ある日の出来事
私「~という形で、今回の対応で設計書の修正を行いました。内容についてよろしいでしょうか?」
担当A「ん~、このシステムで登録する内容って、PPPの△△△システムから連携される内容を参照するんですよね?」
私「え?(何そのシステム…)」
同席者B「はい、PPPの○○○テーブルの値を参考にしてます。」
担当A「となると、◇◇◇担当者に仕様を確認しないといけないな…」
同席者B「そうですね、×××部分の仕様の判断は~…」
私(何の話をしているんだ…!?)
SESなら一度は経験したことがあるでしょう「レビューや会議が有識者だけで進行していく」あるある。
アサインしたての現場では、雰囲気に慣れるため、よく対応案件の打合せ会議や設計書レビューの場に同行させていただくことがあります。
その場で次から次へと飛び交う「専門用語」に「謎のアルファベットの並び(3文字が多め?)」の数々…
今回は、打合せの場や作業手順で焦らないようにする極意として「メモを取る」について話していきたいと思います!
※当記事は筆者による"個人的主観"が多分に含まれています。
"メモを取る"はベテランSEへの最短の近道?
筆者が思うベテランSEと新人SEの違いは何か?というと、
- プログラムのコーティングができる
- すごい作業量をこなしている
- 質問すればなんでも答えられる
と新卒の時は思っていました。実際には…
メモを取る。いつでも読み返せる形にしておくことができる。
これでした。何がすごいって、筆者もさまざまな現場を経験したのですが、そこで重用されているSEに共通して行われていた行為はこれだったのです。
「なーんだ、メモ取りゃSEって何とかなるんだ」って思った時、あなたは後悔することになるでしょう。
"メモを取る"という動作の圧倒的難易度の高さに…(筆者が下手なだけの可能性もありますが)
「メモを取る」の奥深さ
ただ一言に「メモを取る」といっても、その難易度は慣れていないと難しいものです。
そもそも
- 何についてメモを取るのか
- 何のためにメモを取るのか
- どのような形でメモとして残すのか
と色々考える必要があります。
例として挙げるなら
①自分の作業手順についてメモを取る → そのメモをもとに作業を実施する。
②資料の中で分からない部分についてメモを取る → そのメモをもとに有識者に質問する。
③図形でメモを取る → システムのフロー図やシステム間の連携として認識する。
など、いろいろな目的と手段でメモを取ることができます。
当文章の先頭で記載した『ある日の出来事』を例えれば、この場で発生している問題は
「有識者同士の会話で飛び交う単語の意味が分からない」
となります。
この場合、"わからないものはわからない"と自分の中で割り切り、出てきた単語をただひたすらメモ取りまくる。
そして打合せのあとに会話をしていた同席者Bにメモした単語の意味を質問しましょう。
そうすれば(よっぽど意地悪な人でなければ)意味を説明してくれますし、参考になる資料を提示してくれるでしょう。
「打合せでわからん単語が出てきた!」→
「メモする!」→
「有識者ァ!これの意味わからんから教えて!」
これの繰り返しをしていくことで積み重ねてきたメモが、自分だけの対応マニュアルとして昇華させることができるのです。
新卒SEほど、この過程を省略せずにしっかり踏んでいけば、1年でいろんな人に頼られる立派なSEになれることでしょう!