仕事をしていると、
「思ったように進まない」
「何度やっても同じところで修正が入る」
「もっと早く対応してほしい……」
そんな「問題」にぶつかることがあります。
アセンディアでは、社員一人ひとりの学びと成長を目的とした社内勉強会
「アセンディアLab」を実施しています。
今回のテーマは、「課題解決・改善思考」
問題が起きたときに大切なのは、「誰が悪いか」ではなく「次に何を変えるか」
問題を見つけて終わらせず、次の改善につなげる方法をみんなで考えました。
目次
「問題」と「課題」は、同じではない
まず今回整理したのが、
「問題・原因・課題・行動」
という4つの違いについてです。
たとえば、「提出した資料に何度も修正が入る」という状況。
これを4つに分けると、
問題:提出後の修正が多い
原因:作成前に目的や完成イメージを確認していない
課題:作成前に認識をそろえる
行動:着手前に参考例を共有し、方向性を確認する
となります。
「次から修正を減らそう」
「もっと確認しよう」
だけでは、まだ具体的な行動にはなっていません。
何を、いつ、どうするのかまで決めて、初めて改善につながる。
問題を見つけるだけで終わらず、実際に動けるところまで具体化していきます。
見えている問題は「表面」かもしれない
たとえば、
「提出が遅れた」
という問題が起きたとします。
目に見えているのは「遅れた」という結果ですが、その裏には、
「必要な情報がそろったのが期限直前だった」
「誰に確認すればいいのか決まっていなかった」
「途中で優先度の高い業務が入った」
「完成後に初めて方向性の違いが分かった」
など、別の原因が隠れているかもしれません。
水面から見えている問題だけで判断せず、その下にある原因まで考えてみる。
原因が違えば、取るべき改善策も変わります。
「誰が悪いか」ではなく、「次に何を変えるか」
今回のLabで特に大切にしたポイントですが、
たとえば、「指示が分かりにくい」
と感じたとき。
そのままでは、「相手にもっと分かりやすく指示してもらう」という話で
終わってしまいます。
そこで、
「着手前に、目的と完成イメージを確認する工程がなかった」
と、行動や仕組みの問題に置き換えてみます。
同じように、
「確認してもらえない」
→ いつまでに、何を確認してほしいのか伝えていなかった
「共有が遅い」
→ 何を、どのタイミングで共有するのか決まっていなかった
と考えることができます。
もちろん、「全部自分が悪い」と考えるということではありません。
誰かが変わるのを待つだけではなく、
「自分から変えられる行動や仕組みはないか?」を探してみる。
そうすることで、次の一手が見えやすくなります。
チームで「次の一手」を考える
考え方を学んだあとは、チームでワークを行いました。
テーマは、
「依頼した業務の対応が、毎回期限ギリギリになる」
というケースです。
依頼した側は、
「もっと早く対応してほしい」
「何度伝えても動いてくれない」
と思っている。
一方、依頼された側には、
「期限は聞いていたけど、優先度が分からなかった」
「必要な情報がそろっていなかった」
「確認したかったけど、忙しそうで聞けなかった」
という事情があります。
そこで、誰かを悪者にするのではなく、「問題・原因・課題・行動」の4つに分けて
チームで整理しました。
すると、
原因:優先度・必要な情報・途中確認の方法が共有されていない
という部分が見えてきます。
そこから、
課題:依頼時に、相手が判断できる情報をそろえる
そして、
行動:目的・期限・優先度・必要な情報・確認相手をセットで伝える
という具体的な改善につなげました。
「相手の対応が遅い」で終わらせるのではなく、
自分たちから変えられる部分を探していく。
実際にケースを整理しながら、その考え方を体験しました。
改善は「正解」ではなく「実験」
原因が分かったからといって、最初から完璧な改善策をつくる必要はありません。
今回のLabでは、
「改善は“正解”ではなく“実験”」
という考え方も共有しました。
たとえば、
「今後は必ず修正をなくす」
ではなく、
「次の1回だけ、完成前に途中確認を入れてみる」
「会社全体のルールを変える」
ではなく、
「まず自分のチームで1週間だけ共有方法を変えてみる」
というように、まずは小さく試します。
小さく変える → 試す → 結果を見る → さらに変える。
うまくいかなければ、また変えればいい。
最初から正解を探すのではなく、
小さな実験を繰り返しながら、より良いやり方を見つけていくことを大切にしています。
明日から試す「改善の一手」
最後は、それぞれが自分の仕事に置き換えて考える個人ワーク。
①問題
②原因
③課題
④改善の一手
の順番で整理し、明日から実際に試す行動を決めました。
ここでも、
「次から気をつける」
ではなく、
「やったかどうかが分かる行動」にすることがポイントです。
たとえば、
「次の依頼から、目的・期限・優先度をセットで伝える」
「完成前に一度、方向性を確認する」
「よくある確認項目を3つだけリスト化する」
「期限に遅れる可能性が出た時点で共有する」
など。
大きな改革ではなく、まずは明日から試せる一手を決める。
そこから改善を始めていきます。
問題は、改善できる場所を教えてくれる
仕事をしていれば、問題が起きることはあります。
だからこそ、
問題を見つける。
原因を考える。
課題を決める。
そして、小さく試す。
前回の「90日間成長プロジェクト」も同じです。
ただ決めたことを続けるのではなく、実際に行動したからこそ見えてきた問題を、
その都度改善しながら続けていく。
問題は、止まる理由ではなく、次に改善できる場所を教えてくれる材料です。
今回それぞれが決めた「改善の一手」を、まずは小さく試すところから始めていきます。