会社にとって最も有害なのは、③「がんばり屋だけど、目標達成できない人」です。
(ここからお話しする内容は、私は一般論と理解していますし、経営や人事評価を論じる場面でもしばしば先人が引用してきましたが、内容がやや過激なこともあり賛否あることを承知しております)
タイプ③の人を考察してみます。
・このタイプは基本的に一生懸命がんばる人です。ひたすらがんばる人です。
・他の社員が怠けている間も真面目に働きます。朝は人より早く始業し夜も残業をいとわず頑張ります。がどうしても目標が達成できない。それでもとにかくがんばる。
・勤務時間はどんどん延びます。体力も気力も有限なので、やがて「これ以上むり」「これ以上どうしろというのか」となり、しまいには「評価してくれないリーダーや経営者が悪い」となり、上司や仲間から相手にされなくなり、組織内で居場所を失っていきます。
・困ったことに、このタイプに限って会社を辞めずがんばり続けます。
そんながんばり屋のタイプ③を組織(会社)はどう見ているのか。
会社は、アウトプットした付加価値を顧客に評価してもらいお金を頂く生命体です。付加価値とは結果であって、結果なきところにお金は生み出されません。その余のもの、つまり環境・努力・方法・プロセスは全て「手段」に過ぎず評価などされません。「徹夜して頑張ったけど成果物がありません」と伝えて「頑張りましたね。お金を支払います」などという顧客などいません(準委任契約の場合を除きます)。
結果が出せない(目標が達成できない)のであればその「手段」の有効性を自ら疑い、どうすべきかを考え、手段を見直し、改善・工夫しなければなりません。
つまるところ、タイプ③は考える力がない人、改善・工夫が出来ない人です。厳しい言い方をすれば「結果を出さずに会社からお給料をもらい続ける人」ともいえます。だから有害なのです。
今日、皆さんはどんな「結果」を出しましたか?
出典・引用:芦田宏直『努力する人間になってはいけない/学校と仕事と社会の新人論』

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