「健康経営に力を入れています」
求人票でこの一文を見ても、正直あまりピンとこないのではないでしょうか。健康診断をきちんとやっている、くらいの意味に読めてしまう。
東海理研も、この言葉を使っています。ただ、使うからには中身をお見せしたいと思いました。今回は制度の名前を並べるのではなく、「実際、この会社は社員をどう扱っているのか」を、できるだけ数字と日常の風景でお伝えします。
まず、数字から
東海理研は、経済産業省と日本健康会議が推進する「健康経営優良法人認定制度」に、
7年連続で認定されています。
7年連続は、岐阜県内でも10社未満。決して多くはありません。
さらに2025年には、中小規模法人部門の認定法人19,796社のうち、上位501位〜1,500位に与えられる「ネクストブライト1000」にも選出されました。
ほかにも、
- 関市 女性が働きやすい職場認定制度
- 岐阜県 ワーク・ライフ・バランス推進企業
- 新はつらつ職場づくり宣言企業
といった認定を受けています。
ただ、認定はあくまで結果です。大事なのは、そこに至るまでに毎日何をやっているか。
毎日15分、業務時間内に、全員でストレッチ
東海理研では、業務時間の中に毎日15分間のストレッチ体操が組み込まれています。
「始業前に自主的に」ではありません。仕事の時間として、全員でやる。
製造の現場がある会社なので、同じ姿勢が続く仕事も、体を使う仕事もあります。設計や事務で一日中パソコンに向かう人もいる。その体を、会社の時間を使ってほぐす。
地味な話に聞こえるかもしれませんが、「健康は個人の自己管理」で終わらせず、会社の業務として時間を確保しているというのが、東海理研の姿勢をいちばんよく表していると思います。
1日に3回、休憩があります
東海理研の勤務時間は 8:00〜17:05。実働8時間です。
この中に、休憩が3回あります。
- 10:00〜10:10
- 12:00〜12:45
- 15:00〜15:10
お昼だけでなく、午前と午後に10分ずつ。
たった10分と思われるかもしれませんが、この10分があるかないかで、一日の疲れ方はけっこう変わります。集中して作業する仕事ほど、区切りが要る。
「有休をたくさん使ってほしい」と、社長が言う会社
有給休暇について、東海理研の社長はこう考えています。
「有給休暇を、もっと使ってほしい」
制度としては、
- 入社6ヶ月後に10日付与
- 半日単位の取得が可能
- 1時間単位から取れる時間有休制度あり
- 年間休日120日(2026年実績)
とくに1時間有休は、実際に使ってみると効きます。子どもの送り迎え、通院、役所の手続き。「そのために丸一日休む」必要がなくなる。
そして東海理研では、新入社員にこそ率先して有休を取ってもらうようにしています。
理由はシンプルで、いちばん取りづらい立場の人が普通に取れる会社でなければ、風土は変わらないからです。上の世代が取らない会社で、若手が取れるはずがない。
長期欠勤者、0人
東海理研では、長期欠勤者が0人という状態が続いています。
社員数は約100名。顔と名前が一致するサイズ感の会社です。誰かが長く休めば、すぐ全員が気づく規模でもあります。
その規模で0人が続いているというのは、制度が整っているというより、無理をさせない運用ができているということだと考えています。
育休は、取得率100%・復帰率100%
育児休業についても、取得率100%、復帰率100%です。
「取れる」だけでなく「戻ってこられる」。この2つは、セットでないと意味がありません。
東海理研では、女性だけでなく男性の育休取得実績もあります。品質保証部の男性社員が約4か月間の育休を取得したケースについては、別の記事で詳しくご紹介しています。
▼「男性も育休って、本当に取れるの?」東海理研で生まれた、男性育休の第一歩
「男性も育休って、本当に取れるの?」東海理研で生まれた、男性育休の第一歩 | 東海理研株式会社
なぜ、ここまでやるのか
東海理研の創業は1968年。半世紀以上、岐阜県関市でモノづくりを続けてきた会社です。
製造業は、人がいなければ何も生まれません。図面を引くのも、板金を曲げるのも、納期を守るのも、最後は人です。
だからこそ、社員が心身ともに健康で、長く働き続けられることを、福利厚生ではなく経営の課題として扱ってきました。
15分のストレッチも、1時間有休も、午前午後の10分休憩も、単体で見れば小さな話です。でも、それが7年積み上がると、県内10社未満の認定になり、長期欠勤者0人になる。
東海理研が目指しているのは、「中小企業版ホワイト企業」です。派手さはありませんが、じわじわ効いてくるところだと思っています。
最後に
転職や就職で会社を選ぶとき、給与や仕事内容はもちろん大事です。
ただ、「10年後もこの会社で元気に働けているか」という視点は、意外と後から効いてきます。
東海理研は、そこに手間をかけてきた会社です。気になった方は、ぜひ一度のぞいてみてください。
東海理研株式会社
