目次
インフラエンジニアの基本的な仕事について
設計
構築
保守・運用
エンジニアの求人票作成に必要不可欠なこと
採用ターゲットの明確化
募集要件と技術要件の明示
魅力的な福利厚生やキャリアパスの設定
インフラエンジニアが魅力的に感じる求人内容とは?
業務内容
待遇・福利厚生
企業カルチャー・社内交流
インフラエンジニア未経験者を育てる育成戦略
基礎的なIT知識やスキル習得のために、研修制度を設定
段階的な実務経験を積み、実際の業務に必要なスキルを身につけられるような体制づくり
まとめ
こんにちは!ワミィ株式会社の佐野です。
こないだ年が明けたと思っていたら、もう2月。
1年で一番寒い時季ですが、皆様お元気にお過ごしでしょうか。
さて今回は、インフラエンジニアの採用戦略についてです。
クラウドサービスやDX推進の普及により、ITインフラを支えるインフラエンジニアの需要がますます高まっています。
他のIT職種に比べて未経験からの志望者が少ない現実があります。
また、企業間での採用競争も激化しており、即戦力を求める傾向もますます強くなっています。
インフラエンジニア採用の成功の鍵は、魅力的な求人内容の設定や、未経験者を育てる仕組み作りです。その方法についてお伝えします。
インフラエンジニアの基本的な仕事について
インフラエンジニアの業務範囲は、大きく分けて3つあります。
設計
サーバー、ネットワーク、ストレージなどの基盤を設計します。
設計書を作成する段階で、構築だけでなく運用時の監視・バックアップについても考える必要があり、より高度な知識が必要です。
構築
設計に基づき、システムやネットワークの構築・設定を行います。
構築は、①搬入・設置、②最低限の初期設定作業(キッティング)、③ネットワークのやりとりやデータベースの管理を行うソフトウェアのセットアップまで実施します。
保守・運用
稼働中のインフラシステムの状態を監視し、安定した運用を維持します。
システム障害が発生した際には迅速に対応し、復旧を行います。
サーバーのセキュリティ管理、パフォーマンス管理、システムやソフトウェアの定期的な更新・保守も、インフラエンジニアの仕事です。
未経験からでも採用しやすいのは、保守・運用のポジションです。
経験を積むことで、保守・運用→構築→設計とステップアップする風土づくりが理想的です。
エンジニアの求人票作成に必要不可欠なこと
インフラエンジニアの仕事について理解するだけでは、魅力的な求人票は作れません。エンジニアの求人票作成に必要不可欠なことをお知らせします。
採用ターゲットの明確化
【求めるスキルセットや経験年数を具体的に決定】
実際の業務内容や必要なスキルを現場のリーダーやエンジニアから具体的に聞き取り、どのポジションのインフラエンジニアを採用するのか決定しましょう。
(例) ・Linuxサーバー、および関連するネットワークの構築/管理のご経験 ・AWS, GCP, Azure 等のクラウド活用経験
募集要件と技術要件の明示
募集背景、課題を明確にすることで、募集するポジションに必要なスキルを洗い出し、必須スキルと歓迎スキルを設定します。
使用するツール、技術スタック、プロジェクト規模等、具体的な開発環境を明示しましょう。
(例) 【使用するツール】 ・Github / Trello / Slack 【技術スタック】 ・クラウドサービス:AWS ・CI/CD:GitHub Actions 等 【プロジェクト規模】 ・開発規模:5名以上のチーム
魅力的な福利厚生やキャリアパスの設定
IT技術は進化のスピードが速く、求められるスキルが年々高度化していることもあり、フォローアップ体制の充実がもとめられています。
インフラエンジニアとしてのキャリアパスと学習支援の体制を設定し、求人票に記載しましょう。
(例) 【フォロー体制】 ・カンファレンス参加費、技術書購入費等、学習費用を会社が負担 ・OJT 【具体的なキャリアパス】 ・サーバエンジニア(メンバークラス) ↓ ・プロジェクトリーダー ↓ ・ITコンサルタント ・プロジェクトマネージャー ・テクニカルスペシャリスト など
競合する他社の求人内容を参考に、内容を比較検討してブラッシュアップすることもおすすめします。
インフラエンジニアが魅力的に感じる求人内容とは?
インフラエンジニアが魅力的に感じる、具体的な求人内容についてお伝えします。
業務内容
【担当する技術やプロジェクト規模を詳細に記載する】
業務内容を見た時に、自分のスキルが活かせる環境かどうか、明確にわかることが重要です。
(例) ・より詳細な業務の内容を記載 ・開発環境(言語、サーバーOS、モニタリングツール 等) ・ポジションで働く魅力
【クラウド技術や自動化ツールの使用状況の記載(あれば)】
これらの記述があれば、最新技術に触れられる期待感が高まります。
(例) ・AWS(Amazon Web Service)、GCP(Google Cloud)、Azure(Microsoft Azure) ・Infrastructure as Code(IaC)ツールの導入
待遇・福利厚生
【年収やスキルアップ支援、リモートワークの可否などの条件も具体的に】
キャリアアップ・スキルアップのための支援体制について記載しましょう。
求職者自身が長期的な成長を見込めるようになり、貴社への転職意欲につながります。
(例) ・資格手当 ・スキルアップ支援制度 ・資格取得奨励金 ・「フルリモート可」、「ハイブリッド勤務」 等
企業カルチャー・社内交流
エンジニア同士の交流についても記載しましょう。職場の雰囲気がイメージしやすく、応募意欲が高まります。
(例) ・技術カンファレンス ・懇親会、部活動
インフラエンジニア未経験者を育てる育成戦略
インフラエンジニアに必要とされる業務スキルは幅広く、保守・運用は未経験からでも比較的目指しやすい職種です。
インフラエンジニア未経験者を採用し、スキルアップしてもらうためには、計画的な育成戦略が重要です。
基礎的なIT知識やスキル習得のために、研修制度を設定
ネットワークやサーバーの基本概念を理解できる研修や、仮想環境で実践できるトレーニングを提供する場面を設定しましょう。
段階的な実務経験を積み、実際の業務に必要なスキルを身につけられるような体制づくり
先輩エンジニアがメンターとしてサポートすることで、学習意欲を維持しやすくなります。
また、資格取得を目標に設定することで、スキルの可視化と成長の実感を促すことができます。
継続的な評価とフィードバックも実施しましょう。
これらを求人票に明示し、未経験インフラエンジニアの応募につなげましょう。未経験インフラエンジニアの成長をサポートする環境を整備することが成功の鍵です。
まとめ
- インフラエンジニアの獲得には現場のエンジニアの協力が不可欠です。しっかり要件を聞き取るためにも、採用側もインフラエンジニアの仕事を理解しましょう。
- インフラエンジニアにとって魅力的な待遇や福利厚生を創出し、採用につなげましょう。
- 未経験からでもインフラエンジニアとしてキャリアアップできるビジョンを、求人票に盛り込みましょう。