前回は、学生時代の社長のお話から、起業に至るまでのお話を頂きました。
今回はその続きになります。
日本にいる外国人の仕事の課題を解決するための会社ユナイテッドマインドジャパン誕生。
ぜひ最後までお読みください。
ーー外国人のために仕事を探すということを始めたとのことですが、まずはどんなことからスタートしたのですか?
外国人の面接対策と、企業側の外国人の受け入れ態勢の構築です。
働きたい外国人は、やる気もあるし、真面目な人も多かった。
でも、日本語が出来ないだけで、そのチャンスをもらえない人が多くいた。これはもったいないなと思いました。実際、意味は理解しているのに、言い回しが違うだけで、コミュニケーションが成立しない場面をたくさんみてきました。
ーー「言い回し」ですか?
そうです。例えば、「年齢を教えてください?」と聞いても、「???」不思議そうな顔をする。
わからない、という反応ですね。
でも、「おいくつですか?」と聞くと、ちゃんと答えることができるんですよ。
ーーなるほど。知らない表現だっただけなんですね。
そうなんです。残念だと思いませんか?でも、短い時間で行う面接において、企業側からすると、年齢のような初歩的な質問にも答える事が出来ないのかとおもってしまう。企業の立場にたてば、理解は出来ます。しかし、仕事を始めてもらって、長い時間一緒にいる事で、お互いが歩み寄り、解決出来る部分もあるはず。それならば、仕事を紹介することと合わせて、面接の対策をしてあげようと考えたんです。
ーー日本人でも面接の練習しますもんね。大学で教えてもらったり。
それと同じですね。まずは、服装から教えていきました。
「面接にタンクトップにハーフパンツはいけないよ。」とかね。
ーーうん、そんな格好で面接に来られたら一瞬で終わりですね(笑)。
彼らは、知らないから悪気なくやってしまうんですよね。
文化の違いだってあります。
挨拶もしっかりするように教えました。第一印象は大事ですから。
あとは、面接で聞かれることを教えて、練習を重ねました。
面接で聞かれることは、大体決まっています。
何を質問されるのかを知っているだけでも全然違いますよね。
先ほどお話しした、「年齢を教えてください?」も、大体聞かれるので教えましたよ。
日本語学校では丁寧に、「失礼ですが、おいくつですか?」と習うようです。
だから「年齢」が分からない。知らないだけなんです。
ー-外国人側にアプローチすることからはじめられたんですね。
企業側にはアプローチしましたか?
もちろんしました。
外国人を採用する際の心構えとか、簡単に文化の違いを説明したり、優しい日本語を使ったり、通じないようなら言い換えてあげることをお願いしたり。
例えば「頷く」は、日本では「あなたの話を聞いていますよ。」のサインですよね。
でも、頷くことが失礼な行為だと考えられている国もあるんです。
そういったことを少し企業側に伝えてあげるだけで、外国人の印象が全然違ってきます。
採用する側、される側、どちらも少しづつお互いを知っていけばそこに壁はなくなっていくと思います。
ー確かにそうですね。では、実際にはどのくらいの人数を企業に紹介されたんですか?
3年で1000名くらいですね。交流した外国人は30000名以上だと思います。
そこで培ったノウハウが現在の弊社の他にはない強みとなっています。
現在は、新しい事業をメインとしていますが、この外国人材紹介事業、そして、ダイバーシティ支援、海外進出という、創業時に積み上げてきた仕事は、当社のアイデンティティであり、当社の未来では、必ず、この力をもう一度活用するときが来るだろうと信じています。
ありがとうございました。
次回は、現在の主な事業である住宅業界向けサービスのお話と、
将来の展望までをインタビューする予定です。
ご期待ください。
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