【2026年の採用戦略】エージェント連携 #1|紹介数を増やす3つの実践ポイント|ワミィ株式会社
こんにちは!ワミィの長川です。 先日、代表の伊藤が公開したnote「2026年採用展望:エージェントを『最高のパートナー』にできる企業だけが勝つ理由。」では、AIスカウトの乱発による「情報の洪水」に対し、第三者であるエージェントの「目利き」が再評価されている市場動向をお伝えしました。 ...
https://note.com/wamii/n/n3b84cd48706a
こんにちは!ワミィの長川です。
エージェント連携に関する連載も、今回がいよいよ最終回です。
第1回ではエージェントを「戦略的パートナー」にするための全体像を、第2回では日々の紹介数を最大化するための「選考スピードとFB(フィードバック)の質」についてお伝えしました。
これまでの内容を実践するだけでも、エージェント内での自社の優先順位は上がります。しかし、さらに一歩進んで「強力な採用体制」を作るためには、人事の頑張りだけでは限界があります。
最終回となる今回は、人事だけでなくエンジニア組織全体を巻き込み、エージェントを自社の「外部人事部」であるかのようにワンチームに変えていく体制づくりについてお伝えします!
1. 情報格差をゼロにする:「社外の人事」としてエージェントと向き合う
① 企業の「今」と「未来」をオープンに共有する
② 「定期的な情報交換会」を仕組み化する
2. 人事だけで抱え込まない:エンジニア組織を巻き込む「巻き込み力」
① エージェントとのミーティングに「現場トップ」を巻き込む
② 現場に「自分たちの仲間を自分たちで集める」意識を持ってもらう
3. 「三位一体」の連携体制
4. 明日からできるアクション・チェックリスト
5. おわりに
エージェントに対して「求人票に書いてある情報」だけを渡していませんか?
エージェントを自社の「外部人事部」に変えるための第一歩は、社内の人事と同じレベルまで情報格差をなくすことが必要です。
求人票に書かれた必須要件だけでなく、以下のような「リアルな社内事情」をどれだけオープンに話せるかで、エージェントの動きは劇的に変わります。
「今、プロダクトのこの部分の移行で組織が壁にぶつかっていて、そこを突破できる人が欲しい」
「経営戦略が少し変わり、数ヶ月後にはこういうフェーズを目指している」
「こういうタイプの人を採用したとき、過去にうまく馴染めなかった反省がある」
ここまで共有されると、エージェントはただの「キーワードマッチング」ではなく、「この会社の今の課題を解決できるのは、あの候補者だ!」と、社内の採用担当者と同じ目線で候補者を探せるようになります。
ワミィが支援する現場では、主要なエージェントと定期ミーティングを設定しています。ここでやるのは「進捗確認」だけではありません。
「最近、エンジニア市場でスカウトの反応どうですか?」
「他社さんって、このくらいのスキルの人に今どれくらいの年収を提示してますか?」
といった、市場の生きた情報をこちらから聞きつつ、自社の最新の状況をアップデートする。この密な情報共有の積み重ねが、エージェントの中に「自社のファン」を作り出す強力な土台になります。
エンジニア採用がうまくいかない企業でよくあるのが、「採用は人事が勝手にやっているもの」と現場のエンジニアに思われてしまっているケースです。
これを打破するためには、現場をどれだけ採用の当事者にできるかが勝負になります。
私たちが強くおすすめしているのが、エージェントとの打ち合わせに、CTOやVPoE、あるいは現場のエンジニアリーダーを同席してもらうことです。
人事が「バックエンドの設計経験が必要です」と伝えるよりも、現場のエンジニアが直接、 「今こういうアーキテクチャで開発していて、ここをリプレイスしたいから、こういう設計ができる人がどうしても必要なんです!」 と熱量を持って語る方が、何倍もエージェントの心に刺さります。
エージェントも人間です。「この技術の面白さを分かってくれるエンジニアのために、良い人を連れてきたい」と、紹介への熱量がグッと上がります。
人事が現場への「督促係」にならないためにも、採用の成果や課題をエンジニア組織全体に見える化することが大切です。
「先週エージェントから届いた紹介データ」や「選考の通過率」をエンジニアのマネジメント層と共有し、「どこで候補者が止まっているか」「なぜ辞退されてしまったのか」を一緒に分析する。
「自分たちがFBを早く出せば、エージェントからもっと良い紹介が届く」という因果関係を現場が理解できれば、組織全体が自然と採用に協力的になっていきます。
私たちワミィが採用代行(RPO)として現場に入る際、特に意識していることの一つが「人事・現場エンジニア・エージェント」の三位一体の体制づくりです。
私たちは単に伝言ゲームを仲介する存在ではありません。
このように、それぞれの間に立って「ボトルネック」を先回りして潰していくことで、社外のエージェントも含めた全員が、「一つの大きな採用チーム」として機能し始めます。この体制こそが、優秀なエンジニアを採用し続けられる、最強の武器になるのです。
連載の最後に、体制づくりに向けた3つのチェックポイントです。
□ 【情報のオープン度】 エージェントに、求人票以上の「社内のリアルな課題」を共有できていますか?
□ 【現場の巻き込み】 CTOやエンジニアリーダーを、エージェントとの会話の場に巻き込めていますか?
□ 【ワンチームの意識】 エージェントを「発注先」ではなく、「外部の人事部(パートナー)」としてリスペクトできていますか?
2026年以降のエンジニア採用は、さらに難易度が上がっていくことが予想されます。だからこそ、小手先のテクニックに頼るのではなく、エージェントを信頼できるパートナーとしてリスペクトし、自社のエンジニア組織と繋ぎ、ワンチームの体制を築く。遠回りに見えて、これが採用競争を勝ち抜く近道だと、私たちは現場で実感しています。
3回にわたる連載をお読みいただき、本当にありがとうございました!