はじめに
ブルーモ証券でエンジニアをしている山下です。
プロダクト開発全般を担当しつつ、家では5人の子供の父親をやっています。
フルタイムで入社したのは最近ですが、ブルーモ証券には創業当初からプロダクト開発に関わってきました。
今回は、なぜ金融業界を選択したのか、なぜブルーモ証券だったのかという話と、子育てしながらどう働いているのかという話を書いてみます。
ちょうどライフステージが変わるタイミングで、働き方や転職を考えている方に、何か心に残るところがあれば嬉しいです。
業界の変わり目に関わった経験
これまでいろんな領域へのプロダクト開発を経験してきましたが、10年ほど前は fintech のベンチャー企業でエンジニアをしていました。
当時はマイナス金利政策が続いており、金融庁がフィデューシャリー・デューティー(顧客本位の業務運営)を掲げ始めた時期でもありました。金融サービスにテクノロジーを組み込んでいく動きが、本格的に始まったタイミングです。
既存の金融機関のやり方が、テクノロジーと顧客本位というふたつの軸で問い直されていくーー
そういう業界の変わり目にエンジニアとして居合わせることができたのは、いま振り返っても大きな経験でした。
それまで自分の資産に関する情報は、それぞれの金融機関の中に別々に閉じているのが当たり前でしたが、銀行 API の解放が進み始めた時期で、各行のシステムの中に閉じていた口座情報を外部のサービスが安全に取得・連携できるようになっていきました。私もそれに関わる開発に携わっていたのですが、こうした動きを通じて、閉じていたものが少しずつ開かれていく変化を目の当たりにしました。
そのクローズドからオープンへの転換に、エンジニアとして立ち会えたのは大きかったです。銀行側のシステムやセキュリティ要件を理解した上で、技術のことも業界のことも両方分かっていないと動けない、そのバランス感覚を鍛えられ、また面白さも感じました。
金融への価値観の変化
当時と比べると今は状況がまた大きく変わりました。
マイナス金利は終了し、物価も上がり続けています。資産を持っている人と持っていない人の差は広がりつつあって、何にお金を置いておくかという判断は、以前よりずっと切実な問いになってきていると感じます。
金融に対する価値観そのものが、もう一度変わろうとしているタイミングにきているなと感じています。
業界の変わり目に関わった経験があるからこそ、今度は違うアプローチで、もう一度その変化に関わりたいと思うようになりました。当時と今では技術も市場もまるで違うため、これまでの経験を活かしつつ新しい視点で金融に向き合いたいと考えています。
なぜブルーモ証券だったのか
そんな変化に、もう一度違うアプローチで関わりたい。
そう思ったときに浮かんだのが、ブルーモ証券でした。いまの金融の変わり目にちゃんと向き合えるんじゃないかと思いました。
ブルーモ証券には事業がまだかたちになる前の段階から、プロダクトや技術の話に触れる機会があって、経営陣やメンバーがどんな考えで何を作ろうとしているかを外から見ているだけでは分からない解像度で知ることができました。
ミッションが自分の問題意識とつながっていた
ブルーモ証券が掲げているミッションは、「誰もが安心して資産を育てられる社会をつくる」というものです。投資は専門家や一部の富裕層だけのものじゃなくて、誰でも自由に、ストレスなく資産形成にアクセスできるようにしたい。
資産を育てる機会が一部の人だけのものであっていいはずがないと思っていたので、外から見ていて素直に共感していました。実際の事業の方向性を見ても、これまで富裕層向けだった質の高い資産運用をもっとシンプルにしたり、退職後の資産の取り崩しやインフレへの備えに悩むプレリタイア〜リタイア世代を支援したり、まさにいま価値観が揺れている層に向き合おうとしています。
投資が「政府のもの」「専門家のもの」というものでなく「みんなのもの」にしていく。
誰もが特別な知識がなくても資産を育てられて、この先の自分に自信を持てる。そんな世界を、既存の仕組みが変わるのを待つのではなく、自分たちの手でつくろうとしている。そういう姿勢がいいなと思っていました。
プロダクト開発のあり方に共感した
実際にプロダクト作りのあり方についても共感した部分が多くあります。
ブルーモ証券には5つの価値観があります。
顧客執着・挑戦する・みんなでつくる・とことんやる・光の速さ
顧客の行動や気持ちに誠実に向き合って、「できるかどうか」じゃなく「どうすればもっと良くなるか」を考え抜く。
掲げているだけじゃなくて、実際の開発の判断にきちんと価値観が生かされているのが印象的でした。
開発は1週間のスプリントを回しながら進めています。
品質は基本妥協しない一方で、「まず作って出してみる」スピード感も同じくらい大事にしていて、このバランスの取り方がエンジニアとして単純に面白いなと思っていました。
属人化を避けるためにチームを最小単位にしたり、特定の技術だけじゃなく周辺領域まで見られる広さを持たせたり、少人数の体制だからこそ回っている仕組みだと思います。
子育てしながら働くということ
ここからは働き方の話です。
わが家には子供が5人います。日々のスケジュールは、正直かなり慌ただしいです。
