当し、約2年半の間で営業成績全国1位を複数回獲得しました。
当時仕事は面白くやりがいもあったのですが、社内制度上管理職になるのが最低でも5〜6年かかるとのことだったので、次の目標を見い出せなくもなっていました。また、ビジネスパーソンとして成長するために自分で事業を作ってみたいとも思うようになり、若いうちから大きな裁量を持って事業に携われるベンチャー企業への転職を決意。For A-caree(以下、FAC)に入社しました。
FACでは、入社後すぐに営業で成果を上げ、リーダー、マネージャーと昇進し、最終的には事業部長に就任しました。マネージャー時代には、新卒社員の育成やアライアンスの構築など、多くの挑戦を経験し、特に財務面での厳しい指導が自身の成長につながったと感じています。これらの経験を通じて、事業全体を見渡す視点を養い、より大きな責任を担う覚悟ができました。
━━ FACでは史上最速、最年少でリーダー/マネージャー/事業部長に昇格するなど、早くから頭角を表しておられましたが、ご自身の一番の「強み」は何だと思いますか?
一つは「アウトロー的なキャリアゆえのハングリーさ」だと思っています。私は、いわゆる有名大学を卒業して大手企業に勤めて、というような、世間一般的に見た「立派なキャリア」を歩んできた訳では決してありません。最終学歴は高卒ですし、キャリアについての自己評価はかなり低いです。
だからこそ「上に行くためにはやるしかない!」という気持ちで、いただいたチャンスはすべて全力で掴みに行くと決めていますし、成果を上げることに対するこだわりは人一倍強いです。
もう一つは、その「成果を上げること」を誰よりも楽しんでいることです。簡単に手が届く目標を掲げてもつまらない。高い目標を設定した上でそれを達成することが何より楽しいんです。目標達成に向かって努力する過程でこそ人は成長できますし、それが自分自身のキャリアを拓く最善の近道だと思っています。
━━ 石井さんがそこまで仕事に熱中できるのは、どうしてですか?
やはり高校野球で日本一を目指した経験が、私の仕事観の根幹になっていると思います。高い目標を掲げて、達成するために毎日始発から終電までひたすら練習を重ねた日々。毎日を本気で生きている実感がありました。
ところが社会人として働き始めた瞬間、どうしようもなくつまらなくなったんです。「高校野球日本一に代わる高い目標を自分で掲げなければ、このままでは人生が暇になってしまう。そんなのは嫌だ」と思いました。
社会人が没頭できることと言えば、必然的に仕事しかない。だから私にとって、仕事を頑張ること、仕事で高い目標を掲げて、悔しい経験も楽しい経験も積み重ねていくことは、人生の幸福度に直結しているんです。
「介護・医療で日本が世界の“最前”へ」“最善”の価値を積み重ね、2度目の高度経済成長期を実現したい
━━ お仕事をする上で、大切にしている価値観はありますか?
事業とは社会課題を解決するものであるべきで、事業を通した社会貢献は「したい」ではなく「しなければならない」ものだと考えています。正直に言うと、私自身、当初から介護や医療に特別な関心があったわけではなく、単純に自分が成長して仕事ができるようになりたいという思いが原動力でした。しかし、2023年から事業責任者を任される中で、「社会」という視点が芽生えたんです。
私の母も訪問介護の仕事をしていて、その労力や大変さに対して十分な報酬や充実感が得られていない現状を目の当たりにしています。こうした状況を少しでも改善し、素晴らしい仕事に従事する方々がより充実感を感じられるようにしたいと思うようになりました。また、日本で先進的な医療や介護・福祉の仕組みを構築できれば、世界にも良い影響を与えられると確信しています。高齢化社会にポジティブなエネルギーが広がっていくことを願い、日々の仕事に取り組んでいます。
━━ CyXenが提供する最大の価値は何ですか?
CyXenの最大の価値は、介護や医療業界における業務の効率化とサービス品質の向上を実現することで、 介護や医療の現場で働く方々の「想い」を守ることです。私の母も訪問介護の仕事をしていて、現場では未だに紙ベースのシフト管理や記録が使われているのを見て驚きました。人手不足が深刻なこの業界では、労働生産性の向上が急務であり、そのためには業務をデジタル化しなければなりません。
CyXenは勤怠管理や報告書作成をペーパーレス化し、スマートフォンやタブレットで業務が完結できるようにしています。これにより事務作業にかける時間を大幅に削減し、リアルタイムで情報共有が可能になります。また、GPS機能を活用して訪問活動を可視化し、営業や相談員の動きを把握しやすくしています。
このような業界改革の先にあるのは、「日本が介護・医療分野で世界をリードし、再び高度経済成長を実現する」というビジョンです。全世界が遅かれ早かれ少子高齢社会に向かっていく中で、最も早くその境地に突入したのが日本です。だからこそ、この分野で世界をリードできるビジネスを私たちが創出できると考えています。
私個人としても、やはり生まれ育った日本には、強く明るい国であってほしい。やるからには圧倒的な成果を出したいですね。
目指すのは「変化に適応できる組織」。個の力では成し得ない大きなことに、組織の力で挑みたい
━━ 人事部門の責任者としてCyXenの組織を作っていくにあたり、理想とする組織像はありますか?
僕が理想とするのは「変化に適応できる組織」です。マクロ環境が急激に変化したとしても、常に最新の技術やノウハウ、情報、事業スタイルに適応し、お客様に価値を届けられる組織でありたいと考えています。
現時点でCyXenの主な事業展開軸は「介護・医療・福祉業界×採用市場」と表現できます。中でも介護業界は昨年度の介護報酬改訂を受けて構造的な変化を迫られていますし、採用市場においても新たな求人プラットフォームの登場によって大きく変化しつつあります。
medicaが採用代行(RPO)中心だったのに対し、CyXenではお客様の組織DXにもご支援の幅を広げています。また社内の業務においてもAIを積極的に取り入れたり、営業手法や採用手法としてもさまざまな角度から新しいアプローチを試みています。
また、CyXenが提供する価値の源泉はやはりメンバー1人ひとりですから、人材育成機能も強化していきます。1人でも多くの若手メンバーが成長して組織を担うポジションにつけるよう、後継者育成を主眼とした取り組みも進めています。
━━ 創業期のCyXenにとって、この時期に採用するメンバーには「組織カルチャーの作り手」としての期待もあると思います。これからどんな人をメンバーに迎えたいですか?
まず前提として、僕と同じかそれ以上に「仕事が好きな人」。それと、「個の力だけでは成し得ない大きな挑戦を楽しめる人」です。
「仕事が好き」というのは具体的に言うと、「仕事に情熱を注げる」「逆境や困難も楽しめる」「成果を出すことにこだわれる」ということです。CyXenはリーダー以上の平均年齢が27歳と若いメンバーが活躍している組織なので、「同年代の誰よりも圧倒的に成長したい」とか「20代で役職を持ちたい・キャリアアップしたい」という野心がある人には最高の環境だと言えます。
それと同時に、CyXenが挑む「医療・福祉・介護業界の変革」は、個人の力で成し遂げられるような規模の話ではありません。だからこそ、自分の成長やキャリアアップだけでなく組織で成果を出すことにこだわれる人や、「日本をけん引する偉大な会社を作りたい」という熱い思いがある人、社会課題に関心を持ち、目の前のお客様のために徹底的に力を尽くせる人と一緒に働けたら嬉しいです。