しかし、ブルーモ証券のエンジニアやデザイナー職はフレックス・リモートを前提にした働き方ができるので、これだけの人数の子育てをしながらでも、無理なく働けています。
平日のある1日
- 朝は子供たちの支度・送り出しからスタート。人数が多く、寝起きもそれぞれなので全くプランは見えません。とりあえず遅刻ギリギリまでになんとかするしかありません。日によってはここでかなり精神を削られます。
- 午前中から昼過ぎは家の中は落ち着いているので、この時間帯でできる限り仕事を進められるようにしています。集中を要する設計や実装は、この時間帯に寄せています。
- 夕方以降は子供の送迎や急な用事が入りやすい時間帯。会議はできるだけこの時間を避けて調整し、非同期でも可能なコミュニケーションなどや細かいタスクなどを中心に行っています。なにかあったとき家の外でも仕事できるように、WiFi 環境と蓄電池は必須で車の中でも仕事できるようにしています。
- 夜は子供たちのご飯・お風呂・寝かしつけ。ここも朝同様プランは見えませんが、この時間帯はできる限り子供優先で過ごしています。(仕事状況によっては異なる日もありますが)
- 子供たちが寝た後、必要であれば少し仕事を再開することもあります。日中同様集中できる時間帯でもあるので、体の疲れとも相談しながら無理ない範囲で仕事に取り掛かっています。
子供が学校や幼稚園に行っている間にどれだけ進められるかが毎日勝負です。
リモート中心のため、要件や設計などチームで議論が必要なときはこの時間で解決したり、実装フェーズの時はこの時間でできる限り進められるように日々の計画を立てています。
ただ、子供年齢が上がると子育てが楽になることはなく、向き合うべき問題が変化していくので、こうしたら効率的に働けるというようなアイデアは正直ないです。。
特に子供が多いと年齢もバラバラなので、外から見ると子育てであっても家の中では全く異なる問題に向き合っています。これまでもそうですが、働き方を確立することはなかなか難しい部分もあるので、子供の成長や環境変化に応じて柔軟に自分の働き方も変化させられるように心がけています。
働く上で意識していること
効率的に働けるアイデアはないと言いましたが、そこに向き合っていないわけではなく、できる限りの成果を出すために、いくつか意識していることはあります。
①タスクを小さく切る
まとまった時間が取れる保証がないので、1つのタスクでも自分の中でできるだけ小さい単位に分割することは意識しています。大きいタスクのまま抱えていると、咄嗟の予定が入った時に中途半端な状態のままになりやすく、再開する際のコストが高くなってしまうため、常に「ここで止めても大丈夫」な状態を意識して作業しています。中断のたびに再開コストを払っていると、実働時間がどんどん削られてしまいます。子供が体調崩したり何が起こるかはわからないので、起きても問題ないように準備をしておくことは安定して成果を出す上でとても大切だと思っています。
②背景を理解してから手を動かす
時間があればとりあえず手を動かしながら理解を深めていくというやり方もあると思いますが、子供が増えると時間への意識がかなり強くなりました。使える時間が限られている前提で動く必要があるので、手を動かす前に要件の背景理解だったりしっかり行ってから手を動かすようにしています。優先順位が曖昧なまま作業を始める時間が減った分、無駄も減ったと感じています。
③早めに一次アウトプットを出す
完璧に仕上げてから渡すより、粗くてもいいので早めに一次アウトプットを出して、フィードバックをもらう進め方を意識しています。まとまった時間が取りにくい分、後戻りのコストが致命傷になりやすいので、早い段階で方向性を揃えることを重視しています。特に開発に入る前の要件や設計についてはチームでできるだけ会話しながら実装段階でズレが起きないように意識しています。
さいごに
ここまで、前職で経験した業界の変わり目の話、いまの金融の価値観が変わりつつある話、そして子育てしながらの働き方の話を書いてきました。
テーマだけ見ると別々の話に見えるかもしれませんが、自分の中では同じことをやっている感覚があります。変化のただ中に飛び込んでいく面白さも、限られた時間の中でどう成果を出すかを工夫し続ける日々も、結局は「与えられた条件の中でどう前に進むか」という同じ問いに向き合っている気がしています。
自分にとって、ライフステージが変わるタイミングは、働き方や仕事そのものを見直すきっかけになりました。転職を考えている方も、いまの環境でこのまま働き続けていいのか迷っている方も、同じようなタイミングを迎えている人は結構いるんじゃないかと思っています。
もし今、転職や働き方について考えている方がいれば、フレックス・リモートを前提に、それぞれの事情に合わせて働けるブルーモ証券のような環境も、選択肢の一つとして知ってもらえたら嬉しいです。
子育て中かどうかに関わらず、それぞれのライフステージに合わせて無理なく働きながら、金融の変わり目に本気で向き合いたいという方がいれば、ぜひ一度お話ししましょう。
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